小千谷から(Ojiya kara)

新潟県中越大震災の、とある被災者からのメッセージ
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フラッシュバック

2007年03月26日 11時15分11秒 | 新潟県中越大震災・地震
長い長い震度4の地震。
ポーンポーンと入る速報。
あわてる母。
鳴り止まないメール。

テレビで繰り返し流れる家屋が倒壊した映像。
テレビ局の揺れる看板。
避難所の被災者とリポーター。
電車から降りてくる乗客のインタビュー。

子供たちは平気そうに見えていたがこころにストレスを感じていた。

「ぼくたちがおじいちゃんちに行くとき新幹線に乗るよね?9:42ごろってどのあたり?」
「え~?まだ長岡の駅でしょ。なんで?」
「新幹線に乗ってるとき地震きたらこわい~。」

おにいは怖がりだ。
’たけしの本当は怖い家庭の医学’を家族で見ていたとき「喘息で死に至ることもあります。」とナレーションが入った途端、顔が青っ白くなって擦り寄ってきた。

中越地震の本震の翌日、上越新幹線が宮内で止まっているところを生で見たし、余震も殆ど体験しているので、’大きな地震がくるとどうなるか’が容易にシミュレーションできるのだ。
それも困ったもんだ。

チビは昨夜また夢を見た。
転寝から起きたときに半狂乱みたいに騒ぎ「こわいよーこわいよーママー!」を繰り返した。
熱はすっかり下がって元気なのに。

家族といるときは平気そうに見えたが、テレビの映像や親の会話などがしっかりと小さなこころにストレスを与えた。

ニュースは流れる。見せないようにするわけにもいかない。
しばらくは注意しなくちゃ、と思っている。

子供達といるときはつとめて地震地震と騒がないようにしたい。

新潟県中越大震災 小千谷総合病院看護部活動記録発刊

2007年03月26日 05時38分40秒 | 新潟県中越大震災・地震
【2004.10.23土17:56 新潟県中越大震災 小千谷総合病院看護部活動記録 その時、看護は・・・】
が発刊されました。




「レスピレーターを必死で握り締めながら、私は死んでもいいからこの患者さんを守り通そう」
震度6や5の余震に立て続けに襲われる中で、「今度階段を上がっていったら、自分は死ぬかもしれない」と壊れた配管から噴出す水が流れ下る階段を駆け上がり、必死に患者さんを搬送し続けた看護師さん。

自ら被災し家族や家のことを気にかけながらも無我夢中で患者さんを守り抜こうと奮闘した小千谷総合病院の看護師さんたちの素晴らしい記録誌です。

小千谷総合病院では震災から3ヵ月後、7ヵ月後、1年後にそれぞれアンケートを実施しました。
看護師さんたちが地震後どのようなストレスで悩まされていたか、どのような気持ちの変化があったかも忌憚なく記されています。
全国から支援していただいた方々への感謝の気持ちと、これを次なる被災地への教訓にしてほしいという真摯な気持ちにあふれた素晴らしい書です。

以下、目次を紹介させていただきます。

【2004.10.23土17:56 新潟県中越大震災 小千谷総合病院看護部活動記録 その時、看護は・・・】

第I章 病院の状況

院内で何が起きたか
災害発生時の対応
震災直後の自家発電とライフライン
院内の管理体制と情報伝達
地震直後の勤務人員数
現状復帰を目指して

第Ⅱ章 各部署の状況と活動

看護部の体制
外来救急室
外来
ふれ愛病棟(療養病棟)
5A病棟、5B病棟、6病棟、7病棟、中材・手術室、腎・糖尿病センター人工透析室、腎・糖尿病センター十日町診療所、透析に関する活動、訪問看護ステーション おぢや、介護老人保健施設 水仙の家

第Ⅲ章 入院患者等への対応

入院患者の避難
水仙の家での避難活動
病棟復旧に向けて
災害対策チームによる活動
ボランティアによる活動
看護部の地域への救援活動

第Ⅳ章 外部からの支援

支援物資
応援いただいた皆様より~ご寄稿~
新潟県立看護大学助教授 中川泉
日本赤十字医療センター 看護師長 板垣知佳子
当院 元看護師 大森享子
福島県 星総合病院 看護師 塩澤広毅
いわき市立総合磐城共立病院 看護師 大楽礼子
いわき市立総合磐城共立病院 看護師 高原敬次
公立藤田総合病院 看護師 菅野光範
いわき市立総合磐城共立病院 看護師 古内理江(旧姓:管家)
いわき市立総合磐城共立病院 看護師 溝井とめ

第Ⅴ章 こころのケアとアンケート調査から

看護部内で実施したこと
地震後のストレスに関する調査
被災者でもある看護師への配慮として
ディズニーランドから訪問
震災を乗り越えて(看護部職員アンケート調査から)

第Ⅵ章 復興イベント~震災から一年~

癒しコンサート たんぽぽの会親睦会
お花の教室 こころのリフレッシュのために・・・
病院内シンポジウム 命がけで仕事をした体験から
復興祈念式典 復興祈念コンサート&Dinner

第Ⅶ章 災害体験の教訓から改善したこと

組織の見直し
大規模災害対策規程の見直し
看護部の防災マニュアルの見直し
透析室の課題と改善
手術室の課題と改善
災害後1年目の防災訓練で強化したこと
「患者の安全確保」において震災が影響したことのインシデントと改善の一部

第Ⅷ章 その時わたしは~震災体験記~

第Ⅸ章 資料

職員の罹災状況
投稿・掲載記事
講演・講義・シンポジストとして
アンケート依頼内容

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お問い合わせ先
小千谷総合病院(代)0258-83-3600
内線 555(看護部室)
担当 高橋さん (8:30~12:00受付)
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2100円(送料別)


増版の予定はありませんのでお申し込みはお早めに!

mail: oj-kango@themis.ocn.ne.jp

FAX: 0258-82-6223

【〶 住所・氏名・電話番号・冊数をご明記の上、お申し込みください】