伊澤屋

歴史・政治経済系同人誌サークル「伊澤屋」の広報ブログ。

独裁少女サヨ子ちゃん 議案10 『美こそ罪』

2019年07月10日 18時30分00秒 | Weblog

独裁少女サヨ子ちゃん


議案10 『美こそ罪』




「お兄ちゃん、学校帰りに本屋さんで 『週刊エイジ日本語版』 と 『週刊俗悪』 あったら買ってきてもらえる? お金はあげるから」  
「いいけどさ。 何かえらい記事でもあるのか?」

「まあ…ね。」


そもそも活字を全く読まない兄が知る由も無いが、上記二誌は年末 「美し過ぎる女性政治家」 特集を毎年必ず組むのだ。 両誌とも市役所、議会事務局に取材許可を求める連絡が来ていたとの報告が上がってきたので予告も含め多少リサーチの必要がある。 被写体にしたいのは誰だ?

それにしても、私の周囲は敵も味方も更には選挙の洗礼を受けていない論客といった手合いも含め何故なのか美人が多いんだよな。 以下、相当する 「濃い」 女達を列挙、紹介しよう。


アイリス・ミン

歌手。 女優。 
1975年(=昭和50年)生まれ。 51歳。 13歳で故国を離れ単身日本に渡った後プロデビュー。 34歳の時から公益財団法人日本ユニメコ協会親善大使、今年度からは我が三鷹市の参与職と同時に公式イメージキャラクターを務める。 国籍は日本には移さず一貫し故国のままとしている。
通り名は 「慈善の女王」「ロココばばあ」。
まあこれら名の由来は後述するのだがとにかく日本に合わせない、常に日本批判が鋭く報道サイドからは好かれるタイプで、影響力は大きい。
旧民本党政権終盤の11年12月に都議会で可決、成立した反同人の東京都言論表現良化条例、所謂アイリス条例も彼女と報道の二人三脚無くしては生まれ得なかったとさえ言われる。
「日本には慈善の為の寄付の文化が根付かない。 だから日本は世界のどこからも信用されない」
平成21年、親善大使任命直後の上記発言は有名だがこの翌々年起きた東日本大震災で同協会が
「被災地の女性達に清潔な衣類や寝具を送りましょう。 その為にユニメコ募金をお願いします」
と公式サイトに被災地の写真入りで広く訴え掛けていたにも関わらず間も無くしてあろう事か!
「集めた募金が必要額を上回った場合、余剰の募金はアジアやアフリカの女性達の為に用います」と発表しネットは大炎上。 ここに来てユニメコが「その体質を露呈した」と国会や地方議会でも問題化し結果としてアナログ空間への延焼誘爆は週刊誌程度に抑えられたが途上国での慈善活動、人権活動に積極的に携わってきた「意識の高いタレント」としての彼女のイメージは凋落した。
それ以前も 「アイリスハウス」 の俗称で知られるロココ様式(※本人は『ロココじゃなくって後期バロック様式』と主張し譲らないが)の応接間でアジア、アフリカの貧困層女性達への経済的支援の必要性を熱弁し失笑を通り越して平成の大不況で一部は生死の境を彷徨っていた日本人達の強い怒りを買った。
基本本人は天真爛漫で善良なキャラクターを志向しているようで 「不思議ちゃんです」「難しい日本語はよく解かりません」 が口癖だが来日し概ね40年が経過し、それでもTV出演時は未だに訛った発音の日本語なのと都心のブランド店や高級喫茶店で 「全然訛っていない流暢な日本語で話すのを聞いた」 という証言が絶えず 「慈善の女王じゃなくて偽善の女王ではないのか」 等手厳しい批判も一部で存在する。
合わせて4人の息子、娘は美男・美女揃いで額面上超名門校に通う秀才…となっているが一説には皆我が家の兄の様な同情すべき性質の持ち主とも言われている。 真相は不明だ。


春麗 (しゅんれい、チュンリー)

