Little Tree

日々のいとなみのなかで感じた子どものこと、季節の移ろいやこころに映る風景

3月15日(日)のつぶやき その2

2015-03-16 01:53:39 | つぶやき・・・?


代官山蔦屋内のカフェにて、日本のファンタジー作品を読み合う会に


参加したのは・・・一昨日のことでしたね。



朝はひんやりくもり空のもとで、エントランスの桜のディスプレイが


ほんとうに見事でした。



ひと月に、おひとりの作家の方のお題にあげた作品を読みながら


余裕があれば、ほかの作品へと読み進めていったり


今回は、偶然、朽木祥さんのお話をお聴きする機会もありました。



        




まずは「かはたれ」から、読み始めて


まず「散在が池」という地名に聞き覚えがあって


「あぁ・・・これは、私が9歳頃から住んでいた懐かしい風景だ。」


と、すぐに感じました。



そうなると、主人公の女の子が住んでいる新興住宅地や歩いている道が


すっかり、自分のかつて見ていた景色に重なってしまい


まるで、物語の世界に迷い込んだような感覚になりました。



おそらく、父の転勤で新しい学校に転校して


さらに近所に、同じ学校のお友だちもいない・・・という


なんとも、こころもとない「ひとりぽっち」だった感じが浮かんできました。



今となってみれば、そんな風に言葉にできるようになりましたが


当時9歳の私は、そのことをたぶん意識してはいなかったような・・・


ただ、なんとなく空や夕焼けを眺めたり


坂道を歩きながら、ぼんやりしていることが、よくありました。



そんな、こどものころの想いが


お母さんを亡くした主人公の麻や


人間の世界に、ひとりでやってきた子河童の八寸のこころ持ちに


響きあうように感じながら、


なんとも個人的な感覚で「かはたれ」を読みました。



続いて、気がつけば「かはたれ」の世界が、前奏曲のように耳に残るなかで



「たそかれ」を読んでいくと


月の光のなかに、深い青い目に憂いをたたえた不知という名の


うつくしい河童が登場して・・・


新たな登場人物とともに、協奏曲を奏でるように


「過去の記憶」「戦争のあったころ」に、物語の世界は広がっていきます。




言葉も簡潔で、とても読みやすく、


色や空気感や花の香りなども生き生きと感じられ


情景がありありと浮かんできては、不知の心情にふれて


ぼろぼろと涙があふれる場面が、たくさんありました。



私にとっては、大好きな作品になりました。



続いて「八月の光」「光のうつし絵」そして「風の靴」と読み終えて・・・



       



「過去の歴史やその時代、戦火のなかを生きていたひとの記憶」を記録し、伝えていくこと


また、「未来に向けて、大切なこと伝えていくこと」を


作家さんの目や言葉を通して、つよく意識しておいでなんだろうなぁと感じました。



3,11のフォーラムでの朽木祥さんのお話をなさる姿から


しずかで、とても穏やかな語り口のなかに


つよい意志と、芯の通った想いを感じました。








(先日のフォーラムの様子は・・・別建てで


ちいさな感想など書いておきたいなぁと想いつつ・・・



記憶に残っている朽木さんのことばを、ひとつふたつメモ書きしておきますね。



「ヒロシマのことを、もっときちんと伝えておくべきだったのでは・・・」


「共感共苦」を、どうしたら伝えられるか・・・


「他者の痛みを感じ、心情を育てる物語」



朽木さんのツイッター経由でお返事いただいた言葉として・・・


「大人の文学と違って児童文学の素晴らしいところは、


希望や幸福の約束を語って恥じないでいられることです。」とのこと。)


 




(追記:このところ、スマホの写真が、

 ストレージ不足で、うまく撮れたり撮れなかったり

 一緒に参加した友人の写真を、こころよくご了承いただいて

 使わせていただきました。)







ということは…

RT @take515shi: 河口湖自宅から今朝の富士山。春霞って事にしておこう。 #富士山 #fujisan pic.twitter.com/fTNNLgx7LP








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