だいぶ報告が遅くなってしまいましたが、
こびっと もりのくらし道場の第1回目「ホリスティックな世界観とセルフケア」
のレポートを書きます!
世の中のいろいろな問題は、機械論的な世界観の土台の上で、
物事が進められていることによる歪みが噴出していることがほとんどです。
生まれた時から、機械論的な世界観にのって生きてきたので、
私たちの中には、無意識にそれが刷り込まれています。
そこをまず、自覚しようということで、
第1回目に、この、世界観の話を持ってきました。
まず初めに道場がはじまるにあたり、
参加者の方に歓迎の言葉を送らせていただきました。
それは、こちらをご覧ください。
こびっと もりのくらし道場 歓迎の言葉「道化師から魔術師へ」
新しい世界をつくるには、常識にはとらわれない、
クリエイティブな道化師のパワーが必要ということで、
このお話をさせていただきました。
さて、世界観についてですが、
私たちが今まで土台としてきた機械論的世界観は、
心や体、その他の物事について、バラバラに分解して考える方法です。
かたや、これから目指す方向であるホリスティックな世界観は、
すべてのもののつながりを大事にする、見えるもの見えないもの
両方を同じものとして大事にする、そういう世界観です。
私は、アロマセラピーに出会ってから、ホリスティックな世界観を知りました。
人にかかわる仕事は、心と体、人と環境をバラバラに考えていてはうまくいきません。
そこで、出会ったのがこの世界観です。
その人にあった香りを選ぶのにも、その人の心や体の状態、
体質や価値観など、その人のすべてを考慮に入れて、選んでいく必要があります。
人を丸ごと見るということです。
そんな感じでアロマセラピストをしていた時から、私のホリスティックな世界観は、
少しづつ変容していきました。
変わるきっかけの一つが、パーマカルチャーとの出会い、
次が2011年の震災でした。
その変遷についてお話させていただき、
現時点でのホリスティックな世界観についての考えをお話ししました。
先日書いた、日本ホリスティック医学協会の仙台シンポジウムでもお話したのですが、
ホリスティック=丸ごと、と言った時に、
今の世界は、物質に一番価値が置かれている状態で、
目に見えないスピリチュアリティなどは、一番端っこに追いやられている状態です。
見えないもの、見えないつながりは無視された状態で現実の社会は進んでいます。
スピリチュアリティを取り戻すことが、
全体性を生きるといった時に、一番重要なことかもしれません。
物質主義的な日常の中で、それを取り戻すことは、
容易いことではありません。
こびっと道場は、スピリチュアリティを取り戻し、
道を見誤らないための道しるべとなれたらいいなと考えています。
この日は最後に、これから半年間、参加者の皆さんが道場で学び、
日常の暮らしの戻っても、自分の力を失わず発揮していけるように、
力になってくれるであろう、裏磐梯の自然と対話する時間を設けました。
私も、みなさんと一緒に、自分の力になってくれそうな場所を探したのですが、
庭に生えているクローバーと、名前は解らないのだけれど、
近所の方からもらった黄緑色のきれいな葉っぱをもつ植物がある場所に
心惹かれました。緑と黄緑色の色合いや、黄緑の植物が、
去年にもまして生き生きしているあたりに惹きつけられたのです。
そこには、「この庭も5年目を迎え、いろいろあったけれど、
だんだんと整ってきて、良い空間になってきているなぁ」
という感慨深い感覚だったように思えます。
その後、確かに、わたしにとっては、朝、この庭を眺めることが、
エネルギーの源になっています。
参加者の皆さんは、どうだったでしょうか?
こうしてスタートした、こびっともりのくらし道場ですが、
半年が終わることには、それぞれがどういう地点にいるのかが楽しみです。
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『第1回 こびっと もりのくらし道場 ホリスティックな世界観とセルフケア』
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すべてをメディスンに~ホリスティックな世界観とセルフケア