茅野今井書店さんにて開かれた「まちゼミ・絵本の魅力講座」
「はたこうしろうさんのライブペインティング」と
井上憲司さんのシタール演奏のコラボ企画に参加しました。
10月に開かれた「わたかぶ講座」のあとのほろ酔い絵本会で
はたさんとお目にかかって、お話をしたり
はたさんの奥さまのおーなり由子さんの「あかちゃんがわらうから原画展」で、
ご夫婦の素敵なエピソードを伺ったこともあり
「こんにちは またあした」
工藤直子 ぶん はたこうしろう え 福音館書店
「あかちゃんがわらうから」さまのおーなり由子さくブロンズ新社
また、フェイスブックを通じて、虫や自然がお好きとのお話を聴いていましたので
ぜひ、はたこうしろうさんの絵本ワークショップに
参加したいなぁと想っておりました。
はたさんのお話にもありましたが、
子ども向けのワークショップは、よくなさっておいでだそうですが
今回のようなライブペインティングは初めてとのこと。
主催の今井書店の店長の高村さんのお知り合いの
井上憲司さんのシタール演奏も、とても心地よい音色が響いていました。
シタールの生演奏を聴くのは、私も初めてで
シタールは、たくさんの音階があって「すべて即興演奏」とのこと。
はたさんが、壁に貼られた白い紙を前に、すこしお話をされたあと・・・
まず、鉛筆を手に、ほぼ真ん中にさらさら~っと
女の子の顔と髪の毛を描いてゆかれました。
そのかろやかな線の先から、見る見るうちに風が吹きだすように感じられます。
(以下、数枚写真を貼り付けておきますね。)
途中で、絵本の「色あいについて」や
絵本の描き方の「視覚効果」など、とても興味深いお話をしてくださいました。
絵のお仕事以外に、「ちいさいかがくのとも」のデザインの仕事もなさっていて
タイトルの字やレイアウトなども、なさっておいでだそうです。
途中休憩のあいだには、井上さんにシタールについて色々お聴きしました。
はたさんが今回絵を描くにあたって、茅野に来るまでに電車から見た山が
とても印象的でいらしたそうで
絵の具の3色ずつくらいを、何通りかパレットに入れたモノを使って
最初は、筆で子どもの髪や洋服を描いていき・・・
それからスポンジ代わりの雑巾や
最後には、直接手につけて、
大胆に伸びやかに描いていらっしゃいました。
思わず、引き込まれるようにして観ていましたが
最後に空や色づいた山並みが現れてくるうちに、
なぜか、子どもの頃によく観ていた富士山の夕景を想いだして
じんわりと涙が浮かんできました。
最後のほうで、山のあいだあたりに白く輝くお陽さまを描き入れながら
はたさんが「これは、朝の風景になりますね・・・」とおっしゃっていました。
5人の人物のなかで・・・
水色のしま模様のシャツの男の子と真ん中の女の子の姿に
とくに目が留まって、なんとなく懐かしいようなせつないような・・・
それでいて、とても気持がほんわかする感覚が浮かんできました。
(実は、はたさんの絵の色あいの秘密についても、お話をお聴きしましたが・・・
ここでは、書かないでおこうかなぁと想っています。)
途中休憩の際にも、チョットお話をさせていただきましたが
ほんとうに「絵を描くのがお好き」でいらして
「おなじような描き方をしたくない…」
「色々ちがうことやってみたくなる。」と、楽しそうにおっしゃっていました。
真っ白な紙のなかに、こんなにきれいな世界が生まれる瞬間を
間近で見ることができて、とても贅沢で
シアワセなひと時を過ごすことができました。
はたさんと井上さん、そしてこんなに素敵な企画をされた志保さん
ご一緒できた皆さま、ほんとうにありがとうございました。