財務大臣。
1977年(=昭和52年)生まれ。 50歳。 2007年最年少の30歳で参議院に初当選し以後4期。 
選挙ポスター、選挙公報等では 「春れい」 とも。
通り名は 「緊縮娘」「ジャージ」。
元々はスポーツメーカーのモデルで水着やジャージのカタログで彼女の顔は広く知られており後にその美貌を生かし民放のニュースキャスターを経て政界に転身した経歴を持つ。
当時の人気は大変なもので彼女の街頭演説の度に中年の男性有権者達が手に五星紅旗を振りながら
「ハイル・チュンリー!!」
と声を揃え絶叫しとにかくどこへ行っても大騒ぎだった。 ここは見習いたくなる。
初当選後、当時は現在の立進民主党ではなく民本党の時代だが若手の筆頭としてめきめきと頭角を現し翌々年09年政権交代すると実質的に報道向けの党の看板の役割を担い翌10年早くも伊達直人内閣の緊縮財政推進特命担当大臣として入閣する。特に旧与党自由の党の力の源泉だった農水業の他先端技術、基礎研究分野の予算に大ナタを振るい
「日本農業最大の敵」「理系キラー」
と当時恐れられた。 彼女がいなければこれら分野で日本は今の4倍は軽く稼いでいたという。
国籍は生まれた後中国籍→中国と日本の二重国籍→日本籍→中国籍(現在)と何度か変遷している。
一昨年の政権交代の時から江田憲子内閣の財務大臣だが以来日経平均株価は下がり続けている。
今年の私の市長選では選挙期間中3度も応援演説に駆け付けてきたので多少の恩義は感じている。


田中麗

杉並区長。
1980年(=昭和55年)生まれ。 46歳。 杉並区議1期、都議3期を経て22年から現職。
やはり選挙ポスターや議場の標柱(名札)等では 「田中れい」 とも。 この日本語の名前は 「通名」 で元々の民族名もあるが以後ここでは一貫し田中麗で通す。
通り名は 「ミス公金横領」。
この通り名の背景について詳述は避けるが彼女の区長就任以来、全国初と注目された生活保護世帯の小中学生向けの年間30万円の塾費補助、学校給食の食材納入を巡る一種反社勢力とも呼べる 「スカスカ社長」 とその親族や取引先との間の不透明な契約、他不可解な金銭のやり取りや人気が高かった前区長の山田宏美への激しい憎悪から区の積立金を最初の1期で使い切りその後の財政は区債発行に全て頼り切るなど行政能力では疑問符が付く。
ただ、とにかく笑顔が爽やかで人脈面でも自由の党の地元選出代議士の石原伸代(党都連会長。超低能女)とパイプがあり議会運営では協調姿勢を取る等バランス感覚はあるので立進党にとっては価値の高い人物と言えよう。


西田優美

三鷹市議会議員。 
平成9年(=1997年)生まれ。 29歳。 令和5年、25歳で市議に初当選し以後当選2期で無所属。
吉田学校33期卒。
選挙ポスター等では 「西田ゆみ」。 
通り名は 「ウヨクのユミ姉」「令和の炎上娘」「ミス失言」「ナパーム女」「不発弾」。
その国家観か若しくは彼女の生まれ持っての性質故にかとにかくマスコミに叩かれ大炎上しやすく
「専業主婦だっていいじゃないですか」
「私がずっと独身でいるのは、子供に私の莫迦が遺伝したらお国の為にならないからです」
と議場で言えば男尊女卑だ。軍国主義だと即刻大炎上。周囲に延焼誘爆し彼女自身も大新聞社、TVのパパラッチに1年以上追い回されたくらいだったが(その中には私の当選に真っ先に駆け付けてリポートした真生も含まれる)それでも何事も無いようにケロッとしているので余計にアンチ勢の怒りを買った。 要するにアイリスとは真逆の思想の不幸な天然系、不思議ちゃんなのだ。
その余りの奔放さを前に彼女のいわば政治の師で市議会自由の党幹事長の吉田武一も彼女の初当選した後の入党を見送ったほどだ。 自党への巻き添え被害のリスクを考えれば妥当な判断だ。
しかし彼女の出自、経歴には私と多少似通った部分があった。 日本人とロシア人のクォーター(※母方の祖母がロシア人。だが本人の外見は完全に土着の日本人風)で幼少の頃から美貌、学力では抜きん出ており高校と大学では周囲から何度も飛び級、早期の進学と就職を勧められたが本人は固辞し最後まで標準学年で通している。
父の西田拓(にしだ・ひらく)教授は国学者で古神道と日本各地に残るその残滓の現地調査では世界に名を知られたが大学上層部がリベラル派で固められていく過程で右翼の彼はゆみが高校3年の時に職を追われた。
それでも絶望、遁世などせず神職や塾講師、家庭教師等様々な職で食い繋いだ辺りは尊敬できる。
他にもロシアンハーフで美女アスリートを思わせる容貌の 「ユミ姉はは」 や耽美な美青年の 「ユミ姉あに」 といった具合に家族も皆個性的だ。
実は今年の市議選ではトップ当選した自由の党のバカボンに次ぐ5700票余りを得票しており逸材なのではという声もある。 思想はともかく敵か味方かの識別は保留し今は様子見としよう。


