妻を亡くした頑固で偏屈な男・ウォルト(クリント・イーストウッド)。
2人の息子や、妻に頼まれ彼を気遣う牧師にも心を開こうとしない。
ある日、隣に住むアジア系移民の少年・タオ(ビー・バン)が同族の不良グループに
脅され、ウォルトの大事にしている愛車“グラン・トリノ”を盗みに入る事件が起こる。
それまで隣人に対して偏見を隠そうとしないウォルトだったが、その事件をきっかけに
タオや姉のスー(アーニー・ハー)との交流が生まれ、次第に心を開いていく。
息子達と良好な関係を築けなかったことを悔やむウォルトと、父親を早くに亡くし
人生に迷っているタオ。
ウォルトはタオを一人前の男に育てることを人生最後の仕事と感じ、タオもウォルトを
慕い、やがて2人の絆は固くかけがえのないものになっていく。
しかし、タオを仲間に引き入れようとする不良グループの嫌がらせが激しくなり、
ついに起こる悲劇。
タオやスーの未来を守るために、ウォルトはある決心をする…
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ネタバレあります。ご注意ください
試写会に当たったので見に行ってきました
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実は、なんとな~く結末が予想できたので見に行くの迷ってたんです
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『ミリオンダラー・ベイビー』と雰囲気が似てましたから。
でもイーストウッドが今作で俳優を引退するのでは…と言う話だったので
見ておこうと思ったんですよね
そしてやっぱり想像通りの結末で
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偏屈なウォルトが周りに心を開いて行けば行くほど、
ウォルトとタオの絆が深くなればなるほど、結末に向かう胸騒ぎに堪えられなくなりましたね
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何とか私の予想が外れて、突然不良グループ達が改心したり、胸ポケットに何かが
入ってて奇跡的に一命を取り留めたりしないかとか、しょうもないことを考えたりして(笑)
でもとにかくイーストウッドが文句なく男らしくてかっこ良かったですね~
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強さと信念、優しさと包容力が○
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男の生き様、散り際の美学を見せつけられた感じで、ラストは胸がつぶれるような
切なさでしたけど、『ミリオンダラー・ベイビー』同様、全編優しさに満ちていて、
最後に小さな希望の光を残して彼は静かに去って行きました