ドイツW杯決勝で相手選手に頭突きをして退場になりながら、最優秀選手賞『ゴールデンボール賞』に選ばれたフランス代表主将MFジネディーヌ・ジダン(34)=写真右、ロイター=が同賞をはく奪される可能性が12日、浮上した。国際サッカー連盟(FIFA)のゼップ・ブラッター会長が、伊紙レプブリカとのインタビューで明らかにした。前代未聞の騒動は解決どころか、拡大化する様相を見せてきた。
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12日にFIFAの規律委員会が事件に至るまでの過程を調査し始めた矢先の会長発言。ブラッター会長は「FIFAの理事会は、スポーツマンシップに反する行為に介入する権利と義務がある」と語り、延長戦後半にイタリア代表DFマルコ・マテラッツィ(32)=インターミラノ=に頭突きをしたジダンによる凶行に不快感を示した。
現役最後の試合だったジダンが、マテラッツィと何らかの言い合いをした直後に起きた怪事件。会話の内容について両者は明言を避けているが、マテラッツィがアルジェリア系2世のジダンについて人種差別か、母親や妹を侮辱する発言をしたとも伝えられている。
ブラッター会長は「調査で罪が明らかになるまで(はく奪の)決定はしないが、あの行為によって私は心を痛めている」と発言。仏紙などが世論調査で「過半数がジダンを擁護している」と伝える中、騒動は拡大する雲行きになってきた。
記者投票によって決まる最優秀選手賞は決勝当日深夜が投票期限のため、FIFAは事件後にどれだけの票が投じられたかを特定することはできないと声明している。
★国民は6割が支持
ブラッター発言でピンチに立たされたジダンだが、母国フランスでは国民の過半数が“支持”を表明している。11日付の地元紙パリジャンは独自の世論調査の結果として回答者の61%がジダンの行為を「容認」すると回答。“批判組”の27%を大きく上回った。同調査は決勝翌日の10日に専門機関によって15歳以上の国民を対象に行われ、802人から回答を得た。
★次点はカンナバーロ
決勝戦後の10日午前零時に締め切られたドイツW杯『ゴールデン・ボール賞』の投票結果は、ジダンの2012票に続き、イタリア代表主将DFカンナバーロ(ユベントス)がわずか35票差の1977票で2位、イタリア代表MFピルロ(ACミラン)が715票で3位だった。
ジダン、MVPはく奪か!?ブラッターFIFA会長が示唆
ジダンの頭突きの原因の真相から始まって、MVP選出、そして剥奪の可能性まで出てきて、波紋は広がっている。
確かに暴力行為には問題はあるが、相手選手の暴言という問題もあり、この問題はすぐには解決しそうもない。
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12日にFIFAの規律委員会が事件に至るまでの過程を調査し始めた矢先の会長発言。ブラッター会長は「FIFAの理事会は、スポーツマンシップに反する行為に介入する権利と義務がある」と語り、延長戦後半にイタリア代表DFマルコ・マテラッツィ(32)=インターミラノ=に頭突きをしたジダンによる凶行に不快感を示した。
現役最後の試合だったジダンが、マテラッツィと何らかの言い合いをした直後に起きた怪事件。会話の内容について両者は明言を避けているが、マテラッツィがアルジェリア系2世のジダンについて人種差別か、母親や妹を侮辱する発言をしたとも伝えられている。
ブラッター会長は「調査で罪が明らかになるまで(はく奪の)決定はしないが、あの行為によって私は心を痛めている」と発言。仏紙などが世論調査で「過半数がジダンを擁護している」と伝える中、騒動は拡大する雲行きになってきた。
記者投票によって決まる最優秀選手賞は決勝当日深夜が投票期限のため、FIFAは事件後にどれだけの票が投じられたかを特定することはできないと声明している。
★国民は6割が支持
ブラッター発言でピンチに立たされたジダンだが、母国フランスでは国民の過半数が“支持”を表明している。11日付の地元紙パリジャンは独自の世論調査の結果として回答者の61%がジダンの行為を「容認」すると回答。“批判組”の27%を大きく上回った。同調査は決勝翌日の10日に専門機関によって15歳以上の国民を対象に行われ、802人から回答を得た。
★次点はカンナバーロ
決勝戦後の10日午前零時に締め切られたドイツW杯『ゴールデン・ボール賞』の投票結果は、ジダンの2012票に続き、イタリア代表主将DFカンナバーロ(ユベントス)がわずか35票差の1977票で2位、イタリア代表MFピルロ(ACミラン)が715票で3位だった。
ジダン、MVPはく奪か!?ブラッターFIFA会長が示唆
ジダンの頭突きの原因の真相から始まって、MVP選出、そして剥奪の可能性まで出てきて、波紋は広がっている。
確かに暴力行為には問題はあるが、相手選手の暴言という問題もあり、この問題はすぐには解決しそうもない。