-196℃の部屋

ブログのお引越しをしました。→技術屋えきちーの実験ノート http://ekitait.com

インフルエンザ治療薬四天王とは( ・ω・)

2011-02-13 00:52:03 | なんとなく有機化学がわかった気になる
この時期は空気が乾燥して、インフルエンザがこわいですね。

ボクは高校2年の猛吹雪の冬にインフルエンザにかかったけど、それ以来から今日まではインフルにかかってませぬ。予防接種とかもしてないよ!
いやまぁ、風邪はよく引いてしまう虚弱体質なんですけどね(ぉ

さておき、インフルエンザと言えばインフルエンザウィルスによって引き起こされるものなので、ただの市販薬などでは治せず、早く治すには専用の治療薬が必要となります。

というわけで今回は、有名なインフルエンザ治療薬を描きましたの!
それがこれ↓



括弧内にあるのが慣用名というか商品名です。
恐らく、有名なのは左端のリレンザと右から2番目のタミフルでしょう。

とりあえず、ボクは有機合成屋なので、効能やどういう風に効くか? なーんてむつかしそうな\(・_\)ハナシハ (/_・)/コッチニオイトイテ

まぁ、ぬるく構造でも眺めようず( ・ω・)

4つほど示したけど、どれも構造自体はそんなに複雑じゃないですね。
リレンザとイナビルの主骨格になっているのはジヒドロピラン、タミフルはシクロヘキセン、ペラミビルはシクロペンタンですね。
いずれも環構造です。

次に置換基。
これもそれぞれ共通してる部分が多いです。
リレンザ、イナビル、ペラミビルには緑で示したような「グアニジン」みたいな置換基があるます。
グアニジンは一番右端に書描いてみたけど、強力な塩基です。
というのも、プロトンを受け取った共役酸が共鳴しまくってすごく安定だからです。

続いて全体に共通してるのは青で示したような「アセチルアミド基」があること。
あと、タミフルだけはエチルエステルだけど、黄色で示したような「カルボン酸(誘導体)」もありますね。

そしてそもそもというか、リレンザとイナビルは2ヶ所を除けば、構造は全く同じです。
違うのは薄い水色で示したヒドロキシ基かメトキシ基か、あと赤で示したようにヒドロキシ基か、それがオクタン酸エステル化されてるか、って部分か。

こうやって構造眺めるだけでも面白いでしょう…ってところで。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