・節分Setsubun/Close of winter/Day before the beginning of Spring せつぶん 👹は外、は内
例年では2月3日(2021(令和3)年:2月2日)は、節分で雑節の一つです。雑節は主に農作業の生活に合わせて作られたもので年間の季節の農業の日程の節目を表します。太陰太陽暦では、立春に最も近い新月を元日とし、月の満ち欠けを基準にしている元日と、太陽黄経を基準にした立春は、ともに新年ととらえていました。ちなみに五節句〔1/7人日〈にんじつ・じんじつ〉3/3上巳〈じょうみ・じょうし〉 5/5端午 7/7七夕〈しちせき〉 9/9重陽〈ちょうよう〉〕は季節の節目に、豊作、健康、子孫繁栄を人々がお互いに無事に過ごせることを祈り祝う行事です。
豆をまいて鬼を追い払う、厄よけの行事として行われています。いわれ、語源について節分は、季節の節目で四季、立春、立夏、立秋、立冬があります。その前日が節分になります。
中国から平安時代に宮中の行事として天災による飢饉がありその厄よけとしての矢を射る儀式がありました。豆を使うようになったのは以後のことのようでヒイラギに目刺しを使ったり様々の言い伝えが残っています。目刺しは、鰯が臭く鬼が逃げていく、柊のトゲで鬼が退散するといういわれです。豆→魔目が使われ炒ることによって邪気を払います。神棚に備えて今年の厄よけ祈願を行います。
年女、年男、厄年の人が玄関に向かって「鬼は、外」部屋の中で「福は、内」で今年の無病息災を祈るのです。
炒った大豆を年の数だけ食べて大豆の蛋白源を補いましょう。高齢になったら食べきれないのでお茶に2、3粒入れて、意味合いを込めていただきましょう。
お節料理も、季節の節目を終えて正月(旧正月)を迎え様々の食材(くわい、黒豆、昆布巻き、数の子、えび、ごまめ、なます)をいろいろに考えて楽しんだのではないでしょうか。
2021(令和3)年の節分は、2月2日で明治30年(1897年)以来124年ぶりでした。
2022年は、2月3日(2021(令和3)年:2月2日)を「海苔巻きの日」として大阪のり問屋組合、道頓堀のイベントとして当初行われていた行事です。
大正初期に大阪の花街で、節分の時期、お新香を巻いた海苔巻きを恵方に向かって食べ、縁起を担いでいたことが伝えられています。1932年に大阪鮓商組合がチラシに「節分の日に丸かぶりは古くから花柳界にもてはやされ、恵方に向いて無言で壱本の巻寿司を丸かぶりすれば其の年は幸運に恵まれる」と書き配布したことが本福寿司(大阪中央区)に残っているようです。
その後に1973年頃には大阪海苔問屋協同組合が前記のようにして言い伝えを書いたチラシを、寿司屋に海苔を納める時に配っています。当時は大阪のデパートでも「2月3日 幸運巻き寿司売り出し」と宣伝販売していたようです。1977年にはイベントを道頓堀で開催し、「節分の丸かぶり」を取り入れマスコミに取り上げられて全国に知れ渡っていきます。1983年ファミリーマートが大阪と兵庫で、その後コンビニで1998年には全国エリアで販売するようになりました。
こうした流れに伴い宣伝活動も活発になり、様々なお店やメディアでも取り扱われるようになったため、恵方巻きの認知度も拡大し、現在に至っています。
太巻き寿司を作って恵方(えほう):西暦2022年は壬寅(みずのえ・とら)、 今年の恵方は「北北西」です。 恵方巻きを食べるときは、「北北西」を向いて、 恵方は毎年変わります。方位に向かってまるごとかぶりつくと厄よけになるとして行われています。キュウリを青鬼、人参、紅生姜を赤鬼に見立てたりして、「福を巻き込む」、「縁を切らない」として巻きずしを作り、包丁を使わないで食べるのです。
恵方の決め方は、十干(じっかん)という暦に基づいて決められ、しかも、恵方とされる方角は16方位中、4つの方角しかありません。十干とは【甲乙丙丁戊己庚辛壬癸】の10種類で、十二支(じゅうにし)の【子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥】の12種類と併せて干支(えと)を表すのに使われます。
恵方は十干に基づき以下の表のように決めて4つの方角を5年周期で一巡します。
恵方は東北東、西南西、南南東、北北西の4種類で、南南東が再度登場しています。
キュウリを青鬼、人参、紅生姜を赤鬼に見立てたりして、「福を巻き込む」、「縁を切らない」として巻きずしを作り、包丁を使わないで食べるのです。
今年は、豆まき、恵方巻を食べると、どちらにしますか。豆は衛生的に食べられる殻付きピーナツも使われています。とあるアンケートで恵方巻きを食べる派は36.8%、食べない派は63.2%とありました。
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(初版2020,2,1)