自然災害災害の多い昨今です。長期保存食品についてまとめました。
・長期保存食品 Food that keeps for a long time ちょうきほぞんしょくひん
古くの長期保存食品、乾パン、ワカメ、乾し菜などでは、おいしくないというイメージが一般的にありますが、最近では、殺菌、充填(じゅうてん)、冷蔵、冷凍技術などの開発で、味や品質は変わりない常温で保存できる牛乳や、冷蔵で10カ月ももつ豆腐など保存技術により多くの食品が長期間、美味しく食べられるようになりました。特に、常温での保存が可能で、ワンタッチで美味しく食用とすることができる加工食品に人気があります。
カップ麺、
フリーズドライの味噌汁などは、重宝しているのではないでしょうか。このような食品だけで美味しく食べられて
栄養バランスの取れた食生活が送れるようになるのでしょうか。宇宙食に注目が集まっていますが、無重力状態での食事なので主に缶詰、チューブ入りとしたものが多くを占めているようです。
保存技術Conservation techniqueは、どこまですすんでいるのでしょうか。食品の保存・運搬・包装方法として、さまざまに開発が進み主な方法として1)熱、凍結、フリーズドライによる水分の乾燥、2)塩、糖による浸透圧の調整、3)酢によるPH調整、4)アルコール漬け、5)
発酵、6)凍結低温、過熱による温度管理、7)放射線、紫外線照射、8)燻煙 、9)脱酸素・CA貯蔵のガス制御、10)食品添加物の利用、11)ジャムの超高圧加工食品、12)紙、プラスチックス、金属箔、レトルトパウチ・レトルト成形容器などによる包装、13)缶詰、瓶詰めなどがあります。時間が経過しても、食中毒を起こすことなく食べられるための技術開発が進められています。
保存食Preserved foodは、ある期間保存しても変質、変敗することなく食べられる食物のことです。変敗・変質をさせる微生物を減菌、殺菌させることによって微生物の繁殖しにくい環境とし加工食品が作られています。漬物(塩漬け・味噌漬け・醤油漬け・粕漬けなど)、佃煮、ジャム、なれ寿司、干物などがあります。冬季など、長期にわたり食料の確保に貯蔵・調理に大きな制約を受ける状況下で、また、携行食、災害や飢饉の際の非常食の一般から宇宙開発による宇宙食としての役目を果たしています。
東日本大震災後の5月、食品購入の際に消費者が重視する点を調べたところ、多くの食品で価格、味に次いで「賞味期限の長さ」が3番目となり、「鮮度」より上位にランクしていました。
震災直後に店頭から多くの食品が消えた経験より、こうした商品に関心がさらなる高まりをみせてきました。牛乳の消費量は減少傾向が続いているさなか、3月の震災以降のロングライフ牛乳の売り上げは伸びていました。ロングライフ牛乳を提供し避難所で冷蔵庫が使えない場所も多く、被災者の方々から非常に好評を得たようです。弁当は、通常は賞味期限は1日ですが、冷凍、冷蔵(チルド)で4日もつ弁当を発売しています。中華丼、カレーなど数品目で震災時には関東の工場から被災地に輸送していました。以前からあるレトルトカレー類は人気があったのではないでしょうか。
避難所では、冷蔵庫はないことが多いと思いますので、その場ですぐに食べてしまわなければ、ミルクでも開封したら飲みきるサイズとすることが必要です。
レトルト食品は、カレーなど内装、外装ともアルミ箔がつかわれているものの賞味期限は常温で1~2年前後と長く保存できます。米飯類、汁物、調理済み食品、混合調味料など多くの食品に使われています。災害時には必要となりますので、普段から備蓄、保存して置くことが必要です。開封してすぐに食べられること、温めることも手軽にできます。
非常食としての賞味期限が気になります。普段に使い慣れている賞味期限は1~2年前後のレトルト食品とか、カップ麺がよいと思われます。乾パンよりビスケットの方が食べやすいと思います。
非常時には「賞味期限の長さ」が、「鮮度」より上位にランクしていることから最近では、以前に比べレトルト食品の出来立てと変わらない美味しさの食品が出回っています。
