Little Tree

日々のいとなみのなかで感じた子どものこと、季節の移ろいやこころに映る風景

「春の嵐」過ぎゆく・・・?

2009-02-14 12:02:33 | 教育・福祉・医療のネットワーク等
昨晩の風と雨も朝方には収まって、
この時間は白い雲の間から、うれしい青空が覗いています。

気温も高くって、昨日の風は「春一番」というのでしょうか?


今朝はkirikouが先に起きて、テレビを観ていましたけれど…
夫も起き出して、みんなで朝ごはんを済ませましたから

まずは、一時ブログでおしゃべりできそうです。


昨日は、ほぼ予定通りに家を出て、小田急線を利用して
国立オリンピック記念青少年センターまで向かいました。

(昨年の「LD親の会」の全国大会以来の2度目…でしたが

想うに中学1年生の頃、オリエンテーションがこの施設であったような…
そんな気がして、実家の母に聞いても残念ながら不明でした。

それに、こんなにきれいな建物では、なかったと想いますし
赤いジャージを着て、何だかわけもわからずに
どこかしら不安を抱えていた自分の映像が、浮かんできました。)


サテ…平成20年度国立特別支援教育総合研究所セミナーⅡの
シンポジウムは、私は小ホールでの映像視聴でしたが

入り口に、特別支援教育士養成セミナーの指導実習の講師をなさっていらした
U先生が立っていらして
先生も私のことを覚えて下さっていて、とてもうれしかったです!!


午前中のシンポジウムのテーマは

「関係機関の連携・情報の共有化による総合的な支援の確立を目指して」で

NPO法人全国LD親の会理事長内藤孝子氏より

「発達障害のある子どもの支援を考える
  ーこれまでとこれからー保護者の立場からー」についてお話いただきました。

LD等の発達障害のある子どもと保護者への調査の取りまとめをもとにした
「発達障害者支援法の施行前後の支援の実態把握」のご報告がありました。

最後に「これからのLD等の発達障害のある子どもへの支援に期待すること」として

(私が特に注目したのは)『子どもたちからの声=ニーズとは…』で

・勉強(仕事)ができるようになりたい
・友だちがほしい
・認められたい
・ほめられたい      なんてシンプルで、当たり前のことなんでしょう!


『自立や社会参加』を目指していくためには、

・自尊感情を育て、
 自己理解を進める「できること」「できないこと」の整理
 →できないことを認めるには、できる体験が必要

そのためには『何気ない日々の生活体験の積み重ねが大切!』

そして「大人になったとき自立して生きていくためには何が必要か」という

支援の「幹」をしっかりと据えること⇒『子育ての考え方の提案も必要』とのことです。

その手立てとして「サポートツール・データベース」の情報の蓄積と充実を
進めていこうとしているそうです。


是非、皆様も有効にご活用いただくとともに
上手くいった良い実践例などの手立てを、多くの皆様方と共有できますように!!


次の上野一彦先生からは、教育の立場からの

「関係機関の連携・情報の共有化による総合的な支援の確立を目指して」の
お話を頂きました。


実際の教育現場での支援活動を通して、見えてくる現状認識と
特別支援教育の今後に残された課題について
とてもわかりやすく整理していただきました。(レジュメより引用)

・しなやかなインクルーシブ教育の理解と深化
  「最終ゴールを自立と社会参加におく」
・魅力的なサービスと利用しやすいシステムの充実
  自校通級と弾力的な「通級による指導」運営
・確実で目に見える教育・指導効果の集積
 「オアシス機能から、抱え込まない教育へ」
・指導力ある教員の配置と支援スタッフの充実
 指導の専門性重視と学習支援員などの養成
・指導法と教材教具に関するリソースセンターの設立
  指導充実のための情報の集積と活用


最後に「その解決のために必要なのは?」

予算? 時間?   何よりも『理解』ではないでしょうか?

