Little Tree

日々のいとなみのなかで感じた子どものこと、季節の移ろいやこころに映る風景

段取りが良いのか、ワルイのか・・・続編?

2008-09-24 18:40:34 | 科学の眼
担任の先生から、お電話を頂いて
kirikouが「5時間授業のあとの代表委員会に出ることになったので
帰りが、少し遅くなります」とのこと。

話し合われたことを聞いてきて、明日クラスで報告するそうですけれど
それにしては「待てど暮らせど」帰ってこなくって、どうなることかと思いきや…


もうすぐ5時にもなろうかというので、家の前に出て立っていると
ヘロヘロになりながら、階段を下りてくる姿が見えました。

(私としても心当たりもあって、この時間になっては、今日の塾はサボルつもりに違いなく)

「塾をお休みするなら、自分で電話しなさいよ!

もしかして、そのつもりで代表委員会に出るなんて言って、手を挙げたの~?」と聞いてみると
ニヤニヤしながら「まぁね…」と、ホントウにワルイと思っているのかいないのか。

ワル知恵といいましょうか?サル知恵と言いましょうか?

お猿さんには、申し訳ありませんけれど
こんなところにばかりにアタマを使って、まったく困ったヤツですね~!!

心ある方々には、「これでは、先が思いやられるぞ~!」と
またまた、さらなるご心配を頂きそうですね。


確かに「ウソをついてはいけません。」し「正直に、真っ直ぐが一番」で

マジメに、「清く、正しく、美しく?」生きていきたいものデスけれど…

私自身としても「理想と現実」やら「正しきことと、実際にできていることの間の溝」のようなものを
感じずにはいられません。

ということで、思うことなどツラツラと書き連ねておりますけれど
私という人間の発する、多分にバイアスのかかった言葉ばかりですので

何事も、皆様それぞれで、詳しくお調べいただいたり、検証したり吟味していただけますよう
こころより、お願い申し上げます。

お薬でしたら「使用上の注意」とかいって
「効果効能は、個人差も大きく用量・用法を守ってお使いください…」などと
言うところかもしれません。

できれば毒にも薬にもならないような、何の役にも立たないかもしれないけれど
さりげない心地よさのようなものを、僅かでもお届けできたらうれしいです。


さて…「何の役にも立たない」で思い出したのは

このところ私が、茂木先生と並んでタイヘンに注目しております
分子生物学者の福岡伸一さんの日経新聞の9月18日付け夕刊のコラムのお言葉デス。

以下に、引用いたしますと

『 こういう質問をよく受ける。分子生物学って何ですか。ミクロな眼で生命の仕組みを研究する学問です。具体的には?たとえば、私は細胞の中で作られた物質がどのように細胞の外へ出るのか、そのからくりを調べています。…(中略)』とお話は進んでいき

『へぇ。で、その研究は一体どんな役に立つのですか。この質問がいちばん困ります。実は、役に立たないのです。細胞ってすごいなぁ。それだけなのです。…科学とは本来、純粋な驚きを伝えるだけのものでよかったと私は思うのですが、違うでしょうか。』(引用ここまで)

「なんて正直な…そこまでおっしゃらなくても、いいものを。」

などと、この短いコラムを読んだ(よく言えば、素直な?結局は、ただ単純なだけの)
私は、ほんとうに感心してしまいます。

光文社の「本が好き!」というPR雑誌の10月号の連載も最終回を迎えて
私には、窺い知ることのできない世界のお話なのに、何やらオモシロくって

昔なら到底受け付けなかったかもしれないような表現の世界に
足を踏み入れつつあるような気がして、我ながらその変化に苦笑いすることしきりです。

(何のことやら~?と気になる方は、秋に刊行予定の新書をご覧ください!)


さて福岡先生がコラムの中で触れられていた疑問は、実は私も以前から気になっていて

サイエンスカフェに参加したあとで、ある方のブログに書き込んだコメントを元に
書きかけていたブログの記事を、以下にコピーいたしますと

『タイトル:素朴な疑問…

この1年ほど、機会があるときに
脳科学方面の公開シンポジウムなどを聴きに、出かけるようになりました。

ようやく「役に立つ科学」のような側面に対して、予算(?)が付くものらしい…
ということに気づいたのですが

その点でも、一般の人に向けての情報の扱い方・伝え方
また伝わり方のムズカシさを感じるのですが・・・

私のイメージの中では、純粋に科学的な探求をする学問としての科学と
社会的な要請に応える分野としての科学と

その間にある(?)日常生活にとっても切り離せない科学の問題と
その辺りのつながりが、よく整理できていません。』


今の世の中、きっと純粋な動機だけでは、モノゴトは進まない…ものなのでしょうか?

その疑問の答えは、簡単には出そうにもありませんけれど、
チョッとした途中経過のヒントになりそうな言葉を
池田清彦著「科学はどこまでいくのか」の中で見つけました。(以下引用)

「第6章制度としての科学」より

『天才の科学から凡人の科学へ

 18世紀までは、科学をする人はコトバの真の意味におけるアマチュアであった。アマチュアとは「愛する人」の意である。好きで好きで仕方がなくて、研究をしていたのだ。』(引用ここまで)

ここで思い浮かぶのは、あのダーウィン先生や南方熊楠先生でしょうか。

翻って、(私のような、ただの素人の浅はかな理解の上で想像するに)

現代の科学や科学者の方々は、いろいろな意味で
やりがいも大きいけれど、とても大変な状況に置かれているといえるのでしょうか?

考え出すと「夜も眠れなくなるくらい…」ほんとうに深くてムズカシイ問題ですけれど
『少しでも好きなことを職業にできたら、どんなにか幸せなことだろうに…

それにしても、お仕事って?何なんだろう?』なんて
どこまでも、止めどないことを想ってしまいます。

どちらにしても基本的には、何事も良いほうに考えて
(ポジティブバイアスでしたっけ???)いくのがよろしいかと思いますので

いろいろな方に、お得意分野のお知恵を絞っていただいて、それを繋げていければ

『何とかなる!!』と信じておりますネ!!


さてさて、こんな風にして、子育てや教育や科学や地域での暮らしやら…

モチロン家族のことも含めて、あまりにも気になることがありすぎて

どうやったら、「アタマの中の段取りが、上手に組み立てられるのか?」

アレコレと考えているうちに、またまた日が暮れてしまいました…



何やら「なかなか、おしゃべりが止まらない…」私ですけれど。

困っているようでいて、案外こんなところも愉しんでいるような…気もしつつ

そろそろ、今日のお話も終えることにいたしましょう。



皆様も、秋刀魚や梨や葡萄…栗も美味しいですし

秋の味覚を、たくさん召し上がって

深まりゆく秋の夜長を、心ゆくまで満喫なさいますように~!!


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