お昼近くなって、空にはうっすら雲がかかっていますけれど
陽射しが明るく広がりはじめました。
KiriKouは、一人で来た従兄からの電話を受けて
おばあちゃんの家に飛んで行ってしまいました。
私は、先だってから家にいる日には必ずチャンネルを合わせていた放送大学の
『技術者倫理(’04)』を観ていました。
最終回の第15回 Philosopher-Engineerを目指して
で、担当講師の札野 順先生からビル・ジョイ氏の批判的な視座や
チャレンジャー号に携わっていたロジャー・ボジョレー氏の
メッセージが紹介されていました。(以下引用)
『技術そのものと技術者倫理は同等に重要だと思います。倫理的な要素のない技術は恐ろしい失敗を招くでしょうし、また技術的に深く広く優れた内容を持たない技術者倫理では、正しいことの主張は得意でも、その判断に問題を残します。両方が重要なのです。…書いたり話したりが苦手では仕事の成果をうまく報告できません。最高の仕事をしても、そのことが誰にも伝わらないようでは有能とはいえません。倫理面でも同様で幾ら技術が優秀でも、顧客を顧みず自分の設計に責任を持たなければ失格です。…自分がした仕事の責任は、自分にあります。管理職のような権限はなくても責任があり説明義務があるのです。投げ出すことはできません。…』
特に、最後に学生向けに、技術的な勉強だけでなく
『コミュニケーションを学ぶあらゆる科目を受けるべきです。文章の書き方 討論 スピーチ法など何でも、そして倫理関係科目も全部取り主だった授業を受講できれば…理論と実践を学び理論的なジレンマの解決法も学びますが、最も重要なのは状況の認識方法を学ぶことであり状況が展開する中で要点を押さえる方法を学ぶことです。事故が起きるのを防げるのはある出来事の後ではなくその最中です。
状況を認識し自ら出来事に取り組み倫理綱領や黄金律や個人の価値観を使って事故を防ぐのは技術者の責務です。』
実践していらしたからこその厳しさと力強さの込められた言葉に想えました。
ちょうど、3月20日に、自然科学研究機構主催の
『科学的発見とは何か「泥沼」から「見晴らし台」へ』のお話を聴きました。
研究の駆動力:小さな発見の喜び
大隅 良典 (基礎生物学研究所・教授)
偶然の発見 -銀河中心の巨大ブラックホール
中井 直正 (筑波大学・教授)
発見の瞬間 -地面の上の方程式
伊藤 公孝
大腸菌熱ショック現象の発見から霊長類の脳研究へ
山森 哲雄 (基礎生物学研究所・教授)
活動する細胞、光る細胞 -イメージング神経科学事始め-
工藤 佳久 (東京薬科大学・名誉教授)
原子の囁きに耳を澄まし、分子の生き様を見る
加藤 晃一 (分子科学研究所・教授)
パネルディスカッション
立花 隆
小林 誠(高エネルギー加速器研究機構・特別栄誉教授)
中村 桂子(JT生命誌研究館・館長)
田村 和子(科学ジャーナリスト・前共同通信社・論説委員)
天外 伺朗(ソニー株式会社・元上席常務)
最先端の科学的知見や様々な分野のお話を
一般人が伺える機会が得られる事は、とても貴重だと感じました。
研究者と技術者、また理系文系という分類に拘わらず
『未知のモノコトの発見や解明に取り組むヒトの営み』の
面白さと奥深さと…セレンディピティの成せる業(?)を観た気がしました。
皆さん研究が本当にお好きなんだなぁという事や
小林誠先生が、ノーベル賞を受賞なさっても、きっと変わらない誠実なお人柄に見えたのがとても印象的でした。
中村桂子先生は、森鴎外の言葉を引いて
『研究』には、「日常性」と「哲学=世界観」が大切で
自然を観る事と時代の世界観の広がりを持つことの
重要性を、語っていらっしゃいました。
(inquiryという英単語にあてはまる日本語がない?とおっしゃっていました。)
中には、ご両親と一緒に参加していた高校生も見かけました。
ご本人の興味を引くテーマが見つかることを、願っています!
サテサテ…
私自身は、この歳になって「学んだり考えたりすること」の愉しさに
改めて出会う事ができました。
限られた時間の中でも、工夫しながら探してみると
様々な「学びの機会を見つける事」もできると思います。
夫は、まだ仕事が大切ですけれど
少しずつ、家族や地域とのつながりや自分自身の事にも
目を向けていけると良いですね。
一方、一番の未知の可能性を抱えているKiriKouクンは…
自立・自律を目指して
出来るだけ「主体的に」「自発的に」
『自分の持ち味や特性を生かした得意分野を見つけて』いけますように!!
ここまで私のお話をお聞き下さって、
本当にありがとうございます!!
皆様も、おひとりおひとりそれぞれの想いが
鮮やかなカタチになって、実現しますように、心より願っています!!
