・アルコールAlcohol あるこーる
主にエチルアルコールをさしエタノール、酒精(しゅせい)ともいう。酵母を単糖類(ブドウ糖)、ニ糖類(蔗糖・麦芽糖)の溶液に繁殖させるとアルコール発酵しアルコールができる。無色、芳香臭のある沸点78.3℃、常温で液体、非常に小さい分子でありブドウ糖の約四分の一で、一つのブドウ糖の分子が、二つのアルコール分子と二つの炭酸ガス分子になる。
水にも脂肪にもよく溶ける。デンプンは、あらかじめ麹菌、麦芽、酸などで単糖類、ニ糖類に分解してから酵母で発酵させて醸造酒(アルコール飲料)が作られている。溶剤、燃料、化学薬品の製造にも使われる。体内ではアルコールは毒物として、何よりも優先して肝臓で分解し、その間同じ補酵素を使う糖新生(乳酸やタンパク質を分解してブドウ糖を作ること)や脂肪代謝のような大切な生理作用が行なわれなくなる。その結果アルコールによる低血糖、乳酸アシドーシス、脂肪肝を起こすことがある。
アルコールの代謝はアセトアルデヒトとなって、さらにそれが酸化されて酢酸に分解され代謝経路のTCAサイクルに入り最終的に二酸化炭素と水に分解が進む。この過程で生じるエネルギー7kcal/1gが体の各組織の活動に利用され特に筋肉や心筋のエネルギー源として、酢酸を利用する。
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