真夜中の読書感想文
:ただ漠然と読んでるだけなのも詰まんないから400字詰め原稿用紙一枚分感想を書こうと思い立つ。ネーミングの意味は特になし。強いてあげればノリ。
太田光・奥仲哲弥「禁煙バトルロワイヤル」集英社新書
帯の文句には、「ヘビースモーカーのお笑い芸人と、最強の禁煙医師が大激論」とあるが、お互い「意見の押しつけは大嫌い」という点で共通しているため、「大激論」というのは嘘である。
最初は「大激論」だったら、二人芝居の作話の参考になったのになあと思いながら読んでいたが、それでも「喫煙者と医者」というわかりやすい対立から、ゆるやかに話題が変わっていき、最後には哲学的な生き方の問題にまで話題が深化してしまう。タバコという媒介ひとつでよくここまで話が広がるなあと嬉しくなる。たしかに「大激論」ではないが、だからこそ両者の意見は客観的で妙に説得力があった。
話を書くとき、テーマをどう書くかというのは常に問題になるのだけど、人の心に響くのは主張でなく生き方であるということがよくわかる本だった。
これ、芝居になると思うのだけど、どこかでやってくれないだろうか。
:ただ漠然と読んでるだけなのも詰まんないから400字詰め原稿用紙一枚分感想を書こうと思い立つ。ネーミングの意味は特になし。強いてあげればノリ。
太田光・奥仲哲弥「禁煙バトルロワイヤル」集英社新書
帯の文句には、「ヘビースモーカーのお笑い芸人と、最強の禁煙医師が大激論」とあるが、お互い「意見の押しつけは大嫌い」という点で共通しているため、「大激論」というのは嘘である。
最初は「大激論」だったら、二人芝居の作話の参考になったのになあと思いながら読んでいたが、それでも「喫煙者と医者」というわかりやすい対立から、ゆるやかに話題が変わっていき、最後には哲学的な生き方の問題にまで話題が深化してしまう。タバコという媒介ひとつでよくここまで話が広がるなあと嬉しくなる。たしかに「大激論」ではないが、だからこそ両者の意見は客観的で妙に説得力があった。
話を書くとき、テーマをどう書くかというのは常に問題になるのだけど、人の心に響くのは主張でなく生き方であるということがよくわかる本だった。
これ、芝居になると思うのだけど、どこかでやってくれないだろうか。