1年間育休中の男性医師です。医クメン・たきいです。
「育休」って全然「休み」じゃないんだよな……(育休中卒後7年目男性医師)
— たきい@宮城 (@takimaru_gt) April 23, 2024
「育休1年取ったら殺す」「お前らの脳みそは鳩のより小さい」東郷町長の職員へのパワハラ等 第三者委が認定(FNNプライムオンライン)#Yahooニュースhttps://t.co/JApbyl2NUI
愛知県東郷町長の問題発言が話題になっています。
相手の立場にたって考えられない人が、権力を持ってはならない、と私は考えます。
メンタル的にはイクメンよりも医者やっていたほうがはるかに楽です。
ホルモンバランスのせいか前と少し変わった妻と、新しくうまれてきた何もわからぬ息子と、家族と24時間ガチンコって向き合いことって想像以上に大変で、当事者の私自身正直舐めていたかもしれないといまになって気が付きました。確かに当事者になってみないと理解が難しい世界線ではあるかもしれません。
従来の課題であった「父親の労働時間」と「母親の睡眠時間」を育休によって解消できた我が家もこんな調子なのだから、そもそも育児によって変化する家庭と向き合うことってかなりのストレスがかかることに気付かされます。
Takehara K, Suto M, Kato T. Parental psychological distress in the postnatal period in Japan: a population-based analysis of a national cross-sectional survey. Sci Rep. 2020 Aug 13;10(1):13770. doi: 10.1038/s41598-020-70727-2. PMID: 32792607; PMCID: PMC7426913.
「殺す」んじゃなくて、むしろ「支援」をどうするか考えるのが上にたつものの仕事なのに、田舎はどこもしょーもないと割り切るしかないんでしょうか。
育休でもとらないともうやっていけないと思わされる落ちていくこの国で、生きるということ自体がストレスです。育休とれば終わりじゃないんです。不安定な立場の人に寄り添えないって悲しいことですよね。
こころない言葉を浴びせられた愛知県東郷町の職員さんとともに、私はありたいです。
どんなにがんばっても家庭内で「死にそう」な気持ちになることもあるんだから、「殺す」なんて言っちゃいけないよ。
ぼくらより下の世代を丁寧に扱っていかないと、本当に日本は滅びちゃいますよ。
いっぽうで宮城県は、行政職員さんが「私が育休をとった経験からすると」と、「男ではじめて育休とった医者」に語ってくれるような土壌がありますから、愛知県のみなさんはどうぞ宮城に移住してきてください!(笑)
殺される前に宮城県へようこそ!
(自分も「パタニティーブルー」っぽいなとちょっと思っている人(笑))
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