Little Tree

日々のいとなみのなかで感じた子どものこと、季節の移ろいやこころに映る風景

4月29日(水)のつぶやき その4

2015-04-30 01:53:12 | つぶやき・・・?



ちょうど2週間前の金曜日、銀座教文館にて


『ファンタジーを描く  佐竹美保のダイアナ・ウィン・ジョーンズの世界』を


観てまいりました♪



私が、佐竹美保さんのお名前を知ったのは


昨夏、上橋菜穂子さんの「守り人シリーズ」を、一気に読んだ際で


地区センターで借りた偕成社版とポッシュ版の


「虚空の旅人」と「蒼路の旅人」の挿画で、海を眺めるチャグムの姿・・・


そして、海を治める国々との関わりに向かって行く、


物語の展開を追う際に、ずいぶんとイメージを膨らませる


手助けをしていただきました。



     


          



シリーズ最初の「精霊の守り人」と、途中と最後の「天と地の守り人」は


私は、文庫本で読みましたけれど。



発表当時、若い世代に向けた文学として出版されたことも、興味深く


「物語」を、本というカタチで届ける際の工夫を垣間見た気がしました。



(ポッシュ版の巻末にある、上橋さんのあとがきと


佐竹美保さんの『虚空の旅人』制作ノートは、ぜひぜひご一読を~♪)




さて・・・前置きが、なが~くなりましたが、


佐竹さんの描かれる絵の世界に惹かれて、展覧会を観てから


銀座教文館ナルニア国にて、徳間書店の子どもの本20周年の記念として


『ファンタジーを描く 佐竹美保のダイアナ・ウィン・ジョーンズの世界』に


関連したワークショップ


「イマジネーションであそぼう」に、参加しました。




29日「昭和の日」、佐竹さんのお話を聴きに行った際に


その作品が、銀座教文館の1階エントランスに、飾られていました!


          


講演会では、徳間書店の担当編集者さんが聴き手になって


ダイアナ・ウィン・ジョーンズさんの本の挿画を数多く手掛けておいでの


佐竹さんの下絵など、実際の本も見せていただきながら


物語の世界を絵で表現する際のエピソードなど


制作風景を想い起させる、楽しいお話をお聴きすることができました。



文章で書かれたところを、ご自分のイメージを膨らませながら絵にする・・・


動物や実在していない生きもの(のようなモノ)など


「変な生きものシリーズ」


「作者の世界を理解して、もうちょっと広げてくれるような絵を描く」


「変なモノが動く」「書きようによって、みんな生きものになる」


「世界がちゃんと広がる」


「挿画や表紙の絵として、描かれているので


 本になった時に、こどもたちに手にとってもらうことを考える」


本にするには、どういうことが必要か…


「装丁デザイナーさんや編集さん印刷屋さん本屋さん

(いろいろな人の手を経て) 本になる」


「ビックバンがあって良かったなぁ〜と寝ながらつくづく思いました。


 ものもいろんなつながりがあって、ここにあること。」


という言葉も印象的でした。



デザインを学ばれてから、作品の持ち込みなどをされて


SFやホラー、怪奇小説などのお仕事をして、


その後、児童書のお仕事をされるようになったとのこと。



「自分流に、がむしゃらに、とにかくやってみる

 
 やりたいだけやる、自分で走り続ける…」


『動かす』が、どうもキーワードで


「忘れないと、次にいけない仕事なので、忘れてしまう…」


「要素要素、膨らませたいものを描きたいと思う。」


「ファンタシー客観的に見られる。


ホラーが大好き。 ピリッとひねり効いているのがすき。」とのこと。




講演会の質問コーナーでの「描いてみたい作家さんは?」との問いには



「来るものは拒まず 100%全力で描いていたい。」とのこと。


「人間くさい、人間を描くことで、人間をきちんと書いてある物語」がお好きで


「描きたいこだわり・・・ひかりや木漏れ陽。


 空気を描けたら・・・絵で匂いが描けたら」などなど、


 気になる言葉を、ほかにもたくさんお聴ききできました。




また、展覧会場で、お話をお聴きした際には


(苦手だと想っていた、)船を描くことになった時も


とにかく、一生懸命調べて、たくさん描かれたそうです。



上橋さんの「旅人シリーズ」の海の絵が印象的だったことをお伝えすると


「海の表面を描くのではなく・・・その海面のしたにあるモノを


きちんと表現することが大切。」というようなことを


お話してくださったことを、想い出しました。



ワークショップの際に、ふと「水墨画のような白黒」がお好きとおっしゃっていらして


「小さいころ、雪のなかを大きな蒸気機関車が力強く走っているのを


ずっと観ているのが好きだった。」そうです。



絵が動いているように見えたり、こどものころ、目に見える風景から


想像の世界をはぐくんでいらしたことが


いまも、その創作の源泉にあるように感じました。



佐竹美保さんの原画の世界をきっかけに


ダイアナ・ウィン・ジョーンズさんの作品や


「ファンタジーを書く~ダイアナウィン・ジョーンズの回想~」という本を


読んでみたいなぁと想いました。


     
     


ファンタジー作品という「目には見えない世界を言葉で描いた物語」の面白さを


絵という目に見えるカタチで表して、伝えること・・・


そのふたつの表現の協働作業や読み手に与える影響も、とても興味深く



「物語」の持つチカラ、絵という表現について


もっともっと、知りたくなりました。


        




 追記『ファンタジーを描く

 
     佐竹美保のダイアナ・ウィン・ジョーンズの世界』

    会期:2015年4月17日(金)~5月17日(日)会期中無休

    会場:教文館9階 ウェンライトホール








小布施の八重桜、大きな花を付けて満開に咲きほこる。 pic.twitter.com/9fk2KgOyBO



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メモ:友人のオススメの #気になる本
『大人になるっておもしろい?』 清水真砂子著
kyobunkwan.co.jp/narnia/archive… @kyobunkwanさん

家の本棚から #見つけて
「もうひとつの幸福 挫折と成長」
清水真砂子著 pic.twitter.com/A0pmWrrcyj








NHK BSプレミアム 21:00 岩合光昭の世界ネコ歩きスペシャル「津軽の四季」(前編) nhk.jp/P2592 #nhkbsp


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NHK BSプレミアム 22:00 祈りと絆の島にて~村治佳織 長崎・五島の教会を行く~ nhk.jp/P3559 #nhkbsp


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