吉田愛子

都議会議員。
昭和57年(=1982年)生まれ。 45歳。 平成21年(=2009年)に26歳で都議に初当選以来、途中29年 「小林旋風」 で落選し4年の浪人生活を送ったが次の令和3年の選挙で返り咲き現在4期。
選挙ポスター等では 「吉田あいこ」。
通り名は 「美し過ぎる都議」。
実際、彼女は以前からいる欧米圏の著名な女性政治家に比肩し得る日本の美人政治家の嚆矢でありこの後保守革新問わず各党が美人候補獲得に躍起になった事を考えるとその存在感は小さくない。
自由の党では典型的な二世議員だがその政界入りのいきさつはかなり特異であり、父の吉田武一が三鷹市議会から都議への転出を党都連から求められていたのだが彼がそれを固辞し結果長女の彼女が三鷹選挙区から立候補し議席を得るという結果となった。
私生活では謎な点が多く夫は引っ越し族の国家公務員で自身は選挙区に貼り付いている必要がある為夫婦生活でも別居の期間が長く、非常に優秀な子供が2、3人いる?と言われるが詳細は不明だ。
もう少ししたらM.Y.P.S.と東部同盟と真生に本格的な調査を命じその身辺を徹底して洗う予定だ。


いけない。 よく見たら日本の政界の話なのに紹介した中で土民は吉田愛子一人だけしかいない。



ニューヨーク サンジェルマン・パブリッシング社。  週刊 『エイジ』 電子版編集部。 


「会長臨席! 総員起立!」

「楽にさせたまえ」
「休め!」

「ガレ。 年末特集の… 『世界の美し過ぎる女性政治家百選』 は進捗状況はどうなっている」
「はい。 南北アメリカとロシアと東欧の枠は大体選び終えましたが東アジアの枠は選考中です」

「資料を見せろ。 ロシアは体育大臣のシャラポワと司法大臣のポクロンスカヤ…まあ順当だな」
「今年から調査の母数を増やして年代や地区のばらつきも補正しましたがさほど変化は無しです」

「東アジアで、日本と日本同様に普通選挙になっている韓国だとどんな候補が上がっているのだ」
「中国系で財務大臣の春麗と三鷹市議の西田ゆみ、あと最新で同市の理辺サヨ子市長…ですね」

「最後の一人は候補から外せ。 まだ子供だからな。 大人の面倒に巻き込んじゃいかん」
「御意」

                              議題10 『美こそ罪』 完 

次回予告

裁判無しでの日本人商店主虐殺に端を発した移民、日本人、更には任侠と警察署と自治会と商店会まで巻き込んだ騒乱の発生。 必ず起こるとは予想していた。 だが起きた今、どうするのが最善の道なのか⁉
焼き払われる家々、道に転がる死体。 嗚呼、こんな三鷹に誰がした? って有権者じゃないか!


次回 議案11 『土民狩り』

国民主権は、今死んだ。

From now I want to it leave to Judgement of huture historans.

真実を直視せよ。

                               ©小林拓己/伊澤忍 2679

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独裁少女サヨ子ちゃん 議案9 『独裁者対熟練工!』

2019年07月03日 18時30分00秒 | Weblog

独裁少女サヨ子ちゃん


議案9 『独裁者対熟練工!』



 令和9年9月27日月曜、仏滅。 議会の第3回定例会の会期ももう終わりに近いというのに。
このまま波風立たず何も無く平穏に終われば良かったのに、終盤で最悪に面倒な奴の番が来た。
特定用途補助金・助成金審査特別委員会で。味方側にとっては喉に刺さった鯛の骨の様な奴だ。