陽射しが明るく広がりはじめました。
KiriKouは、一人で来た従兄からの電話を受けて
おばあちゃんの家に飛んで行ってしまいました。
私は、先だってから家にいる日には必ずチャンネルを合わせていた放送大学の
『技術者倫理(’04)』を観ていました。
最終回の第15回 Philosopher-Engineerを目指して
で、担当講師の札野 順先生からビル・ジョイ氏の批判的な視座や
チャレンジャー号に携わっていたロジャー・ボジョレー氏の
メッセージが紹介されていました。(以下引用)
『技術そのものと技術者倫理は同等に重要だと思います。倫理的な要素のない技術は恐ろしい失敗を招くでしょうし、また技術的に深く広く優れた内容を持たない技術者倫理では、正しいことの主張は得意でも、その判断に問題を残します。両方が重要なのです。…書いたり話したりが苦手では仕事の成果をうまく報告できません。最高の仕事をしても、そのことが誰にも伝わらないようでは有能とはいえません。倫理面でも同様で幾ら技術が優秀でも、顧客を顧みず自分の設計に責任を持たなければ失格です。…自分がした仕事の責任は、自分にあります。管理職のような権限はなくても責任があり説明義務があるのです。投げ出すことはできません。…』
特に、最後に学生向けに、技術的な勉強だけでなく
『コミュニケーションを学ぶあらゆる科目を受けるべきです。文章の書き方 討論 スピーチ法など何でも、そして倫理関係科目も全部取り主だった授業を受講できれば…理論と実践を学び理論的なジレンマの解決法も学びますが、最も重要なのは状況の認識方法を学ぶことであり状況が展開する中で要点を押さえる方法を学ぶことです。事故が起きるのを防げるのはある出来事の後ではなくその最中です。
状況を認識し自ら出来事に取り組み倫理綱領や黄金律や個人の価値観を使って事故を防ぐのは技術者の責務です。』
実践していらしたからこその厳しさと力強さの込められた言葉に想えました。
ちょうど、3月20日に、自然科学研究機構主催の
『科学的発見とは何か「泥沼」から「見晴らし台」へ』のお話を聴きました。
研究の駆動力:小さな発見の喜び
大隅 良典 (基礎生物学研究所・教授)
偶然の発見 -銀河中心の巨大ブラックホール
中井 直正 (筑波大学・教授)
発見の瞬間 -地面の上の方程式
伊藤 公孝
大腸菌熱ショック現象の発見から霊長類の脳研究へ
山森 哲雄 (基礎生物学研究所・教授)
活動する細胞、光る細胞 -イメージング神経科学事始め-
工藤 佳久 (東京薬科大学・名誉教授)
原子の囁きに耳を澄まし、分子の生き様を見る
加藤 晃一 (分子科学研究所・教授)
パネルディスカッション
立花 隆
小林 誠(高エネルギー加速器研究機構・特別栄誉教授)
中村 桂子(JT生命誌研究館・館長)
田村 和子(科学ジャーナリスト・前共同通信社・論説委員)
天外 伺朗(ソニー株式会社・元上席常務)
最先端の科学的知見や様々な分野のお話を
一般人が伺える機会が得られる事は、とても貴重だと感じました。
研究者と技術者、また理系文系という分類に拘わらず
『未知のモノコトの発見や解明に取り組むヒトの営み』の
面白さと奥深さと…セレンディピティの成せる業(?)を観た気がしました。
皆さん研究が本当にお好きなんだなぁという事や
小林誠先生が、ノーベル賞を受賞なさっても、きっと変わらない誠実なお人柄に見えたのがとても印象的でした。
中村桂子先生は、森鴎外の言葉を引いて
『研究』には、「日常性」と「哲学=世界観」が大切で
自然を観る事と時代の世界観の広がりを持つことの
重要性を、語っていらっしゃいました。
(inquiryという英単語にあてはまる日本語がない?とおっしゃっていました。)
中には、ご両親と一緒に参加していた高校生も見かけました。
ご本人の興味を引くテーマが見つかることを、願っています!
サテサテ…
私自身は、この歳になって「学んだり考えたりすること」の愉しさに
改めて出会う事ができました。
限られた時間の中でも、工夫しながら探してみると
様々な「学びの機会を見つける事」もできると思います。
夫は、まだ仕事が大切ですけれど
少しずつ、家族や地域とのつながりや自分自身の事にも
目を向けていけると良いですね。
一方、一番の未知の可能性を抱えているKiriKouクンは…
自立・自律を目指して
出来るだけ「主体的に」「自発的に」
『自分の持ち味や特性を生かした得意分野を見つけて』いけますように!!
ここまで私のお話をお聞き下さって、
本当にありがとうございます!!
皆様も、おひとりおひとりそれぞれの想いが
鮮やかなカタチになって、実現しますように、心より願っています!!