送金指示メール問題で引責辞任する民主党の前原誠司代表の後任選びをめぐり、党内各グループは一日、水面下の動きを続けた。本格的な調整は週明けから始まる見通しで、鳩山由紀夫幹事長は党内各グループのトップと会談し、代表候補の一本化も視野に意見交換を進める。有力候補の小沢一郎前副代表は三日、記者団に見解を表明する。七日の両院議員総会に向け、各グループは相次ぎ会合を開く予定で、小沢氏を軸とした調整が加速するかが焦点となる。
鳩山氏は一日、東京都内で記者団に「スタートラインは月曜日」とした上で、「だれが代表でも皆で支える状況を今の幹事長としてつくらなければならない」と述べ、各グループの調整を進める考えを示した。
候補の一本化については「無理やり一本化すると密室との批判を受ける。できる限りオープンに候補者を選出すべきだ」と千葉県内で記者団に語り、擁立過程の透明性が重要との認識を示した。
一方、前原氏は同日、宮崎市内で「立候補したい人にはしてもらった方がよい」と記者団に述べ、代表選を行うべきだとの考えを強調。小沢氏と距離を置く若手・中堅議員のまとめ役の仙谷由人幹事長代理と同様、小沢氏への一本化に否定的な姿勢を見せた。
小沢さんが代表になるにしても、「選挙」で選んで、みんなが納得するようにしないといけないです。それで分裂することになればそれまでの話。とにかくここが正念場。
頑張れ、民主党！
