Little Tree

日々のいとなみのなかで感じた子どものこと、季節の移ろいやこころに映る風景

『転ずる力』・・・

2009-03-08 09:04:40 | 表現すること
今朝の横浜は、冷たい空気の漂う曇り空が見えています。

歩き始めたばかりの幼子を見守るように…
あと一歩、あと一歩ずつの「春の歩み」が、待ち遠しくてなりません。


私の日曜日は、たいてい教育テレビの
「こころの時代」にチャンネルを合わせることから始まります。

今朝は、6時少し前に目覚めたので
起き出してからゆっくりと、予約していた録画を観ました。

今朝のお話をしてくださったのは「相国寺管長有馬頼底老師」です。

「人間 本来無一物(ほんらいむいちもつ)」と題して

小さい頃のお話や、修行をなさっていた頃の師と仰ぐ老師の方々と
交わされた会話など、とても興味深いお話を伺うことができました。

後半のお話の中で、特に印象に残ったのが「転ずる力」という言葉で

「心は万境に随って(したがって)転ず
転ずるところ実に能く(よく)幽なり」という言葉を添えていらっしゃいました。

人と言うのは、「ついつい、一つことに執着してしまうものだけれど…

そこから一転、目(=心?)を転ずることができれば、
いかに自由な心もちになれるものであろうか?」というように、
私としては理解(解釈)いたしました。

マズマズ、いろいろな場面に遭遇する中で、様々な経験をすることで
如何に様々なことを学んでいくものであろうか?
ということなのかもしれませんね。


サテ…「ソフトボールを続けない」という選択をしたkirikouは、
急速に練習に参加する意欲も低下してしまい、アレルギーの影響もあって
今日も練習をお休みすることになりました。

ただし

「最後に、きちんと監督やコーチや仲間に自分からごあいさつをするように。

何事も、自分で決めたことに自信をもって、やるようにしてね!」と

夫と私からは、伝えました。

来週予定されている「親子大会」には(私は行けませんけれど)
夫と二人で参加して
みんなの前で、ひと言でも良いのでご挨拶ができますように!


そうそうソフトボールで思い出しましたが

先日の新日曜美術館で「パリ・芸術の都の誕生」について、仏文学者鹿島茂さんが

お話になっていたことが、とても印象に残りました。

うろ覚えですけれど

「パリは、人を孤独にする街で、そのことが優れた芸術家を育てることもあるし
逆に、とても厳しい環境にも置くことになる」というような内容でした。

たまたま、鹿島茂さんのお書きになった「暇がないから読書ができる」という
書評ばかりを集めた本を借りて読んでいたところでしたが

その中に川上貴光著『〝ムッシュ〟になった男』についての

「プロ野球監督の体あたり日仏〝野球〟文化交流」という文章がありました。

少し以前の野球好きの方ならば、すぐに阪神の名監督「吉田義男氏」のお話だと
ピンとくるかもしれません。

私も吉田監督の風貌などは、思い浮かびますけれど…
フランスでこんなご経験をなさっていたことは、知りませんでした。


ワザワザ、このお話をしたというのは、(以下引用)

『…目的のはっきりしないことを嫌うフランス人に守備練習やランニングを命じてもだれも聞くものはいない。では、そんな彼らにどうやって練習をさせればいいか?こんなことを考えているうちに、いつしか吉田は自分がフランスの野球にのめりこんでいるのに気づいた。(中略)
 ただ、それでも個人主義者のフランス人に野球のチームプレーを教えることは、ある意味では「文化の衝突」だった。…』

というお話を聞いて、

「なるほど~!!kirikouのような子どもは、ある意味で

『日本に生まれた個人主義的な異文化世界の人物なのかもしれない』と考えると」

妙に納得がいくようには、想いませんか?

確かにこの日本は「細やかな気配りと、繊細な空気を読む能力」が求められていて

居心地を良くしたり、ホスピタリティを提供することの得意な人が、
大半を占めているらしい(?)土地柄なんでしょうか。


(最近思うには、それはそれで、とても良いところでもありますし…
さりとて、行き過ぎると、窮屈だったり疲れたり、面倒なこともありますので

何事も「程々がよろしいのでは…?」と個人的には感じています。)


ということで、お話がどこやら、寄り道ばかりをしていますけれど

一転して、そろそろ、先日の「AとB」のタネアカシをいたしましょうね。


マッタク異分野のものでありながら、すごく良く似ているなぁと感じたもの…


その『A』=ファシリテーターの仕事や役割(求められるスキルや性質も含めて)

その『B』=「バスケットボール」における「ポイントガード」というポジション


ということを、3回目の講座を受けた翌々日頃に、ふと思いついたんです!


実はその時点では、「ポイントガード」という名称は知らなくって

私が中学のクラブ活動をしていた頃の
「トップ」とか「アタマ」といわれるポジションの人のことを
想いうかべていたんですけれど。

ちょうど、タイミングよく観た、3月6日放送のNHK「スポーツ大陸」の中で

今とても注目されている「五十嵐圭」選手や田臥選手のお話を聞いて

私の中で「これだ!」というささやかな確信が見えました。


バスケットボールがお好きな方や、良く知っている方でないと
もしかしたら、この感覚は上手く伝わらない可能性もあるんですけれど

サッカーで言うと「ボランチ」とかいう、得点力もあって
さらにアシストの上手な選手に近いイメージでしょうか?

先ほどの番組タイトルにもなっている「真の司令塔を目指して」という

「司令塔」って、自分ひとりで得点をとるというよりは…

チームメイトの得意な形を作って、得点に結びつけるようなパス回しをしたり…

とてもオモシロい役割を持っているんです。

さらに、「ムードメーカー」的な存在でもありますし。

その点では、アメリカのNBAで活躍していたという田臥選手の持ち味が
光っているように思えて、とても印象的でした。


お話は、ファシリテーションの講座の竹迫先生のお話に戻りますけれど

「ファシリテーターが引っ張っていくというのとは、少し違う…」

「それぞれの良いところを引き出すような」「アイコンタクトをとりながら」

というあたりは、多分「そのあたりのパス回しの上手さが大切だ」ということ

なんだろうな…と改めて想いました。


そして「個人の持っている良さ」と「チームプレーとしてのバランスの良さ」が

さらに、つながっていくと…何かしら大きな仕事ができるような気がしました。


サテサテ…お話をもう一つ、宇宙の空遠くへ転じますと


今夜9時からのNHKスペシャルで
「宇宙飛行士はこうして生まれた~密着・最終選抜試験~ 」が放送されますね!


実は、先日の朝のNHKニュースのインタビューの中で
(書き写したメモが見つかりませんけれど)

「それぞれの役割を、それぞれがきちんとこなすことが大切だ」という内容の
お話があったと記憶しています。

個人個人の能力の高さもさることながら、
私としては「チームとして働くことの能力や連携すること」についても

注目して、宇宙飛行士の方々の様子を観たいなぁと思っています。


私のお話の仕方や目線の動きが、どうもアッチ行ったりコッチ行ったりしてしまい

皆様は、迷路に入り込んでしまったような…ご気分かもしれませんけれど

まぁ、たまにはこんな今までとは違った感覚…

言ってみれば、まるで「無重力状態のような疑似体験をしてみる」のも
いかがでしょうか?


そろそろ、何やらゆったりまったりのおしゃべりを終えますね!!



皆様も、お一人お一人のお得意なことを、思う存分に生かして


    お気持も晴れやかな、お健やかな佳き一日をお過しくださいね!!


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