・ビタミンB6:Vitamin B6 びたみんびー6
1935年、ドイツのジエルジー(S.Gyoergy)によってねずみの皮膚炎の予防因子としてを酵母エキスより発見した。
白色粉末で無臭、わずかに酸味と苦味があり水溶性で酸・アルカリ・熱に安定であるが光・酸化剤に弱い。
摂取後およそ8時間ぐらいで排泄するといわれる。成長作用、アミノ酸代謝、酸化還元に関与し皮膚・粘膜、細胞の再生、神経障害に役立つ。安眠、鎮静を促すセロトニンの原料となる必須アミノ酸トリプトファンの生成を助けている。
脂質の代謝にも関係し、リノール酸やリノレン酸を細胞膜に必要なアラキドン酸に転換する作用もある。人体の腸内細菌でも合成し一般に欠乏症になりにくい。同様の作用のあるピリドキシンPyridoxine・ピリドキサールPyridoxal・ピリドキサミンPyridoxiamineなど10種以上の化合物が知られB6活性があり、たんぱく質摂取量と相関関係にあり補酵素として重要な働きをする。
不足することによって脱毛・皮膚炎、貧血、浮腫、けいれん、先端疼痛症を起こしやすい。過剰症で神経、感覚(手足のしびれ、知覚異状)障害がある。血清中の基準量は、6~17ng/mlとして示している。
100g中で胚芽精米0.22mg 豚もも肉皮下脂肪なし0.4mg アジ0.4mg うなぎ0.13mg さば0.51mg 豆類、牛乳0.03mg 栗0.27mg バナナ0.38mg、にんにく1.50mg(生での可食量3g-0.05mg)、鶏卵50g-0.04mg 黄な粉10g-0.06mg 木綿豆腐100g-0.05mg 糸引き納豆50g-0.14mg 豚レバー50g-0.29mg パン酵母乾燥1g-0.01mgに多く含む。
1日の推奨量は1.4mg、上限摂取量60mg、栄養機能食品としての上限が10mg、下限0.5mgとしている。
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