Little Tree

日々のいとなみのなかで感じた子どものこと、季節の移ろいやこころに映る風景

第9回蓼科絵本セミナーにて・・・

2014-08-24 10:25:38 | 絵本、大好き♪
   


ツイッターを通じて知り合った絵本のお仲間にお誘いただいて


はじめて、茅野で開かれている絵本セミナーに参加しました。



『第9回蓼科絵本セミナー


(茅野)マリオロイヤル会館にて。

第一部、こどものとも、かがくのとも、編集による講演ディスカッション。


第二部、松岡享子先生にるよる「語り」そしてディスカッション  』



(いただいたチラシをなくしてしまって、写真でご紹介できず残念ですけれど。


 いつものように・・・「旅日記」風に、お話いたしますね。)



日帰りといっても・・・行くとなると「小さな旅」気分で


なにやら、気持ちも浮き立って・・・



なんとか、三度の乗り換えもクリアし「スーパーあずさ」に、乗り込んで


      



文庫本を読んだり、景色を観たり・・・


      


甲府から茅野までは、お隣に座った女性と世間話などしながら


楽しく過ごしました。


      


茅野駅のホームで、絵本のお仲間と一緒になり


            

  

          


信州そばのお昼ごはんをいただいて、駅に直結した建物にある会場へ。



主宰のSさんに、ご挨拶をしました。



さて・・・



第一部は


『「こどものとも」のうまみと「かがくのとも」のこく』


と題して、それぞれの編集にあたっていらっしゃる


とても、熱心なおふたりのお話をお聴きしました。



「大人がこどもに、『ほんもの』を届ける本づくりを、こころざして」


「絵本は、大人が『本気』でつくる


 子どもが心から楽しむためのもの」


「絵本のことばは、まず大人が子どもに読むもので『耳で聴くもの』


 のびのびといきいきと、『耳になじむことば』


 こころよい『リズム』、お話が伝わるような『語り口』」



「新しい『物語』・・・


二つの方向性・・・日常を表現するものとファンタジー『現実と空想』


 が、これからの絵本には必要」など


新しい絵本を作る際の姿勢をお話しくださいました。




また、「かがくのとも」の担当者さんからは、


まず、現在制作中の絵本を例にして


① 「かがくのとも」は、どのようにしてつくられているか


テーマを決めて、内容を吟味して、絵を描く方を交えて


絵本として練り上げていくプロセスをお聴きしました。



② 「かがくのとも」の「ネライ」と「ネガイ」としては


  リリアン・スミスの言葉を紹介しながら


 「知識」と「本質」と「文学性と芸術的」な感動をもたらすことを「ネライ」として



 「楽しんで科学する」きっかけになることを「ネガイ」としておいでとのこと。



  感動 ⇒ 興味 ⇒ 観察 ⇒ 仮説 ⇒ 実験 ⇒ 考察  


感動や興味が原動力となって


そのサイクルが、ぐるぐるとつながるイメージ図を示してくださいました。



③ 「かがくのとも」は、なぜ必要なのか?

  
  「ひとのことばを聴く力」「想像力」を育て


  その「子どもが人生を楽しく生きる」ために


  「世界はおもしろい」「生きていくことは楽しい」


  「ヒトだけでなく、ムシや動物なども友達と想える存在を見つける」


  ことができるように、  とのこと。



 お子さんと、いつも一緒に歌っておいでの


 「となりのトトロ」の主題歌「さんぽ」 作詞:中川李枝さんを


 歌ってくださいました。


 



わが家にも、息子の幼稚園時代の「こどものとも」が大切にとってあり


「かがくのとも」も最近買ったり、借りたりして


手元に数冊ありました。



    


     
    


福音館書店の月刊絵本の配本は、


当時は当たり前のように想っておりましたが



今になってみると、


「あの本、おもしろかったね~」と、いまでも息子と一緒に話題にしたり


時おり、探し出してきて眺めてみるのも、とても楽しくて


大切な、「親と子をつなぐもの」であること


そして、思い出に残るモノということをしみじみ感じています。



子どもたちに「ほんもの」を届けるのは


「大人の役割」であることを痛感するとともに


そのことを、たくさんの方に知っていただくことが大切なんだなぁ

と、つよく感じました。



参加者の方も保育や書店の関係、図書館や学校図書の司書の方や


読み聞かせをなさっておいでの方など、熱心な方々ばかりでした。




質問コーナーのあと、第二部では、松岡享子先生の登場です。



前々から、「読み聞かせ」や「東京子ども図書館」のことなど


ご本を通じて、一度ぜひ、直接お話を伺ってみたいと想っておりました。



今回は、「とり とり とり」をテーマに


「ひなどり めんどり 金のとり 」の三つのお話を


様々なお声と表情で、生き生きと語ってくださいました。



(出典など、メモし忘れてしまいましたので、


 後日、確認できたら・・・書き足します。


 皆さまのほうが、よくご存知かもしれませんね。)



念願かなって、松岡享子さんのお声とお話をお聴きできて、


ほんとうに良かったです。



ご著書の「こども・こころ・ことば」のなかで、


松岡先生が取り上げていらした


マックス・ピカート「沈黙の世界」の言葉に関連してご質問したところ



「子どもが自分自身の内面を育てる、静かな時間・・・」


についてのお話をお聴きすることができました。




     
       


      

これから、さらに色々な絵本や本を読んだり、

『物語』を聴いてみたくなりました。



素晴らしい講座とともに、うれしい絵本のお土産までいただきました。  



     
      


絵本のお仲間と楽しいひと時を過ごして


帰る電車の窓から、きれいな虹が観えました。




        
     



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。