審判講習会 参加報告書
平成29年8月17日
報告者 小笠原 淳
この度参加しました、審判講習会について報告します。
講習会名 (大会名) |
平成29年度全国高等学校総合体育大会バスケットボール競技大会審判員選考会 兼 第58回全国高等学校バスケットボール専門部審判研修会(平成29年度全国高等学校総合体育大会バスケットボール競技) |
参加者 (報告者) |
小笠原 淳 (中予高体連) |
期 日 |
平成29年7月24日(月) から 平成29年7月28日(金) |
会 場 |
福島県営あづま総合体育館、橘高等学校(福島県) |
講 師 |
佐藤 誠 清水 幹治 相原 信康 片寄 達 平原 勇次 吉橋 雅一 岩木 太郎 大谷 英紀 |
参加者 |
鈴木悟 松尾諭 加藤始 橘貴志 三瓶吉人 佐藤匠 土門亮太 川満有紀 山﨑雅洋 小澤朋克 小原宏太 大川尚 松永航平 五十嵐菜美 山口尭彰 石川丈晴 大澤尚樹 鈴木宏 板井巌 小田原誠 長谷川雅之 下東綾 手塚清孝 江取大介 片野真 内山孝介 松本拓真 近藤賢 竹平圭吾 神山安奈 渡邉浩二 中澤久馬 大倉哲也 嶋田博昭 笹本拓 髙橋直子 田中真 寺田雄一 前花直哉 熊本裕一朗 野口祥寛 阿部知裕 仲地祥吾 前田周二 川島浩輔 和田敏文 紀伊孝哉 山田勝真 有馬信太 佐田明美 長田大輔 隈元ゆみこ 原田拓朗 石嶺良方 上田浩司 香野学 羽田直輝 |
報告① レ 講義 (該当に レ) |
□講 義 テーマ『判定力の向上に向けて ~ガイドラインと2POメカニクスの共通理解~』 ■講習内容 及び ミーティング内容 ガイドラインの確認が行われた。まず、「悪い手・腕・肘の整理(ハンドチェッキングを含む)」ということで基本的な考え方やファウルの3原則、具体例について示された。3原則については特に影響の部分で、オフェンスのR(リズム)S(スピード)B(バランス)Q(クイックネス)に影響のない触れ合いは取り上げない、ハンドチェックについては触れ合いの度合いで判断せず整理すべきだと説明を受けた。 一項目ずつ確認されたが、のちに講義の内容になるブロッキング・チャージングの判定について、トラベリングについてのことや、プロテクト・シューターについては特に強調されていたように感じた。最後に、「ゲームを尊重すること」に確認が行われ、1日目の講義は終了した。 |
報告② レ 実技講習 (該当に レ) |
□実技講習 講師 平原 勇次氏 岩木 太郎氏 ■講習内容 及び ミーティング内容 2POの分解練習が行われた。まず、ハーフコートで、センターラインからスタートし、リードに入り、ファールをコールする、一連動作の確認を行った。 センターラインから移動し、セットアップポジション→クローズダウン→ローテーション→戻る→ファールをコールするの順。セッアップポジションの時の体の向きはエンドラインと平行にならず、内側に体の向けることを指導された。個人的には笛の音の小ささを指摘された。 リードの分解練習では、トップにボールがあり、自分がクローズダウンの場所にいるところからスタートし、エリア3にボールが移動してからの1対1について練習した。ベースライン側のドライブのスペースをみること、ミドル側へのドライブに対しては、ノーワーキングエリア に入って判定してもいいことを指導された。 トレイルの分解練習は、エリア1の1対1からのドライブの判定を行った。スペースをみるためにクロスステップを使用することを指導されたが、必ずしも使用するべきではないことや、フィニッシュの部分では再度位置取りを考える必要があることが、強調されていた。 |
報告③ レ 講義 (該当に レ) |
