Little Tree

日々のいとなみのなかで感じた子どものこと、季節の移ろいやこころに映る風景

私の中の記憶?記憶の中の私?

2006-11-03 13:47:54 | Weblog
おかしなタイトルになってしまいましたけれど、
いま気になっていることを表すとすると、どうもこんな言葉になるようです。


ブログをはじめた最初の頃に、書いた短い記事をここに写してみます。

「人は、自分の過去を理解することで、さらに未来に進むことができる。」
                    Weblog / 2006-02-28 06:51:17

これは、最近よくお邪魔する脳科学者 茂木健一郎さんの昨日の
“クオリア日記”の中のことばです。

私がブログを始める動機も、このあたりに、ひとつの理由があるような気がしています。

そこに、人の生きることの真理が語られている・・・のかもしれません。

いまの自分を作り上げてきたのは
いろいろな人―親や先生や友だちetc―との出会いと
さまざまな出来事や本や芸術などから受けた
生き生きとした体験に基づく経験(=記憶?)なのでしょうね・・・

ということを、人生の半ばに差しかかったいま、ふと想うことが多くなりました。

今朝は、少し曇り空です。
また、新しい一日がはじまりますね・・・             (ここまで)


なにやら、アレコレもがきながら、ウロウロしながら、ゴソゴソと書いているうちに
気がついたら。、もう8ヶ月も経っていましたね~。


結局、まだまだ自分の過去の振り返りをしているような気もしますけれど

そのあたりをきちんと整理して、お掃除したり、片づけてていくことが、どうも必要なようで

きっと、その作業の中から、これからの自分がすすんでいく道を探したり
それに向かっていくヒントやエネルギーを取り込んで
さらには、まったく違う方向性へのシフトチェンジやギアをいれる作業ができる…
のかもしれませんね。

ちょっと、大げさに言うと

歴史を知らずして、未来を語ることは…できないのかなぁ…という感じです。


さらに、喩えていうならば…

(お断りしておきますと、けっして科学的とはいえないと思いますけれど~)

つい最近観た「ちびまるこちゃん」のTVドラマの小さなスポット映像で
小さなひきだしがたくさんついているたんすが出ていました。

昔でいうところのクスリ問屋さんにある薬棚のたくさんひきだしがついているアレです…

もうひとつ飛躍すると、「2001年宇宙の旅」に出てきたHALというコンピューターの
心臓部に入っていた、四角い細長いメモリー(?)といわれるような箱状のモノや

PCに詳しくないので聞きかじりですけど、フォルダーとかファイルとかいわれるもの(?)

それらと、どこか似ていて、かといってまったく同じではないものおよびその働きがあって…

それには、容量もあるだろうし、使い勝手もあるので
メンテナンスもいるのかしら~というように、ふと気づきました。

さて、そんな私のほうの都合にお付き合いくださっているみなさまに

何かのお役に立てているかどうか、自信はまったくありませんけれど

たとえば、「ALWAYS3丁目の夕日」や「サザエさん」「ちびまるこちゃん」を

観た時に感じる、懐かしいような不思議な感覚を
もし良かったら、ご一緒に味わっていただければいいなぁと思っています。


ということで、今日は何のお話からいたしましょうか…

「私の中の記憶?記憶の中の私?」というタイトルにしたように

最近、ずいぶんと小さい頃の私を探してきて、イロイロと話しかけてみるんですけれど

あんまり、ちゃんと答えてくれないような、ぼんやりとしていることが多いいんです。

それは、そのときの私が何も感じていなかったのか
何か、感じたり、想っていても、それを表す言葉を持っていなかったのか
何か、わけがあって、どこかにしまいこんでしまっているのか

元来、記憶なんてそういうモノなのか

まぁ、いろいろなことが考えられますけれど、それはそれとして。

何か、目にしたもの、耳にしたもの、さらにはにおいやかおりをきっかけにして

それらのさまざまな記憶というカタチにもなっていなかったような記憶たちが

意識の表面に立ち上ってくることがあるようですね。

そんな中でも、逆に、強く自分の記憶の中に印象付けられているような

映像やエピソードもあって、それらのことは

やはり、いまある自分の生き方(というと大げさすぎるし~)
来し方(というほうが、ピッタリかしら~)
まぁ、「自分らしさ」(というようなものに近いかなぁ~)

をカタチづくっている重要なピースなのかもしれませんね。

さて、あまりにも抽象的なお話になってしまいましたので

「ALWAYS~3丁目の夕日~」の描いていた年に
この世に生れ落ちた私の中の記憶たちのピースを、少しここに広げてみましょうね~

まずは、食べ物で…小さい頃好きだったのは…

バター入りのお醤油あじのタマゴかけごはん…かしら~

案の定、コロコロとした体型の、ちょこまかしたいたずら坊主いえいえ、女の子だったようです。
たぶん、ちびまるこちゃんみたいなおかっぱ頭をしていました。

即席ラーメンのはしりの、チキンラーメンもおどんぶりで食べていた記憶は
確かにありますね~

それから、とっておきの特別なお土産で食べられる不二家のプリンが大のお気に入りで
普段は、母がアルミのカップのそこにキャラメルを流し込んで作ってくれる
スの入った手作りプリンが、大好きでした。

