Yamaguchi-Takuto 音楽と調律 

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ソナタ…形式

2013-12-16 21:23:55 | 音楽

ソナタ…形式
「ソナタ」と言うと一般的には、あまり馴染みがなく 韓国ドラマで《冬のソナタ》ぐらいなもので、あとピアノを習う人が・・・ツェルニー・ソナチネ・と来て
ソナタ・・・これが弾けるようになれば 大したもん と言ぐらいなもんで、なかなか
一般の人には 縁がない、ましてや「ソナタ形式」など ほとんどの人が知らない世界なのです。

                      

ソナタ形式は、ざっくり言うと文章で言う。起・承・転・結 みたいなもので、
ピアノソナタ勿論そうですが、交響曲 や協奏曲に使われている形式です。
基本的には、三部形式で・提示部・展開部・再現部 となっています。

音楽に、興味のない人にとっては、日常生活と何ら関わり合いがないことで
音楽が好きな人の中でも、クラッシックが好きで、その中でも 和声 とか楽式など楽理に興味を持つ ごくわずか(音楽家も含めて)の人しか関わらない事なのです。

 

しかしながら 何でもない話の中で、似たような形態が有るもので 以前子供が小さい頃 一緒にテレビのアニメを見ていて、おやっと思ったことがあります。
その日は、特番で劇場版のアニメ(1時間40分くらい?)を放映していました。

あらすじを言うと(著作権や肖像権など うるせえ やつら がいるので、かんたんに仮名で書きます。)
a
主人公Aが毎日 放課後に学園祭の準備を同級生と楽しそうにしています。
ある日帰宅しようと電車に乗って、しばらくするとまた学校の近くの駅に着いてしまう。 何回乗っても同じこと仕方なく学校に戻る・・・。
b
Aは のんきで この生活を気に入っているが ライバルのMは、なぜか戦車にのって学校の周りを調べ出す。
やがて、この学校の周りが切り取られ、異次元空間にあることを突き止める。
c
Aは、Mと共に、この問題解決へ向けて動き出す。
そしてAは、人の夢を糧にして生きている 魔物Dと対峙する。
魔物Dは、皆んなが 寝鎮まると、一人一人の夢を喰らおうと夢を物色する。
そこへAが 現れ、魔物Dを突き詰める、魔物Dは誤魔化そうと同級生達の
夢を、一つひとつ開けて見せびらかすが、Aは 怯まず、魔物Dとの闘いになり そこへAの いいなずけ 異星人のRが現れ Aと共に、魔物Dを退散させる。
a'
そして 学園は元の世界へもどり、学園祭の準備を同級生と共に楽しそうにするのであった。 おしまい 良かった よかった!

どこが 「おやっ」かと言うと、aとbが提示部 aが第一主題 移行の電車があり bの異次元空間が第二主題 (第二主題は 違う調、古典音楽では 属調で奏でられる)

そして c が展開部 色んな夢、闘い、異星人Rの出現・・・と劇的に話が進む、
(色んな調性で、第一主題の変形で奏でられる)

そして a' は再現部 (ここは、アニメでは、第一主題が出てきているが、音楽では 第二主題が 奏でられ大きく膨らませた 終始を奏でて曲が終わる。)

確かに アニメなので、これはソナタ形式だと言い切れないが、似たような 構図になっている と言えるのでは ないでしょうか。

こうして考えると「冬のソナタ」も 青春時代の恋人同士時代a…主人公の謎の死と
記憶喪失b…恋のライバルや複雑な親達の人間関係c…問題が解決しまた二人が結ばれてハッピーエンド…a'

やはり 作者は「ソナタ形式」を意識していたのかな~と思ってしまいます。

中世のイタリアの歌曲ではじまりルネッサンス、バロック時代を超え フーガなど色んな要素を含みながら、古典時代 エマニエル・バッハやクーラウや クレメンティー
仕上げにハイドンと、確立され ロマン派時代~現代まで、色んな変化は ありそうだけど

音楽、特にクラッシック音楽では、ソナタ形式は欠かせない楽式だと、過去に
想いを巡らし 浪漫を感じる、今日この頃です。

 

 

 

 