缶詰は、非常食として、数年の保存が可能なのは良いですが、日常食としての保存食としては、缶の処理が分別管理しての保管が気になるところです。スパーの日替わり弁当500円は、煮物などの味付けがよくないし、蛋白源・野菜の量不足です。栄養バランス・美味しさを期待するなら一食1500円程度になるのではないでしょうか。三食で4,500円です。
日常食としてもよく常温保存のできる、手間の少ない保存食としては、レトルト食品ということになるでしょうか。毎食カレーライス・混ぜご飯・ミートソースでは、人としての食事としてはキツイです。ご飯と汁物、漬物、主菜は頂きたいところです。3つの仕切りのあるひとつになった手で開封がしやすいレトルト食品で食事をするときに、温めるご飯・焼きそば・と主菜(焼肉・魚)・煮物、そのままでよい
漬物・果物・お浸し類・サラダ類、汁物(豚汁など)はお湯を注ぐだけの一つの献立のメニューとなります。汁物はフリーズドライ製品としておくのもよいでしょう。刺身のレトルトは無理なのでしょうか。燻製品の冷蔵レトルト食品はよく見かけます。普通の弁当と同じように考えて一両日中であれば置いての摂取が可能と思われます。缶詰になっている骨まで食べられる鯖缶類はレトルト食品とすればもっと重宝します。市販の刻み野菜は栄養の抜け殻みたいであまり戴けたものではありません。レトルトにすればいいのにと常々思っています。揚げ物のレトルトは食感が難しいところのように思えます。ビスケットのようでもカリッとふわっとした食感を期待しているので、冷凍冷蔵品を再度ひたひたぐらいの油で油焼きが、現状で思いつくやり方ですので少し手間がかかることになります。
妊婦さん用のレトルト食品がなかなか見当たりません。生まれてくる赤ちゃんのためにもぜひ作ってほしいですね。
非常用に根菜きんぴら弁当・うな丼・中華丼・すき焼き弁当もありました。発火剤がパックになっているのもあります。賞味期限25年のクラッカー缶910g、フリーズドライしてある1缶当たり4000円程度になる野菜シチュウ缶344g・チキンシチュー缶422g・鶏雑炊缶408g・えび雑炊缶408gで一食当たり400円程度を見つけました。
カロリーメイトゼリー(215g:\220)は、栄養と水分補給にエネルギー200kcal、タンパク質8.2g、脂質4.4g、炭水化物33.2g(糖質31.2g、食物繊維2g)、食塩相当量0.08g、カルシウム200mg、マグネシウム50mg、リン175mg、ビタミンA:385μg、ビタミンB1:0.6mg、ビタミンB2:0.7mg、ビタミンB6:0.7mg、ビタミンB12:1.2μg、ナイアシン:6.5mg、パントテン酸:2.4mg、葉酸:120μg、ビタミンD:2.8μg、ビタミンE:3.2mg、カロリーメイトブロックは、ひと箱4本(80g:\216)当たりエネルギー400kcal、タンパク質8.4g、脂質22.2g、炭水化物42.7g(糖質40.7g、食物繊維2g)、食塩相当量0.94g、カルシウム200mg、鉄2mg、マグネシウム50mg、リン100mg、ビタミンA:385μg、ビタミンB1:0.6mg、ビタミンB2:0.7mg、ビタミンB6:0.65mg、ビタミンB12:1.2μg、ナイアシ:ン6.5mg、パントテン酸2.4mg、葉酸120μg、ビタミンC50mg、ビタミンD2.8μg、ビタミンE3.2mgとしています。成人女性の摂取目標量はおよそ1800kcalです。賞味期限はゼリータイプ半年、ブロックタイプで1年と5年でブロックで4箱半必要で\1,000/1日位となります。
非常食・保存食として、ビスコ(5枚22g:99kcal×3≒300kcal/\113)ないし、東鳩ハーベスト(100g/\100:534kcal)と水は必需の食糧として、他に各々の状況に合わせ備えておきたいところです。
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[初版2019・10・2]
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