ネコのひたい

暴力ネコと映画、写真、音楽を楽しんでます。

ドルフィンブルー  フジ、もういちど宙へ

2007-07-18 22:03:19 | 映画・舞台
原因不明の病気で尾びれが壊死してしまったイルカのフジが、人口尾びれを装着して再び泳げるようになった話は、以前テレビで観て知っていました。
そのフジの実話を元に映画にしたのが「ドルフィンブルー フジ、もういちど宙へ」です。

ただ、テレビのようなドキュメンタリーを期待すると物足りないかもしれません。
これは、フジの再生物語というよりは、新米獣医の成長物語という印象を受けました。
んー、これ、ホントに感想が難しいです。(^^;)

以下ネタバレにご注意下さい。



人口尾びれのプロジェクトがどのように進んでいったのか、フジがそれによってどう変わっていったのか、恐らくそれが映画の主軸になってると思いますが、それならもっとその過程をじっくり描いた方が良かったかもしれません。
フジの話に多くの時間をさいてるものの、淡々としていてテレビで観た時程には感動しませんでした。

でも、最初とんがってた新任獣医の一也がフジの病気の事も含めて、徐々に成長していく話だと思うと、遠距離恋愛中の恋人の話や、いつもフジに会いに来るミチルとミチルの祖父の話も、物語に必要なエピソードなのかなと思いました。
もし、フジの話にもっと焦点を当てるなら、それらのエピソードっていらないかも・・・と思ってしまうかもしれません。

ただ私は獣医役の松山ケンイチさんのファンなので、この展開でも楽しめたのですが、一般の方はやはりフジ中心のもっと感動的な話の方が良かったんじゃないかなって思います。

とはいえ、テレビのドキュメンタリーほどでは無いにせよ、尾びれを失ってからただ浮いてるだけだったフジが、人口尾びれの装着によって泳ぎを取り戻し、ジャンプまでできるようになる姿は感動します。
フジはフジ自身が演じているのですが、凄く演技が上手でした!

あと、人口尾びれを作ったブリヂストンの社員さん。
本当はもっと沢山の方がかかわってらっしゃると思いますが、映画では田中哲司さん演じる須藤が技術者の代表のような形になっていました。
技術者の方の情熱って素晴らしいですね。
誰も作った事が無いものを作ろう、もっと良いものを作ろうという情熱に非常に感銘を受けました。


淡々とした流れの映画だと書きましたが、ちょっと間延びした感じがあるのも事実です。
妙に間が長いなーと感じる部分もあって、居眠りしてる方もいました。(^^;)
これって脚本か、演出の問題かなと思ったら、両方、監督じゃないですか。(笑)
監督の責任ですね。(笑)

それから、エンドロールでもイルカ達が出てきてすごく可愛いかったですよ。
珍しくエンドロールで席を立つ人があまりいませんでした。
イルカは本当に可愛いかったです!!
これだけは自身を持って言える感想です。(笑)
コメント (2)
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