[真蛸]食生活について語ろう

・真蛸Common octopus　まだこ
　　マダコ科、本州中部以南の温暖な沿岸海域の水深100mの岩礁、洞窟に生息する。夏は湾内に、冬は湾外の暖かい所へ移動、夜行性でその性質を利用して蛸壺を沈めて、または底引き網で捕獲する。

腕を含めて全長60cm～1mに達し、真だこが、瀬戸内海産を主産地とし最も多く、たこ類で食用として代表格で供給が多い。体表面に色素胞が細かく分布しその伸縮で周囲の環境に応じ体色を変化させている。

頭、胴体、腕(足)8本の腕は同じぐらいの長さで２列に吸盤をもつが雄は一本が生殖器の役目をし先端に吸盤がない。

以前はアフリカ西海岸へ出漁しトロール船で捕獲していたが最近は東南アジアなどからの輸入物が7割を占める。

真蛸の産卵は春4月～夏8月で産卵前、産卵期に捕獲したものを旬とする。淡白で弾力性、歯ごたえがよく新鮮なものは刺身に、酢のもの、寿司ネタ、煮物、酢味噌合え、鍋物、塩辛にしている。

煮物では、固くなりやすく、強火の弱火で時間をかけゆっくり煮込む。腐敗していても判別できず気ずかないことが多いという。

100g中生でエネルギー76kcal、水分81.1g、タンパク質16.4g、脂質0.7g、炭水化物0.1g、灰分1.7g、ナトリウム280mg、カリウム290mg、カルシウム16mg、マグネシウム55mg、リン160mg、鉄0.6mg、亜鉛1.6mg、銅0.30mg、マンガン0.03mg、ビタミンＡ：5μg、ビタミンD：(0)μg、ビタミンＥ：1.9mg、ビタミンＫ：Trμg、ビタミンＢ1：0.03mg、ビタミンＢ2：0.09mg、ナイアシン2.2mg、ビタミンＢ6：0.07mg、ビタミンＢ12：1.3μg、葉酸4μg、パントテン酸0.24mg、ビタミンＣ:Trmg、コレステロール150mg を含む。タンパク質は15%ほどで魚肉に及ばず、脂肪は0.7%と少ない。

タウリン800～500mg/100g程度を含み疲労回復、降圧(コレステロール低下・動脈硬化予防)効果がある。

 

 

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