<お知らせ>
ブログお引っ越ししました。お引っ越し先はfc2ブログです。
コチラ(←クリック)に新装開店しました。
これからも宜しくお願いします。
マムより
神棚の左右におかれた白い瓶子(へいし、へいじ)に
差し込まれているのが神酒口(みきのくち)です。
これに類するものは見るともなく見たことはあったのですが、
神酒口(みきのくち)という言葉は知りませんでしたし、
意識して視たのはこの時、2年前の2月がはじめてでした。
非公開の門跡寺円照寺を拝観する機会を得た帰りのことです。
京都行きの近鉄特急に乗るにはまだ時間あり、駅前の商工会議所内の
「きてみてならSHOP」へふらりと入りました。
奈良一刀彫や高価なお仏像の模刻にまじり神棚が陳列されていました。
そこではじめてまじまじと視たのが、この神酒口です。
繊細で優美な形に心ひかれいっとき眺め、手にとりました。
奈良の檜を経木(薄い板)にし細工したものです。
家々に神様をお迎えするために神棚や床の間などの神様の場所、
神座(しんざ)が必要です。
神座には、お供えとして鏡餅や農作物やお神酒があがります。
神酒口は神様を迎えいれるための目印、
門松や正月飾りとしての役割があります。
この神酒口は日本中で作られ、地方独特の意匠をこらして
いたようです。
「いた」と過去形にしたのは、
後継者不足で途絶えようとしているからです。
このような美しいものが途絶えていくのは残念で仕方
ありませんが、まだまだ地方には作り続けられているところが
あるのではと思っています。
以来、気をつけていると神酒口を思わぬところで
みかけるようになりました。
↑これは東大寺二月堂(観音堂)の扁額の隣に
掲げられていたものです。
こちらは↑椿で有名な奈良の伝香寺本堂ですが、
視線を脇にずらすと、
紙で折られた神酒口が瓶子に差し込まれて
いました。
奈良のSHOPでみつけた神酒口は
300年の歴史があります。
その形は「火」と「水」をあらわし燃えさかる炎には、
汚れを焼きつくすようにという、
人々の祈りが込められているといいます。
<故大澤 章彦作(清水市技能功労者)>
↑この神酒口は静岡みきのくち保存研究会さん
から借りたものです。
美しいでしょ?
この静岡みきのくち保存研究会さんには
たくさんの神酒口の画像がおさめられています。
はて?見たことあるなあと思うと私が研究会さんに
お知らせした画像だったりと、笑みがこぼれたりも
しましたが、膨大な画像は立派な文化の継承です。
まわりを見まわしてみてください。
意外なところに神酒口があるやもしれません。
次回は円照寺さんがでたところで、
拝観不可のこのお寺さんを紹介
いたしましょう。
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差し込まれているのが神酒口(みきのくち)です。
これに類するものは見るともなく見たことはあったのですが、
神酒口(みきのくち)という言葉は知りませんでしたし、
意識して視たのはこの時、2年前の2月がはじめてでした。
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奈良一刀彫や高価なお仏像の模刻にまじり神棚が陳列されていました。
そこではじめてまじまじと視たのが、この神酒口です。
繊細で優美な形に心ひかれいっとき眺め、手にとりました。
奈良の檜を経木(薄い板)にし細工したものです。
家々に神様をお迎えするために神棚や床の間などの神様の場所、
神座(しんざ)が必要です。
神座には、お供えとして鏡餅や農作物やお神酒があがります。
神酒口は神様を迎えいれるための目印、
門松や正月飾りとしての役割があります。
この神酒口は日本中で作られ、地方独特の意匠をこらして
いたようです。
「いた」と過去形にしたのは、
後継者不足で途絶えようとしているからです。
このような美しいものが途絶えていくのは残念で仕方
ありませんが、まだまだ地方には作り続けられているところが
あるのではと思っています。
以来、気をつけていると神酒口を思わぬところで
みかけるようになりました。
↑これは東大寺二月堂(観音堂)の扁額の隣に
掲げられていたものです。
こちらは↑椿で有名な奈良の伝香寺本堂ですが、
視線を脇にずらすと、
紙で折られた神酒口が瓶子に差し込まれて
いました。
奈良のSHOPでみつけた神酒口は
300年の歴史があります。
その形は「火」と「水」をあらわし燃えさかる炎には、
汚れを焼きつくすようにという、
人々の祈りが込められているといいます。
<故大澤 章彦作(清水市技能功労者)>
↑この神酒口は静岡みきのくち保存研究会さん
から借りたものです。
美しいでしょ?
この静岡みきのくち保存研究会さんには
たくさんの神酒口の画像がおさめられています。
はて?見たことあるなあと思うと私が研究会さんに
お知らせした画像だったりと、笑みがこぼれたりも
しましたが、膨大な画像は立派な文化の継承です。
まわりを見まわしてみてください。
意外なところに神酒口があるやもしれません。
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