Little Tree

日々のいとなみのなかで感じた子どものこと、季節の移ろいやこころに映る風景

『ウエズレ-の国』・・・

2009-06-08 18:51:02 | 子育て
もうだいぶ前に、書きかけていたお話を、想い出しながらいたしますね!

ちょうど、3冊ほど絵本を借りていたことがあって

たまたま、kirikouが手に取って読んでいましたけれど…



一冊は、以前もご紹介したポール・フライシュマン作の絵本『ウエズレーの国』で

後は、アンネ・エルボー作「すきまのじかん」と

同じく「おつきさまは、よる、なにをしているの?」

(「そらいろのいえ」は、残念ながらまだ届いていません。)



3冊を順に手にとって観ていたkirikouですけれど…

「『ウェズレーの国』は、良かったから…100点とすると

「すきまのじかん」は、50点くらいで、こっちは論外だ…」などと

何やら、偉そうに言っておりました。


確かに、2冊のアンネ・エルボーさんの絵本は、独特の色合いや絵柄でしたし

ちょっと内容も抽象的かもしれませんね。

私自身は「すきまの時間」の描き出している雰囲気は、とっても好きですけれど。


一方、ポール・フライシュマン作 ケビン・ホークス絵 千葉茂樹訳の

『ウエズレーの国』は、絵の色合いも鮮明で明るくて、ファンタジックですけれど

お話もkirikouにも、とても共感できる内容になっていたのでしょう。

(扉から引用いたしますと)

『仲間はずれにされていた少年が、
夏休みの自由研究に「自分だけの文明」を
つくりだすという壮大な物語。
自分だけの作物を育て、自分だけの服を作り、
「遊び」を考えだし、「文字」まで発明する。』(引用ここまで)


よっぽど、この絵本が気に入ったのでしょうか?

私がもう一度読んだ後に、「では、クイズをします。」と言って

絵本の中の細かな描写や小さな事物について、kirikouが本を観ながら

「エ~?そんな細かいところ、思い出せないよう!」というような部分について
私に質問を出してきました。


今度は、私から「どんなところが面白かったの?」と聞いてみたところ

「自分の種をまいて育てたり、家や洋服や文字を作ったりして

そのうちに、みんなが仲間になったんだ。」と言っていました。



「う~~む、なるほどなぁ…」と、私も想いました。



あまりにも理想郷を描いているように思われるかもしれませんけれど…

現実から目をそらさずに、しっかりと見つめているからこそ…

「こんな風だったら素敵だなぁ!」「こんな風に、できたらいいなぁ!」という

「目標や目指すビジョン」が、より鮮明に具体的に想像できるのかもしれません。

それは、子どもたちであれば、なおさらのことですけれど

私のような大人にしても、自分が目指したい、なりたいと想うモデル像や

例えば、作りたい家族や社会のカタチを、言葉やイメージにして描いていくことは

必要なのかもしれませんね。


とはいえ、「子どもたちにとって、どんな世界が望まれるのか?」と言っても


ほんとうに、いろいろな事情が複雑に絡み合っているのでしょうから

それはもう、いろんな方々がいろんな方面から、いろんな手立てを尽くして

たくさんのお話し合いを重ねて、方向性さえも一つにはならないとしても

それぞれの想いをカタチにして、声を上げていくことが大切かなぁ…
と想っています。



これからも、私にとっての『ウェズレ―の国』を思い描きながら

いま、私にできる限りのことを、一つずつやっていきたいですし



いつの日にか、kirikouも『kirikouの国』のイメージを描きながら


   きっときっと、気の合う仲間を見つけて


   『自分たちの国』を作ってほしいなぁ、と心より願っています。




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