冬の星座

2013-12-14 13:30:33 | 音楽

1 木枯らしとだえて さゆる空より
  地上に降りしく 奇(くす)しき光よ
  ものみないこえる しじまの中に
  きらめき揺れつつ 星座はめぐる

2 ほのぼの明かりて 流るる銀河
  オリオン舞い立ち スバルはさざめく
  無窮(むきゅう)をゆびさす 北斗の針と
  きらめき揺れつつ 星座はめぐる

大好きな曲のひとつです。

星座に そんなに詳しいわけでわないのですが、冬の空を見上げると、オリオン座が大きく広がりその斜め下にスリウスが凛とて 輝いています。

夜空を見上げて、しばし寒さを忘れ 目の前の宇宙の広がりに圧倒されてしまいます。

いま 丁度 日暮れどきに金星が、落ちてきそうなくらい大きくて 息を飲んでしまいます。

また真夜中には、木星、夜明け前には土星か?火星⁇ ・・・星を見ていると心が洗われるようで…悲しいこと 辛いこと 嬉しことがあると 見上げてしまいます。

 


ネズミの巣

2013-11-16 16:44:36 | 仕事

最近は、ぐんっと減ったが、ピアノの中にネズミの巣!

住宅事情もあるし、最近のピアノにはネズミ対応に

なっているのでピアノの中にねずみが入ることは少ないのですが、

昨日の仕事は 入っていました。

   

そこいらのフェルトをかじってほぐして ふんわりと暖かそうな巣を作ります。

時々、生まれたての赤ちゃんネズミがいることもあります。

「ブライドルテープ」(ピアノの部品、)を噛みちぎって巣の骨組みにしています。

  ブライドルテープが、切れている様子です。

綺麗に掃除するのは大変ですが、状態のチェックも兼ねているのでしっかりします。

5時間程かかりましたが、疲れましたが、充実感は…ありました。

 

 


音楽室

2013-11-14 04:13:07 | 日記

先日、仕事でとある小学校に行って来ました。

音楽室にはいってみると、他の音楽室ではこれ程は見られない 数の肖像画、

ルネッサンスからバロック ロマン派 印象派 近代まで各作曲家、

こんなに沢山あるのは初めてでした。

      

ルネッサンス~バロック

パレストリーナ とかコレルリとか 一応知っているが、

代表的な曲?うぅ~・知りません。。

古典派   これだけあるなら

クレメンティやクーラウも入れてやれば良かったのに‼︎… と思ってしまいます。

      

皆さん、けっこうイケメン  ですね。

いつも、音楽室 の肖像画を見て「もっといろんな作曲家がいるのに」

と思っていたのですが、この教室 ぐらいあるといいなと思いました。

 

 

 

 


「Yesterday 」に想うこと

2013-11-09 21:55:52 | 音楽

来日と言えばポールマッカートニー  ポールと言えば yesterday!

またビートルズの代表的な名曲であるが、ヒットしたのは私が中学生の頃、それから60歳をこす この歳まで 何回となく嫌いううほど歌ったりギターで弾いたりしてきたが、

音楽の勉強するたびに不思議な曲だと思ってしまいます。

昔ファン同士の話の中で、ポールが夢の中で聞き翌朝直ぐに録音し、そのテープをいろんな音楽関係者に聞かせ他にそんな曲がないことを確かめオリジナルとした。

そんな話しを聞いたことがあります。クラッシックの世界でも似たような話があり「悪魔のoo」とか 日本のミュージシャンでもヒット曲が生まれた背景に「天から降りてきた」と表現するミュージシャンもいます。

そういう意味では、Yesterday は神がかりなのかもしれません。 (((o(*゜▽゜*)o)))

                        

Yesterdayは、音楽形式で言うと一応3部形式?なのだと思うが、なんとも言えない

3部形式というのは:aa'bbaa'という形になるのだが、

Yesterdayは:a a b b a :となっている。

ポップスやロックでは、あまり形式にこだわらないので、aメロ bメロ cメロとかいう表現で済んでしまうのですが。

小楽節と小楽節で大楽節    大楽節=aとなるのですが、小楽節は普通2小節、従って4小節で 大楽節 となります。

しかしYesterday は 最初の大楽節は、3小節になっています。

歌い出しのYester day で1小節で 小楽節として、この曲は成り立っています。

本来、不完全のはずの小楽節が 「Yesterday」の一言にしてしまうことで、この曲を引き締め、大きなポイントになっているように思います。

名曲と言われる由縁はここにあるのではと思います。

この曲は、いろんなカバーがあり いろんな編曲があり、録音回数も多くギネスにも登録されているらしいが、

ポール・マッカートニーが 歌う Yesterday が最高 ‼︎ だと思います。