□講 義 講師 平原 勇次氏 岩木 太郎氏 ■講習内容 及び ミーティング内容 映像を見ながら、トレイル、リードの判定した位置、プロテクトシューティングやブロッキングかノーコールか微妙なものをグループ内でディスカッションした。 トレイルについては、エリア3にボールがあるときに、遠すぎず、またミドルドライブに対応できるような位置にいることについて、様々な意見があった。リードのことでは、エリア5のプレイについて、ノーワーキングエリアで判定していいことや、ある程度起こっているプレイの近くにいることが大切だと指導された。 プロテクトシューティングについては、シューターへの厳しいシュートチェックを見定めることが確認された。(プレイのレベルが上がれば、シューターの方が倒れるプレイも出てくる。) ブロッキングかノーコールかの判定では、RSBQやリーガルガーディングポジションのこと、オフェンスとディフェンスのどことどこが接触していたかなど、研修生の中でも大きく意見が分かれた。講師からは、どのような判定をしても説明責任を果たせるように判定をするよう伝えられた。 |
報告④ レ 実技講習 (該当に レ) |
□実技講習 講師 平原 勇次氏 岩木 太郎氏 ■講習内容 及び ミーティング内容 オールコートで、一連動作の確認を行った。内容は、①トレイルとしてボール運びをジグザグに追従する ②フロントコートエリア1で3Pのジェスチャー ③ニューリードとして、セットアップポジション→クローズダウン→コール だった。 次にハーフコート4対4(センターラインまで攻守交代有)を行った。特にショットクロックがラスト10秒からプレイがスタートされ、時々わざと講師によりオフェンスリバウンド後14秒にリセットされない状況が作られ、トレイルのショットクロックの管理を厳しく指導していた。 |
報告⑤ レ ゲーム (該当に レ) |
□ゲーム 男子 実践学園(東京)対 東海大学付属諏訪(長野) 主審 小笠原 副審 近藤 賢(愛知県) コート主任 平原 勇次氏 ■講習内容 及び ミーティング内容 ・プレゲームカンファレンス モデルゲームの最終ゲームということで、担当校がゲームするのを副審の近藤氏と観戦し、特徴をつかむことができたと思う。特にポストプレイの接触や悪い手の使い方、アウトサイドの手の使い方をガイドラインに沿って判定していくことを確認できた。 ・反省と次の課題 ゲーム後、主任の平原氏から言われたことは、見えたものを吹くこととコート内で起こったことを把握していることだった。また、判定できているが、プライマリーとセカンダリーについての理解の曖昧さや、リード時にローテーションしてエリア4にボールが飛ばされたとき対応の仕方を指摘された。プレゲームカンファレンスで話し合っていたが、手の使い方や、ガイドラインの徹底については、まだ改善点があると感じた。 |
報告⑥ レ ゲーム (該当に レ) |
□ゲーム 女子1回戦 聖和学園(宮城) 対 東海大学付属諏訪(長野) 主審 原田 拓朗 (鹿児島) 副審 小笠原 コート主任 片寄 達氏 ■講習内容 及び ミーティング内容 ・プレゲームカンファレンス 研修会で言われた、ガイドラインの徹底ついて、手の使い方、スクリーン、プロテクトシューティング等確認した。また、ショットクロックの管理について、どのエリアでプレイが起こっているかでどちらが管理するか、細かく確認した。 ・反省と次の課題 特にハンドチェックについて、原田氏が基準を示してくれたので、個人的には大変勉強になった。モデルゲームでもあったことだが、ローテーションするかしないかの判断ができると、よりいい判定ができたように感じた。また、主任よりトレイル時のエンドラインのアウトオブバウンズでは、ショットクロックの確認をするよう指摘を受けた。 |
所 感 |
今回の研修会と本戦のゲームは、このような貴重な経験ができ、個人的にかなり勉強になった。ただ、今まで自分がしてきたことや取り組みでは、対応することがかなり厳しく感じた。特にガイドラインのことやエリアの責任については、まだまだ勉強不足で、より自分で学んで、対応していきたいと思う。また、全国のレフリーの方々と情報共有することができたことが、よい刺激になっており、今後のレフリー活動にいかしていきたい。 今回、一番印象に残ったことは、判定に責任を持ち、きちんとした説明責任を果たせるようにすることだ。どのような判定をしても、判定の内容を説明でき、納得してもらえる、信頼のおける審判になれるよう、えひめ国体まであと数ヶ月しかないができる取り組みをしていきたい。 今回はこのような機会をいただき、大変ありがとうございました。 |