4歳まで、新宿に住んでいたらしく、新宿御苑にお散歩に連れて行ってもらっていて
いつだか、チューリップを見ているうちにアリの大群に襲われて…
あちこち刺された(噛まれた?)ことがあったと聞きました。

虫好きはこの頃からなのか、ただのノンビリ屋さんだっただけなのか?は不明。

妹が生まれた翌年、父の転勤で静岡県に引っ越す。

東京もそれまでは、まだまだのどかだったらしいが
さらに、ノンビリとした自然がそのままの環境の中で
男の子にまじって、かなり野生児のような…おてんばな生活をしていた。

社宅の目の前の北側に、それはそれは雄大な、広々と裾野が広がった

何もさえぎるものがない(というイメージの)美しい富士山を朝な夕なと
ほとんど意識せずに、毎日眺めていた。

幼稚園と小学校の1・2年生を過ごしたので、方角を思い浮かべる時

必ず、北に富士山、西はというと左手の夕焼けの美しい方

東は、右手のお日さまの登ってくる方、とイメージを浮かべていた。

それから、この年代で大きいのはやっぱりテレビの存在でしょうか?

記憶があやふやですけれど…

チロリン村と…なんでしたっけ?白黒の人形劇で

東京オリンピックの映像は、子どもだったので、あんまりはっきりとは覚えていません。

夫に聞くと男の子は、プロレス→力道山や
風呂敷をマントにして月光仮面ごっこをしていたらしいのですが
時間差があるのか、私のなかの記憶には存在していないようです。

アトムや鉄人28号やエイトマン、スーパージェッターもなんとなく覚えていて
リボンの騎士はもう少しあとでしょうか?
あとは、ウルトラQのアノ最初のぐるぐるうず巻きからタイトルが出てくるのは
今、思い出しても不気味な感じがしますね~

(順番はメチャクチャかもしれませんけど、このあたりは白黒ですよね~)


さて、ここからお話がどこかに飛んで行きますけど…(と予告しておきます)

それにしても、kirikouたちも、ほんとうに数限りないアニメ番組や様々なキャラクターなどが
あふれかえるような環境に置かれています。

私の子どものころから、これまでの間に

これほど、TVやそのほかのメディアからのたくさんの情報や
商品として送り出されるモノたちが生活の中に入ってきて
欠かせないものになってきたんでしょうか。

先日、絵本のお話をいたしましたけれど

絵本や本だけでなく、漫画もTVや音楽にしても、映画などの映像にしても

ほんとうに、たくさんのものが生み出されて、流通するようになったんですね。

さきほども、絵本を映像にしたテレビ絵本のCMを観ました。

私が見ても、よくできていたり、オモシロく感じるので
それらがよいとか悪いとかなどとは、一言ではとても言えません。

ただ、確実に、何かが変わってきたということと

映像や作られたものの様子から類推するに
TVが普及するまでとは、違った見方のできる世界が生まれてきているらしい
ということだけは、私にも言えるような気がします。

我が家では、ものごとの切り替えがしにくいということで
いわゆるゲーム機は、まだ買っていませんけれど

ほとんどのお子さんが、ゲーム機で遊ぶのが一般的になりましたよね。

たまたま、私がPCゲームが流行リはじめるころに乗り遅れてしまって
興味のないまま、ここまできてしまいましたけれど
私の妹は、今でも時々子どもと一緒にやっているらしいです。


きっと、今までと違うものの見え方や見方があるという点では
それらにも、きっと何かの意味があると思いますし
単純に、ゲームやTVが良くないということはいえないと思います。

ただ、この先にどんなことが待っているのかを
ナカナカ、予想できないところが悩みかもしれませんね。

カラダを動かして、イロイロな体験をすることの大切さを、考える時

さらに、目に見えないものを想像したり、何かを推測したり

たとえば、自分以外の人の気持ちや状況を慮ることなどを求める時

両者が、どちらも必要なことのようにも思えるので

きっと、どちらかだけに片寄らない
バランスの取れた環境と対応が必要なのかもしれませんね…

特に、kirikouたちの特性として

バーチャルな世界のほうが、居心地が良いことと

外界でのストレスが、あまりにも大きいことが要因となって

もともと持っている特性の影響だけでなく、環境的にもなおさらバランスをとるのが
難しいことがあるのかもしれません。


ということで、お話がまたまたあちらこちらを錯綜して…

着いたところは、kirikouたちの、今住んでいる世界のお話になってしまいましたね~

当分の間「私の中の記憶?記憶の中の私?」を、手がかりに

こんな私の意識の赴くままに、何かをお話していくことになりそうです。

よろしかったら、こんなあてどない散策ですが

またお付き合いいただけたら、とってもうれしいです…



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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ぴーまん)
2006-11-03 21:11:26
>それらのさまざまな記憶というカタチにもなっていなかったような記憶たちが~~~カタチづくっている重要なピースなのかもしれませんね。