いつものように議長の一声。 嫌なものだが試合開始、だ。 


「それでは、 次の通告者。 24番 吉田武一君、登壇願います」
「議長よりご指名を頂きましたので通告に従い質問をさせて頂きます。 宜しくお願いします。 この仕事に就いて40年の老いぼれ、老害ではありますが若くしてこの道に進まれた市長にお伺いします。 今の市政に於いて市長の仰られる 『多様性』 は余りにも恣意的な解釈で運用されておりごく普通の市民が皺寄せを強いられるのが常態化しており特定特殊な利権に預かる方々は批判を受け都合が悪くなると 『差別だ』 とさえ言えばどんな反社会的行為も罷り通る傾向が強くなってはいないでしょうか」

「市長 理辺サヨ子さん」
「ご批判は真摯に受け止めますが吉田議員のご質問はあまりにも範囲が広く大雑把過ぎはしないでしょうか。 抽象的に過ぎるのでもっと具体的な、個別の案件等々についてご質問願います」

「24番 吉田武一君」
「あまりに克明な、詳細な具体例一つ一つを最初から市長に突き付けては非常にお困りになられると思いまして、先ずはワンクッション置いて勿論これ以降お話していきます」

「市長 理辺サヨ子さん」
「私が未熟だからと吉田議員がお手加減をされる必要は全くありません。 寧ろ私が未熟であれば未熟なうちに完全に倒し、吉田議員の味方側の将来に至る安寧を図るべきでしょう。 ご質問を」

「24番 吉田武一君」
「お心遣いどうも有難うございます。 では質問の本題に入らせて頂きますが日本国憲法では 『任侠権の独立』 が明記されており自主憲法制定を結党当初より強く主張する我が党も現状ではそれに真っ向から反対し即刻無くせとは言えません。 しかし、ここで言う 『任侠権』 の主体足り得るのは司法官憲から公認を受けた職業的な侠客だけであり市長が就任後に相次いで助成金支給対象に加えられた暴走族や舊車會や全グレ等はこの職業侠客に相当せずこれら支出の決定は憲法違反で無効となるべきものではないでしょうか」

「市長 理辺サヨ子さん」
「只今のご質問にあったうち、市から助成金を月300万円支給している東部同盟にしても同団体のメンバーが兼任している舊車會にしても全グレは 「盃」 の有無で違いがあるのみで立進民主党指針、国連非常勤特別報告者コメントでも暴力団と変わらない権利、権限を持つものとされており市の支出に違憲性違法性はありません」

「24番 吉田武一君」
「市長、 よくお聞きになられていなかったのですか。 私は全グレの話を申し上げているのではございません。 全グレだけでなく青少年主体の暴走族も中高年主体の舊車會もそれ以外の色賊、愚連隊等も含めて申し上げています」

「市長 理辺サヨ子さん」
「…? どういう事でしょうか。 確かにご質問で全グレと仰いましたし私は色賊、愚連隊の話は出してはおりません。 吉田議員は急にお話を変えられてはいませんか」

「24番 吉田武一君」
「ふっ。 よくお聴きになられて下さい。 途中 『等』 と確かに私は申し上げました。 ♪」

「市長 理辺サヨ子さん」
「そもそも! 法解釈としてこれら助成金支出は国連非常勤特別報告者コメントに照らし合わせても正しい歴史認識として世論のコンセンサスを得ています!!」

「24番 吉田武一君」
「うむ。 うむ…。 なるほど。 市長が仰った 『国連非常勤特別報告者』 って実は私もその資格持っているんですよ。 今から8年ほど前にネットで登録させてもらいましてね。 ♪」


いつだって、こうだ。 味方の報道や学者や芸能人を相手に話するのとあまりにも違い過ぎる。 団塊? ポスト団塊? 神は何故かくも取り扱いに困難を来たす対象を作り世に送り給うたか。 


吉田武一(よしだ・ぶいち)。 昭和29年生まれ。 73歳。 

三鷹市議会自由の党議員団幹事長で昭和62年の市議会議員選挙に32歳で初当選以来11期連続当選の超ヴェテラン。 通り名は 「政治の鉄人」 「三鷹の鬼」。
これまでに議長を計8回、副議長を5回、文教委員会や町づくり環境委員会といった常任委員会、外環道委員会といった特別委員会の委員長を数えきれないほど経験しており今数えている最中だ。

