・ハムHam はむ
ハムは、古代チュートン語で膝の後の部分を意味し、やがて食用とする蓄肉類の腿(もも)の意味に使われるようになったといわれる。さらに豚の腿肉の塩漬け、スモークし乾燥させたものをいうようになったとしている。
BC1000年も前にすでに原型ができあがっていたとする一方で中国の火腿(ホートイ)が約900年 前(唐の時代)より製造が起源であるとの説もある。元来は、豚のもも肉を塩漬け燻製にしたものをさしていた。
今では、プレスハム、ロースハム、ショルダーハム、ボンレスハムなどさまざまの種類がある。オードブル、サラダ、ハムエッグ、サンドイッチ、チャーハンに使われる。
原料肉を整形したあと食塩、砂糖、香辛料、発色剤(主に亜硝酸ナトリウム)などの溶液(ピックルPickle)に漬けこむ塩漬(えんせき)を一定期間おこなう。その後、乾燥、燻煙を殺菌のためにボイルするが旨みを損なわない為に75℃以下の65℃で30分程度であるので完全な殺菌温度ではない。製造後は芽胞が発芽しないように10℃以下の低温を保っておく必要がある。
密封してある状態でも半月から1ヶ月半の冷蔵庫での保存可能日数といわれ、開封して切ったものは1週間程度とする。最近は、食品添加物として結着性、保水性を高めるのに重合燐酸塩が使われている。その他に発色剤(亜硝酸Na)、保存料(ソルビン酸K)、乳化剤を用いているものもある。
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