と力強いお言葉で、締めくくられました。


その意味でも「発達障害教育情報センター」のWebサイトの充実と
多くの方によって、さらに活用が進んで、本人・家族や教育現場の方のみならず
一般の皆様のご理解をいただけますように、心より願うばかりです。


最後は、厚生労働省精神・障害保健課発達障害対策専門官の日詰正文氏より

「発達障害背策推進の今後の方向性」についてお話いただきました。

すでに理解啓発から、次のステップ=多くの皆様に実際の対応や手立てを知って
実際に積極的に関わっていただく段階へ

つまり「わかる」から「できる」を目指して、施策を進めていきたいとのこと。

「発達障害者支援センター」の設置や発達障害情報センター」の開設及び
4月2日の「世界自閉症啓発デー」普及啓発事業などのご紹介もありました。


日詰氏は、専門官に就かれる前は、長野にいらして
(資格は言語聴覚士でいらっしゃるとのこと)
とてもゆったりとしたお話と柔らかなお声が印象的でした。

こんな素敵な行政の担当の方がいらっしゃることを知ることができて
それだけでも、とても心強く感じました。

シンポジウムの司会は、いつも皆様にもご紹介している笹森先生でした!!

参加者は、ほとんどが教員の方らしく、皆さん全国からお越しとのことで
ほんとうに、熱心にお話に聴き入っていらっしゃいました。


「発達障害教育情報センター」のWebサイトのご紹介の後お昼休憩に入りました。


コンビニで買ったお昼ご飯を、外のベンチで食べてから
ジッとしているのもなんだし…と、地図を頼りに「明治神宮」まで散策しました。


敷地を抜けていけるかなぁと想いましたが、ジョギングをしている若い人に聞くと
「そこはカギが閉まっています。」とのことで
表を回って高速道路の出口横の坂道を、ノンビリと歩いていきました。

鉄柵に沿って植えられた、とがった沈丁花のつぼみの紅色がとても鮮やかで
もう何日かすると、きっとアノよい香りがあたり一面に漂ってくるのでしょうね…

街路樹は、まだ枯れ枝ばかりが目立ちましたが

坂の中ほどで、敷地の端に植えられている樹に、ピンクの花が咲いていました。

足元に落ちている花を拾って観ると、花びらの形は梅ではなくて
やや先のとがったサクラのようですから・・・フユザクラの一種でしょうか?

こんなところにも、気の早い春が来ていたんですね!


乗馬クラブの手前を右に曲がって、
可愛らしいポニーがゆっくりと草を食む姿をしばし眺めてから
西口を抜けて、明治神宮の敷地に入りました。


前回、来たのは…
ヴォイストレーニングの浜田先生のところにお邪魔したときでしたけれど

マァマァ、その時々のコチラの気の持ちようもあるのでしょうか?

違った眺めに遭遇する…
その時々で違った感覚や想いが呼び起こされる場所のようですね。

西参道から行くと、広々とした芝生を抜けて
お水のあるところには、梅を詠んだお歌が掛けられていて
しばし、言葉を発することの意味に想いを寄せて、本殿に向かいました。


とりあえず宗教については、ベースは「なんでもあるようでない?」
または、どちらかというと「どれにもこだわらない」タチですから

お参りをして、またアチコチを眺めながらゆっくりと歩いて帰りました。


ポスター発表などざっと眺めてから、研究所のK先生とお話をして
ソファーに座っていると…どこかでお見かけした方が、前のほうにいらして

思い切って声をお掛けすると、やっぱり養総センターのT先生でした!!

保護者教室のお話などして、午後の分科会の会場に入りました。



サテサテ…そろそろお昼時ですね。


窓の外もスッカリ明るく眩しいくらいのお天気になりました!

お話の続きは、また後ほど…にいたしましょう。



皆様も、心浮き立つような春の暖かさに誘われて


   お気持も軽やかな、お健やかな佳き一日をお過しくださいね!!



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