長女の吉田愛子はやはり自由の党所属の都議会議員で三鷹市選挙区選出。 「美し過ぎる都議」 で知られる。

私が外来の新たな支配者ならばこの父娘は差し詰め未だ恭順の意を示さず抵抗を続ける在地の土豪か地侍の血筋といった所か。


だがこの父娘、唾棄すべき旧弊の象徴といった存在ではなく立場の差云々を度外視すれば学ぶべき点の多い貴重な存在だった。
現に三鷹市にしろ隣の杉並区にしろ自由の党の議員たちは半数強が二世、三世といった世襲議員であり 「家業」 としての仕事の流儀や思考様式等を学ぶには大変有難かった。
特に父武一には絶賛すべき、だが雑誌や専門書には未来永劫載る事が無い特異な業績があった。

「吉田学校」

と非公式には呼ばれる、不定期の私的勉強会を主宰し将来的に政治家を志す若者は勿論議員、首長といった現職政治家までもがその教え子に名を連ねる確かな技術継承の仕組みを持っていた。

奴の市議初当選の翌々年平成元年には産声を上げ、そこから得られる知識技能等教育水準は政党が通常は各都道府県連、委員会で運営している政治塾など足元にも及ばないほど非常に高く、全国に散らばる数百人の卒業生の結束は固くそれ自体が見えない脅威と充分呼べるものだった。

奴は当選回数を重ねた40代後半くらいまで都連、更には永田町の党中央から何度も都議や近隣の市区長、知事(※公選法上、議員と違い首長は当該選挙区の住民である必要は無い)更には国政への転出を強く求められていたにも関わらずそれを固辞し続け市議でい続けたのは決して落選のリスクを負いたくない、狭い範囲で 「お山の大将」 でいたかったなどというセコい計算ではなく党、政界の未来の為、内部的にしろ外部からの力によるものにしろ淀み易い政界に良い人材を供給する役割を果たしたいという思い故にだった。

この吉田学校を、またこれを40年近く続けてきた奴をどう表現すべきか。 正にかつての日本の産業の屋台骨を支えた町工場での、熟練工が油まみれ、粉まみれになりながら師と弟子の修行僧の如く部下達に技術を伝えていった日本型経営の政治への移植であり奴は政治における 「神様」 級の熟練工に他ならなかった。  これは対話ではない。 独裁者と熟練工との戦争だ。
奴を失脚させ社会的に消しても、又は極論物理的に消去しても教えを受けた弟子、孫弟子それ以下は無限に増え続け日本政界における奴の教えの血脈の駆除は永久に不可能だ。



この日の会議より数日後、 市長室。


「加戸尾、 M.Y.P.S.警備課と東部同盟に頼んでおいた吉田武一と家族の行動調査は終わって?」
「はい。 期限の先週までで全て終わっています。 ただ…」

「ただ? 何か見過ごし難い問題でも起きたの?」
「いいえ。 調査自体はできていて日常の行動の大体は把握できましたが、要員の問題です」

「調査に当る要員が? 年寄りのくせにあんまりにも活動的で尾行がきついとか感想が来たの?」
「体力的な問題ではなく、対象の行動から身辺を探っていく段階が進むほど心理的につらい、と」

「そう… 報告の物自体は出来ているの?」
「はい。 それについては問題無く」

「そうね… 調査に当った要員も疲労しているだろうし娘の吉田愛子の方の本格調査はまだ後ね」
「御意」

                            議案9 『独裁者対熟練工!』 完


次回予告

「アメリカを見ればいい。 保守の女はみんな美人でリベラルの女はその正に真逆じゃないか」

私にしばかれる覚悟があるようね。 現実にそうであっても口に出せば即刻しばかれるのは当然の帰結よ。 でも周りを見渡すと、認めたくないけど保守本流を標榜していてそれに美貌も加わる女が多くて脅威を感じるわ。 でも言えるのは、その美貌という武器は使わせない。 使わせる前に葬り去るのみ。 が私の流儀。 逆に味方の女の美なら大歓迎。 愚かなオトコドモの票の源泉、だもの。 ♪ 


次回 議案10 『美こそ罪』

この罪、私への量刑は重いと見たわ。 ♪ でもそれ以前に何人であれ私を裁かせはしない。

From now I want to it leave to Judgement of huture historans.

真実を直視せよ。


                               ©小林拓己/伊澤忍 2679

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