小千谷から(Ojiya kara)

新潟県中越大震災の、とある被災者からのメッセージ
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トラウマ

2007年01月08日 23時55分27秒 | 新潟県中越大震災・地震
今日の18時59分の地震のとき、みなさんはどこに誰といましたか?
我が家は夕飯を食べ終え家族みんなでくつろいでいました。
家具がガタガタしはじめて
「わっ!」と夫。
「大きいよ!」
「・・・(揺れてる時間が)長いよ。」
「まだ揺れてるよ・・・・。」と口々に。

子供達は誰かしらとスキンシップをしてたので、怖がらずに落ち着いていました。
目の高さにあるオーディオデッキの上のぬいぐるみが踊りだし、ちょっとずつちょっとずつ前へでてきていました。
(物は何も落ちませんでした。)

久々に「怖い」と思いました。
揺れてるあいだに一瞬 雪の中で避難生活?と脳裏をよぎりました。
記憶が瞬時にあの日に高速に巻き戻されてシミュレーションしてしまったのです。

揺れが落ち着いたときに
「ねぇ。どっかで大きい地震があったんじゃないの?」
と夫は言いましたが、私はなぜか
「いや、そうじゃないだろう。ここらだけが揺れてる気がする。」と思いました。

テレビのチャンネルをリモコンで変えまくって地震速報をやってる局をさがしました。
地震速報 新潟県中越地方震度4
とだけ出ました。
やっぱりな・・・。

その後、震度4の市町村をチェックしました。
もろに中越地震の被災地ばかり。

私は2005年8月21日の震度5の余震の日、ひとりでいました。
シャワーを浴びた直後だったので裸でした。
本当に心臓がとびでそうなくらいバクバクしたのを思い出します。

ひとりでいた方、大丈夫だったでしょうか。

仮設住宅に住んでいる方がまだ1500世帯もあります。
年末、災害復興住宅に引越しをされた方もひとりでは心細いことでしょう。
「たまげたて~。」
「おっかなかったて~。」
とはきだせる相手がいるといないのとでは全然違います。

私もしばらくは高揚してしまいました。
普通に戻るまでに数十分かかりました。

心配メールが何通か届きました。
こんなふうに「だいじょうぶ?」とメールが届くのは2年ぶりです。

なかなか書けないことなのですが、精神的にマイっている人が増えたと聞きます。
今回の地震でフラッシュバックされていないか心配です。