・葡萄糖Glucose ぶどうとう
発見者はドイツの化学者Andreas Marggraf(1747年)が単離、Glucoseという名前はギリシャ語の「甘い」(glykos)からとしている。日本語ではぶどうから発見されたためブドウ糖と呼ばれる。
主に果物に多く含まれる糖質。やや水に溶け難く、吸湿性があり、加熱で着色しやすい。蔗糖(砂糖)の甘さを100とするとブドウ糖は、50~60の甘味度を示す。動植物に非常にひろく分布し植物では殆どすべてに存在する。
ブドウ糖は、単糖類(六炭糖Hexose)であり果糖などと共に二つ以上の糖と一緒にくっついて炭水化物の構成成分ともなる。ニ糖類(蔗糖・乳糖・麦芽糖)、三糖類(ラフィノース)、四糖類(スタキオース・スコロドース)、多糖類(デンプン・デキストリン・グリコーゲン・セルロース・ペクチン等)が加水分解によって最終的にブドウ糖を生ずる。
工業的には、デンプンを主な原料として使われ精製ブドウ糖の製造がおこなわれている。
人体では血液中に0.1%程度存在し0.17%以上になると尿中にも排泄し継続して数十年に及ぶと体調に不調を訴えてくる。通常人の血液中に0.1g/dl含まれており空腹時それ以上に成ると糖尿病が疑われる。糖質の吸収は、単糖類まで分解(人体で消化吸収されないものもある)して吸収している。ブドウ糖は、グリコーゲンとして肝臓に蓄えられエネルギー源として脳の活性化に重要な働きをする。
グルコースが代謝されるときには、リン酸化され変化していく解糖作用を受けピルビン酸、酸素の少ない時は乳酸になってTCAサイクル(循環経路)に入ってエネルギーを発生しながら二酸化炭素と水に分解する。
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