Little Tree

日々のいとなみのなかで感じた子どものこと、季節の移ろいやこころに映る風景

「障害受容と自己理解について」・・・

2009-01-26 12:12:10 | 教育・福祉・医療のネットワーク等
柔らかい刷毛状の筆で描かれたような白い雲が、うっすらと流れています。

陽射しは明るくって、空も大好きな水色です。

今日のスタートも、おかげさまで、上々のAt My Own Pace でまいります!!


皆様は、休日をゆっくりと、お休みになれましたか?


我が家では、このところ、週末に何かしら用事があったりなかったりしても
成り行きも含めて、できる限り「おばあちゃんの家で、一緒にご飯を食べる」
ことが多くなりました。

昨日は、知り合いの方から畑のお野菜(ネギと白菜)をいただいたので
すき焼きを、みんなでいただくことにしました。

ソフトボールから帰って、お昼を食べて買い物に行くことにしましたが
kirikouは「留守番をする」と言うので

「その間に宿題をやっておくなら、良いけど…。

『ゲームは宿題が終わってから』という約束なんだから

もしも終わっていなかったら、ゲーム機は没収だぞ!」という
お父さんとのお約束付で、ひとりで家に残りました。

買い物の途中、夫が家に電話を入れると、どうも昼寝をしてしまっていたらしく

「もうすぐ帰るから、ちゃんとやっておくように!」と再度お約束をしました。


サテ、帰宅して観ると…

ほんとうに、驚くことに「塾の算数の宿題」が終わっています!!

気持の上では「珍しく…」なんて想っても、決して言葉に出してはイケマセン。

「アラ~!がんばったね~!!
宿題が終わっていると、ヤッタ~!って感じで、何だかほんとうに気持がいいね!」

などと、あまり「わざとらしくならないように」言ってみます。


まぁまぁ、1回や2回で効果が出るほど、甘くはないことも承知のうえで

余裕のあるときは、できるだけ「ポジティブ・バイアス」を意識した声かけに
トライしてみましょう!


それから、お夕飯をいただいて、夫はすでに居眠りをしておりましたが

恒例の「ダーウィンが来た!」を、おばあちゃんも一緒になって観ました。

『オーストラリア、熱帯の森に暮らすオオニワシドリ』くんの
ピンクの王冠も本当に美しく、また涙ぐましい「動物の行動とその生態」の映像に

kirikouも私も、大いに感心しながら楽しく観ることができました。

皆様から観ると…「我が家の親子関係のほうが、よっぽどオモシロい!!」と
お感じかも知れませんけれど。


kirikouもさることながら、私もカナリ変わったところがあることに

最近になってようやく、自分自身で気づいたのかもしれません。


それほど「自己認知(自己理解)が遅れる…」特性があるのかどうか?

私の場合は、どこかしら「世の中とのズレを感じつつ」も
これが「自分の中での当たり前」だと想って、これまでの長い間生きてまいりましたし

「困ったときには、それなりの修正」をしながら

まわりの方々からのお手伝いを「できれば素直に受け入れつつ」

「自分で痛い思いをしながらも、自分なりの方法を見つけていけますように!」

これからも、ポチポチとやっていけたら良いなぁと思っています。


そうは言っても、これはあくまでも、私のやってきた方法なので
皆様のお役には立たないかもしれませんけれど

いろいろなパターンを知っておくと、ご自分のやり方を試行錯誤していく際に
良きにつけ、悪しきにつけて「選択肢の一つ」になるかもしれませんので。


ということで、先日伺ってまいりました
「神奈川県発達障害支援センター基礎講座」のお話をできるところまでいたします。

(当日は、少々遅刻をしてしまいましたので、お話とレジュメ等より
気になった点などピックアップしておきます。)


第5回 『発達障害者の就労支援 ~一人ひとりの特性にあわせた支援の実際~』


第一部の「明星大学人文学部 准教授 島田 博祐」先生のお話は

「青年期・成人期の発達障害者に必要な社会的スキルについて

 -就労支援・障害受容の視点からー」

 
*社会的スキルとは?

 ここでは『日常生活場面の中で、お互いの立場や権利を侵さずに円満な人間関係を結びつつ且つ自らの目標を達成するのに必要とされる学習可能なスキル』とする。(島田他1995)

*青年期に必要とされる初歩的な社会的スキルとは?(Goldstein et.al、1986)
  
①聞くこと②会話を始めること③会話を続けること4、質問すること
⑤お礼をいうこと⑥自己紹介をすること7、他人を紹介すること⑧敬意を示すこと

(○囲みの数字が面接訓練モジュールに含まれると判断されるもの)


*就労支援に係わる障害理解・障害受容の問題

 ・社会的スキル訓練を受ける前提として、
  当事者或いは家族の障害理解・障害受容が必要

 ・障害受容とは?

 自分の障害を理解し認識を深め受け入れることを一般的に言う。
 具体的には、「できないこと、苦手なこと」を正確な知識の上で直に受け止め、
 障害によって被る悪影響の軽減に工夫しながら、自分自身が可能な限り
 満足できる状態になること

(参考資料として「日本てんかん協会東京支部の会報ともしび2008.3

特集「自分を知ろう」の中の「障害受容と自己理解について」を頂きました。)

*<障害受容を進めるための方策>

・早い時期からの障害の診断(親の課題)

・段階的な障害に関する説明・告知(親の課題)

・ピアカウンセリング・セルフヘルプ(自助)グループの効用

・支援サービスを受けて就労に成功した先輩からの話、アドバイス

・職場適応のキーマンとしてのジョブコーチの利用
(作業指導の他に周囲への理解を促すつなげ役にもなる)   (引用ここまで)


など、とてもわかりやすくご説明いただきました。


今現在のお子さんと親御さんの状況や「障害受容と自己理解について」見守りながら
当事者だけでなく支援に携わる方々も、しっかりと把握しながら
ゆっくりと待つことも忘れずに時間をかけて行くことも大切なのでしょうか?

ただし、今「就労を目の前にしている方々のお困り感」には、
現在の社会状況も相まって、切実なものがあることが感じられました。


私が梅永先生から、成人の方のお話を伺ったのが4年ほど前で
その時は、ほんとうに目の前が真っ暗になるような驚きを感じましたけれど

私自身の受け止め方も、少しずつ変化したこともありますが

今後の支援体制や社会状況や、多くの皆様の理解や関心が深まることを願いつつ

とりあえず『今できることを積み重ねて行くこと』が、一番重要だと考えています。

2部の『東京障害者職業センター 主任障害者職業カウンセラー松原 孝恵 氏』から
伺った「発達障害のある人の就労支援』については、後ほど書き加えますので

少々お待ちいただけますように、どうぞよろしくお願いいたします!!



サテサテ…

今日の午後は、先日から再開したkirikouの通級指導に出かけます。



皆様も、暖かな春の景色を思い浮かべながら…


    お気持もかろやかな、お健やかな佳き一日をお過しくださいネ!!


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