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ランボー [DVD] |
クリエーター情報なし | |
NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン |
(超メジャー作品なのでネタバレします)
2016/2/28
・ある警官が不用意にベトナム帰還兵のランボーを挑発した結果、街ごと壊滅させられる話。
・てっきり、異国の戦場で大暴れする話だと思っていたら、もっとスケールの小さい話だった。
・それでも、戦争の後遺症に苦しむ兵士の話は、今でも続くアメリカ映画の一大テーマで王道中の王道でもある。
・街は壊滅するんだけど、見ていると、どうしてもランボーに感情移入してしまう。
・若い警官に大怪我させたり、ガススタンド燃やしたり、やってることはひどいのに。
・最初に友達訪ねに行ったのに死んでいたとか、トラウマに苦しむシーンとか、逃げてるときに裂傷負って自分で縫合したりとか、そういうシーンはさまれると、なかなか嫌うことができない。
・ドーベルマンを殺す(たぶん)ところも絵では見せない。
・ランボーのセリフ量もちゃんとコントロールされている。巧み。
・不用意な警官がいかにも小さな街のお山の大将という風情。
・全体的に失礼でプライドが高く、イヤな感じが生々しい。
・どのジャンルにいてもおかしくない普遍的な小物。根っからの悪人に見えないところも性質が悪い。
・見ている人誰もが「お前じゃ絶対無理だろ」と思っているのに、自分の力不足を認められず、どんどん事態が悪化していく。
・「ここは俺の街だ」も、状況によってはかっこいいセリフになるはずなのに、「街はお前の所有物じゃねえよ」と思ってしまう。
・ライフルもって屋上でうろうろしているところとかも「おまえ、何したいんだよ」とツッコミたくなる。
・作中人物としてはかわいい。
・ランボーだったからよかったけど、並みの兵士だったら、トラウマに苦しんだ挙句、犯罪者として惨めに死んでいくだけの話になっていた。
・たぶん現実だったらそうなるのに、それをエンタメ作品として成立させるバランス感覚。
・なるほど名作だった。