小千谷から(Ojiya kara)

新潟県中越大震災の、とある被災者からのメッセージ
(リンクはご自由にどうぞ。ただし転載はご遠慮ください。)

大地の芸術祭

2006年08月30日 12時19分48秒 | 日常
夏休み最終週。
子供たちにやらせたいことは「宿題」
・・・じゃなくて
「遊び」にスパートをかけること!

・・・・というわけで日曜日、子供たちを妻有(十日町・津南・松代・松之山・川西・中里)の「大地の芸術祭」に連れて行きました。

この「大地の芸術祭」の町興しの仕方には非常に興味がありました。

雪深くのんびりしている過疎化・高齢化した農村地帯によそもの(外国や都会のアーティスト)がいきなり来て「アートで町おこしをしよう」といったところで「なんでそんなことしなくちゃならないんだ?」とそりゃー地元民が拒否反応を起こすのは当たり前。
そこを長い時間をかけて住民と根気よく対話をすることで住民の理解と信頼を得、心をときほぐしていき、さらに協働してイベントを成功させるところまでにこぎつけた。

これは震災における被災者とボランティアとの関係に似ている、と感じました。

外部の支援者の熱意が地元住民の保守的で閉鎖的なコミュニティを開かせたとき、言い換えれば、住民が外部者の想いをおおらかに受けとめ覚悟を決めたときに「町興し」は第一歩を踏み出せるのかもしれません。

こどもたちはスタンプラリーに夢中になっていました。
300点以上あるアートを全部まわろうと本気になったら2-3日はかかります。
それをわざわざ点在させたところにこの「大地の芸術祭」の目的があるのだと思いました。

話には聞いていましたが、婿投げの松之山ってこんなところにあったのか、松代って十日町からこれくらいの距離だったんだぁ。
こどもたちのスタンプラリーに付き合うつもりでちょっと行ってみましたが、やっぱり日本人なんですね~。

田んぼや古民家を見たり、カブトムシやザリガニやどじょうに実際に触れたりシマヘビをつかんでみたり、蛙を動物園の猿山のように じーーーっと見たりしていると、




小さいころおばあちゃん家に電車で行ったことを思い出しタイムスリップしたような気持ちになり癒されました。






「大地の芸術祭」
9月10日までです。
もう一回くらい行ってみたいなぁ。



美人林棚田で舞台