所属していた東京のオーケストラが解散することになり、
故郷の山形へ帰る決意をしたチェロ奏者の大悟(本木雅弘)。
早速求人広告で見つけた“NKエージェント”という会社に
採用になるが、それは“納棺師”と言う仕事だった。
去年の公開の時から、庄内で撮影された映画だから応援の気持ちも込めて
見に行かなくちゃ…と思ってはいたものの、なかなかタイミングが合わず
ずるずると年を越してしまい、あれよあれよと言う間にオスカーを獲得するに
至って、“この流れには乗らなければ!!”と、今更ながら観に行ったと言う
次第です(笑)
やっぱり良い映画だったと思います
納棺師と言うお仕事があることを初めて知りましたけど、
身近な大切な人をおくったことがある人なら、胸に来るものがあるんじゃないでしょうか
そのときは必ずやって来るものだし、それならばせめて最期は綺麗にして
心を込めておくってあげたいと、そう言う家族の思いが伝わってきました
なので、大悟が納棺師をしていることを知った奥さんが“汚らわしい”と言う
シーンはちょっと理解できなかったですけど、
大悟が、初めは戸惑いながらもだんだん亡くなった人や遺族と真摯に向き合って
納棺師と言う仕事に誇りを持っていく過程が丁寧に描かれていて感動しました
本木さんの綺麗な所作や佇まいが、納棺の儀式の厳かで静謐な様子にピッタリで、
ホント素晴らしかったと思います
それに、山崎努さんと笹野高史さんが渋くて素敵でしたね~
いろんなことを経験してきた人間としての懐の深さを感じます
それにしても、『おくりびと』のオスカーと言い、モンテの初勝利と言い、
山形県人としては嬉しいニュースが続いて心が躍りますね