これは、松田道雄先生の書かれた本の題名です。
先日、kirikouの小さい頃の「夏季熱」のお話をいたしましたが
「最新 育児の百科」と一緒に、出産のお祝いに、この「私は赤ちゃん」をいただきました。
今想うと、この本を贈ってくださった方が、ほんとうに素敵でいらしたということを
この本を読み直し、また松田先生の足跡を確かめてみて
あらためて痛感しております。
この本は、そのタイトルからもお分かりのように
生まれたばかりの赤ちゃんが、その赤ちゃんとしての目線で
いろいろなお話をするという、ほんとうにユニークな本です。
お読みになった方は、そのユニークさがよ~くお分かりかと思いますが
ふと夏目漱石著「我輩は猫である」を思い出して
そんな、ユーモアいっぱいのいたずら心と
世の中を鋭くもあたたかく見つめる視線を感じました。
もちろんその内容は、松田先生の小児科医としての知識と経験に基づく
確かな裏づけがあってのお言葉が詰まっています。
さらに、とても面白く感じたのは、私たちが様々な情報に振り回されたり
自分の持っている既成観念や周囲の人の思いや言説に
いかに影響を受けているのか、ということでしょうか。
さて、この岩波新書の「私は赤ちゃん」が出版されたのが1960年ということで
実は、この主人公の赤ちゃんとは、私は同じ頃に生まれています。
その当時の「団地に住む核家族」の中の子どもの誕生と新しい家族のはじまりと
その社会の様相が、不思議なほどはっきりと映し出されていると思います。
そして、そこにある子どもや家族へのまなざしは
40年以上を経て、いま子どもを育てている私にとっても、とても大切に感じるものです。
また「育児の百科」は、1967年に初版で、その後も版を重ねて
今ではCD-ROM版になって、「私は赤ちゃん」と「私は2歳」も同時収録されているそうです。
先生は、1998年にお亡くなりになりましたが
小児科医として子どもと母親を、すぐ近くであたたかく見つめながら
適切なお話を、変わらずにずっとしていらしたこと
また、ご自身が年齢を重ねる中で、お感じになったことお考えになったことを
真っ直ぐな、飾らない言葉でお話していらしたことを知りました。
私は、子どものことをきっかけに松田道雄先生を知りましたが
その生きていらしたときの輝くようなお言葉を
これからもあらためて、ゆっくりとかみしめながら
子どもとも、自分自身とも向き合うことができればいいなぁと感じています。
よく言われることかもしれませんが、私が特に感じるのは
小児科のお医者さんは、もちろん子どもを診るお医者さんですが
そのお仕事の半分は、子どもを主に育てているお母さんとのお話や対応が
大きなウェイトを占めているのではないでしょうか。
以前も書きましたが、母親の安心や不安は、子どもに大きく影響するもののようで
もちろん、適切な診断や治療や処置はとても大切ですが
そんな意味で、母親の不安を上手に取り除いてくださるお医者様がいらしたら
どんなお薬や注射にも勝る名医なのではないかと
患者として、また心配症の母親として思うことがあります。
私は、小児科の先生の近くで仕事をしていたことがあり
お医者さんも人間味にあふれ、ほんとうに個性的でいらっしゃることも窺えて
いろいろな先生の子どもとのやり取りは、ほんとうに様々でオモシロイです。
ただ、kirikouのような子どもたちは
痛いことや慣れないこと、まして初めての事は特に不安が強いことから
皮膚科や歯科や外科などの受診は、ほんとうに苦労することが多いので
そんな子どもたちのことを、良くわかって診ていただける
信頼できる(ある意味で相性の合う)お医者さんにめぐり合えることが望まれます。
それから「ちいさい・おおきい・よわい・つよい」という雑誌を出していらっしゃる
毛利子来先生や山田真先生のお話もオモシロく
山田先生の「はじめてであう小児科の本」もオススメですが
また重い病気の子どもたちを見守る細谷亮太先生のご本も
機会があったら、ぜひお読みいただくのもいいかと思います。
(ほかにもたくさんの先生方のご本があると思いますので
どれが、ご自分にぴったりするかは、もちろん実際にお手にとって見てください。)
とはいえ、インターネットにしても、本にしても
ほんとうにあふれんばかりの情報が、身の回りにありますが
その情報の多さが、かえって母親の不安を掻き立てたり
実際のことは、本などに書いてあるとおりでないこともたくさんあるのに
心の余裕を失い、焦りを生み出すことにつながっているように感じます。
いまも、現在進行形の子育て中の私なので
まだまだ100点満点の余裕があるわけではまったくありませんが
小さいお子さん連れのお母さんの姿を目にしたり、子育て支援のお手伝いに行ったとき
ふと、そんなことが気にかかって、私もそんなにうまくはできないけれど
『いま、ほんとうにかわいい子どもと向き合い触れ合う大切なこの時期を
できるだけ、安心して楽しく過ごせるように…』
していけたらいいなぁと、つくづく感じています。
先日、kirikouの小さい頃の「夏季熱」のお話をいたしましたが
「最新 育児の百科」と一緒に、出産のお祝いに、この「私は赤ちゃん」をいただきました。
今想うと、この本を贈ってくださった方が、ほんとうに素敵でいらしたということを
この本を読み直し、また松田先生の足跡を確かめてみて
あらためて痛感しております。
この本は、そのタイトルからもお分かりのように
生まれたばかりの赤ちゃんが、その赤ちゃんとしての目線で
いろいろなお話をするという、ほんとうにユニークな本です。
