ナトリウムSodium・Natrium なとりうむ
ナトリウム(Na:元素記号)の発見者はイギリスのデイビーで1807年水酸化ナトリウムを電気分解し発見した。さらにデイビーはその数日前に、カリウムを発見している。原子番号11、原子量22.989770、比重0.97、融点97.8℃、沸点880℃としている。
人体に塩化ナトリウム、リン酸ナトリウム、炭酸ナトリウムとして存在し身体全体重量の0.15%(体重50kgで75g)、血液中に30~50mg/mlを含む。Naとして浸透圧の調整、筋肉の収斂(しゅうれん)、神経の刺激感受性、いらいら解消、水分代謝、食欲増進に関与、主に食塩の形で摂取され、Cl(塩素)として胃液の不可欠な成分となる。胆汁、膵液、腸液などのアルカリ性消化液の材料ともなっている。
腸で吸収し腎臓で調節され尿、汗となって排出する。高温多湿の中での激しい肉体労働、運動の中での不足では、激しいおう吐、下痢、発汗があり食欲減退、精神的不安感を覚える。しかし一般には食塩による過剰摂取が多く高血圧を招くとしてナトリウムで3.9g(食塩で10g)以下と目標値、推定必要量600mg(食塩で1.5g)を定めている。
ナトリウム量には食塩に由来するものの他、グルタミン酸ナトリウム、アスコルビン酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム等に由来するナトリウムも含まれる。
ご愛読戴きましてありがとうございます。よりよい情報をお届けしてまいります。