・現の証拠Geranium thunbergii げんのしょうこう
フウロソウ科、宿根草で野山に自生する薬草として知られる。高さ50cm、葉は対生、切れこみのあるほぼ円形手のひら型で夏に白、赤紫の小さい花が咲く。
フウロソウ科、宿根草で野山に自生する薬草として知られる。高さ50cm、葉は対生、切れこみのあるほぼ円形手のひら型で夏に白、赤紫の小さい花が咲く。
秋に裂開した果実が神輿の屋根に似ること からミコシグサ(御輿草)の別名がある。3~9月に採取し生の葉は、揚げ物で苦味を抜くことから時間をかけ揚げ、また熱湯で茹で水に晒して苦味を除き、和え物、煮浸し、油炒め、佃煮にできる。
アザミと共に9種もの薬草を陰下干し煎じてお茶として岐阜県春日村で飲用、民間薬とし濃く煮だし下痢止め、軽くお湯を通したぐらいのものが便秘によいとし腸の薬として用いられる。現の証拠の通りよく効くとのことが語源といわれる。ゲンノショウコに合い反する成分をも含みゲラニインGeraniin(タンニンの一種)の下痢止め、抗菌、抗酸化作用、ケルセチン(フラボノイド)が便通をよくし健康維持に役立つ。
日本の民間薬の代表の薬草は、ゲンノショウコ、ドクダミ、センブリで日本の三大民間薬の一つ。
春の若い葉が、猛毒のトリカブトにやや似ているので要注意。
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