お読みになった方は、そのユニークさがよ~くお分かりかと思いますが
ふと夏目漱石著「我輩は猫である」を思い出して
そんな、ユーモアいっぱいのいたずら心と
世の中を鋭くもあたたかく見つめる視線を感じました。
もちろんその内容は、松田先生の小児科医としての知識と経験に基づく
確かな裏づけがあってのお言葉が詰まっています。
さらに、とても面白く感じたのは、私たちが様々な情報に振り回されたり
自分の持っている既成観念や周囲の人の思いや言説に
いかに影響を受けているのか、ということでしょうか。
さて、この岩波新書の「私は赤ちゃん」が出版されたのが1960年ということで
実は、この主人公の赤ちゃんとは、私は同じ頃に生まれています。
その当時の「団地に住む核家族」の中の子どもの誕生と新しい家族のはじまりと
その社会の様相が、不思議なほどはっきりと映し出されていると思います。
そして、そこにある子どもや家族へのまなざしは
40年以上を経て、いま子どもを育てている私にとっても、とても大切に感じるものです。
また「育児の百科」は、1967年に初版で、その後も版を重ねて
今ではCD-ROM版になって、「私は赤ちゃん」と「私は2歳」も同時収録されているそうです。
先生は、1998年にお亡くなりになりましたが
小児科医として子どもと母親を、すぐ近くであたたかく見つめながら
適切なお話を、変わらずにずっとしていらしたこと
また、ご自身が年齢を重ねる中で、お感じになったことお考えになったことを
真っ直ぐな、飾らない言葉でお話していらしたことを知りました。
私は、子どものことをきっかけに松田道雄先生を知りましたが
その生きていらしたときの輝くようなお言葉を
これからもあらためて、ゆっくりとかみしめながら
子どもとも、自分自身とも向き合うことができればいいなぁと感じています。
よく言われることかもしれませんが、私が特に感じるのは
小児科のお医者さんは、もちろん子どもを診るお医者さんですが
そのお仕事の半分は、子どもを主に育てているお母さんとのお話や対応が
大きなウェイトを占めているのではないでしょうか。
以前も書きましたが、母親の安心や不安は、子どもに大きく影響するもののようで
もちろん、適切な診断や治療や処置はとても大切ですが
そんな意味で、母親の不安を上手に取り除いてくださるお医者様がいらしたら
どんなお薬や注射にも勝る名医なのではないかと
患者として、また心配症の母親として思うことがあります。
私は、小児科の先生の近くで仕事をしていたことがあり
お医者さんも人間味にあふれ、ほんとうに個性的でいらっしゃることも窺えて
いろいろな先生の子どもとのやり取りは、ほんとうに様々でオモシロイです。
ただ、kirikouのような子どもたちは
痛いことや慣れないこと、まして初めての事は特に不安が強いことから
皮膚科や歯科や外科などの受診は、ほんとうに苦労することが多いので
そんな子どもたちのことを、良くわかって診ていただける
信頼できる(ある意味で相性の合う)お医者さんにめぐり合えることが望まれます。
それから「ちいさい・おおきい・よわい・つよい」という雑誌を出していらっしゃる
毛利子来先生や山田真先生のお話もオモシロく
山田先生の「はじめてであう小児科の本」もオススメですが
また重い病気の子どもたちを見守る細谷亮太先生のご本も
機会があったら、ぜひお読みいただくのもいいかと思います。
(ほかにもたくさんの先生方のご本があると思いますので
どれが、ご自分にぴったりするかは、もちろん実際にお手にとって見てください。)
とはいえ、インターネットにしても、本にしても
ほんとうにあふれんばかりの情報が、身の回りにありますが
その情報の多さが、かえって母親の不安を掻き立てたり
実際のことは、本などに書いてあるとおりでないこともたくさんあるのに
心の余裕を失い、焦りを生み出すことにつながっているように感じます。
いまも、現在進行形の子育て中の私なので
まだまだ100点満点の余裕があるわけではまったくありませんが
小さいお子さん連れのお母さんの姿を目にしたり、子育て支援のお手伝いに行ったとき
ふと、そんなことが気にかかって、私もそんなにうまくはできないけれど
『いま、ほんとうにかわいい子どもと向き合い触れ合う大切なこの時期を
できるだけ、安心して楽しく過ごせるように…』
していけたらいいなぁと、つくづく感じています。
誰しも不安を抱くことは当たり前で、不安に振り回されずに逆に子育ての原動力に変えられるようなお手伝いが出来るようになれば、と日々思っております。が、なかなか思うようにはいかないので反省の日々です。
同じお医者様からみても、松田先生は素晴らしい方なんですか?
わが子は、喘息もあるので
お医者様とは、かなりなが~いお付き合いをさせていただいております。
私が、よっぽどずうずうしいのかもしれませんが
フツウのお母さんたちから見ると、やはりまだまだ
お医者様は「ありがたいけれど、ほんとうに偉くてコワ~イ」と
感じていらっしゃると思いますので・・・
(悪い意味ではなく、良い意味のつもりです・・・)
それもよしとしても・・・
松田先生のお話をしていただける虎右衛門 さまのような先生に
私もぜひ診ていただきたいです!!
それに、これからは
患者自身の自己選択と、自分で責任を負うことも求められると思うので
きちんとお話をしてくださる自分にあったお医者様を
自分で見つけることも必要でしょうか?
(そのために必要な情報が得られることは、大切ですし・・・
やはり、なかなかにムズカシイことも多いですね・・・)