私もそう思いま~す (^0^)
そして、ふと、それらが思い出されるとき、凄く楽しいですし、あぁ、これが私に影響を与えていたのね?!と、気づけます。

我が家にも、様々な理由で、ゲームはないです。
たぶん、ずっと買わないのでは?と思います。

息子のブログは、今は、息子が画面を見ながら私の隣で語り、それを私が打ち込む、というスタイルをとっていて、本人が直接PCに触るときは、ネットの接続は切っています。

モノを与える・与えないの判断の時って、本当にいろいろ考えちゃいますね…^^;
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のびたくんも、ブログをはじめたんですか!! (風待人)
2006-11-03 21:26:14
ぴーまん さま

そうでしたか~

ゲームは、ウチは欲しがっていますけど
まだ、もう少し様子を見るつもりです。

新しい環境は、いかがですか?

それから、のびたくんは、ブログをはじめたんですね~

いろいろなことを、やってみようという気持ちは素敵ですね!!

kirikou は、相変わらずのマイペースでしょうか?

ただ、学校では少しずつ人に合わせようとしていることもあるらしく
ストレスは、それなりにあるようです・・・

家では、まだまだ私がタイヘンかしら~
年齢ごとの課題が出てくるのかもしれませんね。
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Unknown (平太)
2006-11-05 17:45:06
あの、タンス実家にあります。物好きの母が骨董品の店で
買ってきました。不思議なものであれだけひきだしあるのに
なんとなく、このへんにこれ入ってるってワカルんです。

市場が近所にあった頃などおかげで思い出すことができました。

やっぱり最近の子供はあまりにも、便利なデジタル化された中に住みすぎでは?と心配です。

指先ひとつで楽しめる状態に過ぎると思う。
なんでもリアルにできあがり過ぎの玩具類もどうかと。
リアルすぎると創造できないのでは?と思うのです。

返信する
あの、タンス・・・ (風待人)
2006-11-05 22:39:46
平太 さま

こんばんは~デス。

さすがですね~アノたんすをお使いになっていらっしゃるお母様は・・・

きっと平太様も、暮らしの中の工夫などお上手なんでしょうね!

便利なことが、すべていいのかどうかは、難しいところですね。

ただ、何か新しい可能性が開けていくこともあると思うので

どちらかに片寄らないことや、両方を上手に生かしていけるといいんでしょうか?

それにしても、伝統的な手仕事なども素晴らしいので
受け継ぐ人が減っていくのは、もったいないし・・・

便利さと、手間隙かけること

相反するようですけれど・・・
上手に使い分けることが、できたらいいですね~
返信する
お久しぶりです (eaglei)
2006-11-06 06:03:44
最近の茂木さんの行動は速いので、なかなかついていけません。僕が東京に住んでいたら講演会にいけるのですが、遠くて行けません。残念です。
風待人さんが、羨ましいです。

茂木さんは頻繁にテレビにも出演してるし、講演の音声ファイルを聴くだけでも忙しいですけど、風待人さんは観たり聴いたりしてますか?

茂木さんに対する感想をできれば、このブログでアップしてくれたら嬉しいです。記事の内容と違って、ごめんなさい。
返信する
できれば、ライブに行きたいのですけれど・・・ (風待人)
2006-11-06 10:24:02
eaglei さま

ライブとかパフォーマンスという表現が、適切かどうかわかりませんが

機会があれば、ぜひナマの茂木先生のお話を伺ってみてください!!

そのお人柄も、じかに伝わってきてとても楽しいし、
脳にとっても刺激的(?)だと思います。

私も、最近は時間をつくって、音声ファイルを聞くのがやっとですけれど

音声から伝わるものを、想像するのも結構楽しく感じています。

先生のおっしゃりたいことを理解するだけでも、ナカナカタイヘンで
ほとんどついていくことはできていないかもしれませんけれど

私なりに先生のお話から刺激を受たリ、何らかのヒントを頂いて
思ったこと感じたこと考えてみたことなどを
少しずつ書いていきたいとは、思っています・・・

まぁ、いつのことになるやら・・・
少しずつ小出しにして、やってみたいとは思っておりますので
あまり、期待せずにお待ちいただけますと・・・うれしいです。

Cafeのほうでも、日本各地の方々が
先生のお話を楽しみにしていろいろお話していますので
よかったら、覗いてみてください。
とっても楽しいですよ~

(ただ、朝のNHKのニュースで、
子どもたちの間でネットでのいじめが広がっているお話を聞いて
どんな手立てを講じればいいのかしら・・・と考えています)
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