白マムの以心伝心

タイトル「日本のこと 日本のもの」
をあらためました。
オーフェン・マムの
とりとめのない雑多なブログです。

正月飾りのこと

2012-01-22 17:00:56 | 正月
<お知らせ>
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宜しくお願いします。

マムより

  





私は福岡で生まれ育ち、
18才で上京し、縁あって現在にいたります。

さて、家庭をもったときのことです。
味噌汁を作ろうと「いりこ」を買いに出たのですが、
どこにも売っていません。

「いりこありますか?」、
「いりこ? ありません」。

何軒まわってもどこにもいりこは売っていません。
いりこがいったいどんなものかさえもわかって
もらえません。

いったい東京の人はどうやって出汁をとるのだろうと
困り果ててしまいました。


後に、いりこは関東では「煮干し」ということが
わかり笑ったものです。
今現在、「煮干し」を知らない人はいないでしょうが
当時のは九州ではニボシは聞きなれない言葉。
というより私は知りませんでした。





<実家の大玄関の正月飾り>



さあ、はじめてのお正月です。
古い木造アパートですが、いっちょ前に玄関飾りを
飾ろうと買いにでかけて、落胆してしまいました。

「これは、正月飾りじゃない」

正月飾りは全国津々浦々同じものと思っていた私には、
目の前のそれは
縦に長く、扇子や伊勢海老で飾り立て
装飾過多で、安っぽくさえみえました。



福岡の正月飾りはおおむね、横に長く、うらじろ、葉つきのだいだい
があしらわれた質素なものです。

勿論、逆も可なり。
東京の方が九州で暮らすことになれば、こんな飾りっけのないものは
「正月飾りじゃない」ということになるでしょう。

日本は小さな島国ですが、東と西では随分と違いがあるものです。



<東京でよく見かける正月飾り>


毎年1月10日前後は京都・奈良に出掛けるのですが、
いつも顔がほころぶのはお正月飾りが
装飾過多にあらず、なお且つ洗練されているということです。
もっといえば、今様の創作飾りではないということです。
伝統が守られているということでしょうか。


このところの正月飾りは、創造性が重視されて
「変わり正月飾り」とでも命名しましょうか、
なんでもありで、個性的な飾りが
家々の玄関を飾っています。
確かに可愛いのです・・・が。


着物が個性的な着付けで流布しているように
いいことなのかもしれませんが、
私はあまり好きではありません。



旧年中の悲しみや、悪や不浄を祓い清める意味をもち
なお且つ、神を迎える清浄な場所であることを示す飾り
は清清しく簡素でいて美しいものであって欲しいと
思っています。



下記に掲載する正月飾りは1月8日9日と京都奈良にでかけた
おりに見かけた飾りです。



<京都 永観堂智福院院>



<京都>



<京都 銀閣寺八幡神社>



<奈良>



<奈良>



<奈良東大寺>





東北のお正月飾りはどのようなものなのでしょう。




*この項の画像の無断転載を禁じます。

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2 コメント

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いりこ (カプメイ)
2012-01-23 23:06:46
普通に家で言っています。
でも西日本で使う言葉なんですね。
父はともかく、母が何故そう言うのか聞かなくちゃ。

実家の正月飾りは、父がたてもの園で藁を使って作ってきます。
細いですがなかなかいい出来です。
それを母が輪にして、唐辛子などを飾ってクリスマス飾り兼用にします。
日本人はお祭り好きだから、何でも取り入れちゃいますね。
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カプメイさん (mom)
2012-01-24 22:41:05
元々は西日本の言葉です。調べてみたらやはりそうでした。
マム20代だから大昔ね。
出汁がとれないと思って途方にくれたものです。
正月飾りは、年末に店頭にでる東京の飾りは
今もなじめないから京都奈良の飾りが大好きです。
大阪はどんなのかなあ。
来年見てこようかなあ。

唐辛子って魔よけなのかなあ。
正月飾りについてますもの。
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