ネコのひたい

暴力ネコと映画、写真、音楽を楽しんでます。

ユメ十夜

2007-09-14 16:56:36 | 映画・舞台
えーっと、(多分)先月、2本のDVDを購入しました。
松山ケンイチさんが出演されてる「ユメ十夜」と「蒼き狼 地果て海尽きるまで」です。
松山さんのファンになったおかげで、今まで以上に貧乏になりました。
市村正親さんのファンになってからも、酷く貧乏になって困ってたのに・・・。(^^;)

さて、それではユメ十夜の感想から。
ネタバレしてますので、続きからどうぞ。



これは夏目漱石原作の短編小説「夢十夜」を第一夜から第十夜まで、10組の監督によって映像化したオムニバス映画です。
(第七夜のみ監督がお二人います。)

第一夜から監督を書いていきましょうか。


第一夜 監督:実相寺昭雄
   
第二夜 監督:市川箟
      
第三夜 監督:清水崇      

第四夜 監督:清水厚 
     
第五夜 監督:豊島圭介     

第六夜 監督:松尾スズキ   

第七夜 監督:天野喜孝、河原真明

第八夜 監督:山下敦弘

第九夜 監督:西川美和

第十夜 監督:山口雄大
      

   
実は出演者も入力してたんですが、途中で面倒くさくなってやめました。
すみません・・・。

これ、どの作品も観念的で、原作を読んでいても分かりにくいお話が多いように感じました。
(原作通りのストーリーでは無いものもあるようですし。)
私が分かりやすかったのは、六夜、七夜、九夜、十夜です。
好きというか、面白かったのは、三夜、六夜、七夜、八夜、十夜です。  

七夜はアニメーションです。
ゲームのアニメっぽい映像だなーと思ったら、ゲーム映像(だけではありませんが)の世界で、とても有名な方だそうですね。
凄く綺麗な映像で引き込まれました。
映画館で観て良かったなって思いましたよ。 

夏目漱石原作のせいか、映画館では色々な世代の方が観に来てらっしゃたのですが、ウケるとこが違うんですよね。
例えば、六夜は「2ちゃんねる」用語を使ってるので、若い方々はクスクス笑ってるのに、年代が高い方は無反応なんです。 

逆に八夜の「鴎外せんせ~い」のシーンでは、年配の方のほうが笑ってらっしゃった気がします。
あれ?若い人は森鴎外を知らないのかな??って一瞬、思ったんですけど気のせいですよね。^^;
八夜は終わり方も唐突だったので、隣の年配の女性が思わず「ぶっ!」と噴出したのですが、つられて私も噴いてしまいました。

別の意味で可笑しかったのは、二夜。
二夜はサイレントで名匠市川箟監督の作品なんですが、正直私には眠かったんです・・・。
私と同じように感じた方もいたようで、二夜が始まってすぐに後ろからイビキが聞こえてきました。
サイレントでシーンとしている中で、イビキだけが聞こえてくるものですから、もう可笑しくて可笑しくて。
すると今度は前からもイビキが聞こえてきて・・・。
イビキの二重奏に声こそ出しませんでしたが、堪えきれずに体を震わせて笑ってしまいました。
     
一夜はウルトラ世代の私には涙モノの実相寺昭雄監督に寺田農さんの出演!
すごく嬉しかったです。
エンドロールで堀内正美さんのお名前を発見して、「見逃したぁ~~~!!」と地団駄を踏んだのですが、2回目の鑑賞時にしっかり確認しました。
ウルトラものがお好きな方なら、実相寺監督に、寺田さん、堀内さんのキャスティングが嬉しいっていう気持ち、分かっていただけますよね。
そうでない方にはワケ分からんですか。(笑)
残念ながら実相寺監督と脚本の久世光彦さんにとっては、この作品が遺作となられたようです。

十夜は私にとってお目当ての松山さん出演作品です。
メチャクチャで面白かったですよ。
松山さんの色男ぶりもファンの方にはたまらなかったと思いますが、凄いのは本上まなみさん。
よくこの役をお受けになったなーとビックリしました。
好感度が凄くアップしました。(笑)
惜しいのは松山さん・・・。
物凄い棒読みです・・・。
まぁ、今でも棒読みっぽいですけど、この作品では際立って棒読みに聞こえます。
これを観たら「セクシーボイスアンドロボ」の松山さんは、上手になったなあとつくづく思いました。
(上から目線ですみません)
どの役も別人のように見える松山さんですが、セリフ回しをもうちょっと何とかして欲しいなあと切に、切に思います。


あと、主題曲、山田タマルさんの「手」が凄くイイです!!
未だに毎日聞いてます。
カラオケでも歌いました。(笑)
機会があればぜひ聞いてみてください。


全体的には好き嫌いの出る作品だと思います。
誰にでもお薦めできる映画では無いと思いますが、レンタルででもいいので、一度観て頂けたらな~って思います。
コメント
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