今日のライトノベルは「僕の血を吸わないで」です。
著者は阿智太郎さん。
1巻の初版は1998年2月に発行。なんと22年前ですね!
阿智氏の作品はまさに「ライトノベル」に相応しく、すんごく気楽に読めます。
古のライトノベルオタクとしては2000年代のコメディ作品作家と言われたら、やはりこの方の名前を最初に挙げてしまいますね。
今回取り上げたこの「僕の血を吸わないで」はそんな阿智氏のデビュー作になります。
(第4回電撃ゲーム小説大賞銀賞受賞作)
アホな組織に追われるちょっとドジな吸血鬼の女の子が、アホな主人公と出会って始まるドタバタコメディ。
主人公の名前が「花丸森写歩朗(はなまるしんじゃぶろう)」の時点でもうほとんど話がシリアスになり得ないというのがわかりますね(笑)
このシリーズは全5巻で完結ですが、この後に同じ世界観で「僕にお月様を見せないで」という作品も出されます。
タイトルからわかる通り、こっちは狼男の話です。
残念ながら私はこのお月様の方は引っ越しの際に泣く泣く売却してしまったので手元には本が残っていないのですが、ドラマCDは残っていました。
さらに珍しいことですが、僕の血を吸わないでは電撃文庫の装丁でコミックも出されていました(最初の写真の右のやつ)。
もちろん描いたのは担当イラストレーターだった宮須弥さんです。
現在では当たり前のようにメディアミックスされているので、原作小説がコミカライズ化すること自体は珍しくありません。
しかし、この当時はまだライトノベル自体が本屋の片隅にポツンとあるようなマイナーな存在だったのでコミック化も当たり前、というわけではありませんでした。
そんな感じだったので、こんな形でコミック化するというのはかなりレアだったんですね!
(そしてこういう形式でのコミック化は現在でもほとんどないと思います)
なので当時、このコミック版見つけたときは「まじかよ!?」と飛び付くように買った覚えがあります。
ちなみにこちらの初版は2002年5月発行で、小説の方が完結した後になります。
現在、阿智氏はラノベ分野ではほとんど活動していませんが、「住めば都のコスモス荘」「いつでもどこでも忍2ニンジャ」「陰からマモル!(MF文庫)」など愉快な作品があるのでラノベ好きなら押さえておきたいですね(`・∀・´)
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