ナツメグNutmeg なつめぐ
ニクヅク科、インドネシア、モルッカ諸島原産、原木を和名でニクズク(肉荳蒄)といい高さが10~20mになる。熱帯性、常緑樹より樹木は、7年から9年でようやく実がなり始め、ほぼ年中1本の木から500個から4000個の果実が20~30年にわたり収穫できるという。
橙色の果実に包まれ熟して弾(はじ)け深紅色をしアンズのような仮種皮(かしゅひ:Maceメース)に包まれた種子の仁(じん)長径4、5cm、重さ5-20gほどをナツメグという。香辛料として使われ食欲を増進する作用がある。特に消臭に使われハンバーグなどの挽肉料理に利用している。仮種皮(かしゅひ:メース)と呼ばれるものも甘い香りがあり、プリン、ドーナツ、パイの香辛料として利用されている。粉末で市販されることが多いが生のものをすりおろして新鮮な芳香を楽しむのもよい。種子より6-16%の精油され、まろやかなほろ苦さと甘い少し刺激的香りのするピネン(血行促進作用)、カンフェン(殺菌作用)が主に得られる。漢方で消化不良に利用している。
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