遠藤雷太のうろうろブログ

何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。

報告:即興組合「シアタースポーツ」(3日目)

2018-06-25 23:01:45 | 報告!

即興組合「シアタースポーツ」、全日程が無事終わりました。

あらためてお越しいただいた皆様、ありがとうございました。

宣伝の意味はなくなりましたが、3日目だけ感想を書かないのも変なので簡単に振り返ります。

まずは24日14時の回。

「ザリガニ」を遠藤雷太賞(=タイトル賞)に選びました。

基本となる話を作りジャンルを変えて2回繰り返す形式。あとからテクニカルジャッジの山田ともるさんから「ホラー」である以上、バッドエンドにするべき(助かったと思ったらお母さんの手が鋏状になっている、とか)というもっともな指摘があったのですが、インプローネ(チーム名)の直前の作品「レモン」「パラダイス」にいずれも4点をつけていたこともあり、あわせ技で最高得点の5点を出しました。「アメリカンコメディ」のほうもアメリカのB級映画にありそうな雑な展開が好ましかったですし、重要な小道具「酒」の使いまわし方も、うまくはまっていたと思います。

また、「パラダイス」は、夢落ち後のもう一ひねりが、人間の闇を感じさせる話でした。サポートに入ったおん選手の人魚(魚の種類はムツゴロウだと思う)の甲高い鳴き声の不穏さや、語り手役のさとしん選手の重厚な語り口も冴え、作品単体で見ると一番クオリティが高い話だったかもしれません。夢に出そう。

そして、オーラスは24日17時の回。

この回はわりとオーソドックスなお題が多かったと思います。定番が悪いわけではないのですが、タイトル賞を選ぶという観点からはちょっと困りました。

結果、選んだのは「おまえ、悪魔かよ」というセリフ。

次々と切り替わるBGMの雰囲気に合わせて無声劇で演じる形式。本公演中何度か採用された形式ですが、途中必ず「いま自分はいったい何を見ているんだろう?」と困惑する時間帯があり、相当難易度の高い形式なんだと思います。ランダムにBGMが流すか、サイレントかどちらかに絞ったほうが見やすいのかもしれません。

いかにも広がりそうなお題だったという理由で選びましたが、結果どこまで期待に応えられたかはちょっと疑問です。

そして、なぜかこのお題を提示したお客様がいらっしゃらなかったため、次点に「ゆず」を選びました。ゆずも柑橘類のなかでは意外性のある選択で、市場に行きたくないと駄々をこねるゆずの「ゆずこ」がかわいらしいお話でした。

比較的きれいにまとまった作品のなかで、印象に残る単語ということで選びました。

かわいらしいといえば、お題が二単語の組み合わせだったため選べませんでしたが、「うさぎ」「旅行」の話はよかったと思います。スローモーションの制約があるのに、起こった事件が「エコノミー症候群」という全く動いていない人がなる症状というのが意外すぎました。

 

つれづれに書きましたが、感想は以上です。

あれだけ数をこなせば、凡作、珍作もそれなりにあったと思いますが、インプロの魅力は台本劇では見られない「奇跡の瞬間」が味わえることだと思っています。

スポーツ観戦のように、いつどのタイミングで見られるかはわからない、だからこそ味わえる興奮があります。

実際、上でも触れたインプローネによる後半の畳み掛けは、奇跡に近づいた瞬間でした(前半ひどかったからなおさら)。

あと、個人的には賞を提供するのに、役割がヒールということで、地味に役作りに苦労しました。

一度、ジャッジ紹介のときのブーイング中、お客様から「かわいそう~」と声がかかったのは、お気遣いに感謝するとともに、心配されているようじゃいかんなと気合を入れ直しました。

また機会がありましたら、もう少しうまいこと役作りして臨みたいと思います。

皆さまも是非またお付き合いください。あらためてありがとうございました。

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告知:即興組合『シアタースポーツ』

2018-06-24 23:59:59 | 告知

2018年も半分が終わりました。
あと半分です。もう半分です。
ぼんやりしているとあっという間に大晦日です。
去年がそうでした。一昨年から先は忘れました。
逡巡している暇はありません。
大切なのは今を生きることです。臨機応変です。
人生は常に即興演劇。シアタースポーツです(むりやり繋げた)。


シアタースポーツとは、即興の良さを損なわず、
かつショーとして成立させるために、
世界中の先人たちが積み重ねてきた研究と実践の成果です。

札幌でそのショースタイルを観ることができるのは、
こちらの即興組合だけです(たぶん)。

今回も手練のインプロ集団である即興組合に、
一筋縄ではいかないクセ者ゲストたちが挑みます。

個人的にはオーギリングやエンプロでもお馴染みの楽太郎くんに注目です。

スキルアップを目指す役者さんも、
そんな役者さんを見ることが好きな方も、
ただ面白いものが見たいだけの方々にもオススメの公演です。

遠藤は前回と同様、ジャッジの一人として参加です。
皆さんが懸命に作り上げた作品に点数をつけるという無粋な立場ですが、
しっかり役割を果たせるよう残りの期間、準備していきます。

どうぞよろしくお願いいたします。

 公式HPの詳細&予約申込みはこちらから(画面を下にスクロールすると予約申込みのリンクがあります)
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報告:即興組合『シアタースポーツ』(2日目)

2018-06-24 10:41:35 | 報告!

即興組合、2日目が終わりました。

昨日、細かくやりすぎて睡眠時間が激減したので、今回はタイトル賞を中心に簡単に振り返ります。

14時の回は始めにミュージカル「ソーセージ」を採りました。

口がエメラルド、尻尾はサファイヤでできている(逆かも)という謎のワニの肉でソーセージを作るという一見シュールな話。最終的に情緒的で前向きに収束したので、一冊の絵本を読んでいるような話です。

しかし、お題を出したお客様が存在しないという不測の事態が発生。確かにお題を聞いた時点で、該当者が存在しない可能性(演者側の聞き取り間違い)のほうが高そうだなとは思っていたのですが、お題を大切にした話として頭ひとつ抜けていたので、万が一でも該当者がいらっしゃる可能性にかけてみました。

そして、案の定、発案者はいませんでした。

次点は悩みました。「ガトーショコラ」「押入れ」「えー」「割り勘」など、それぞれの観点で良いお題が沢山あったからです。言葉自体のかわいらしさ、お題としてありがちに見えにくい点、多少強引でもお題に対応した話が作られた点から「ガトーショコラ」にしました。

19時の回のほうは輪をかけて悩みました。

最終的にはペーパーズによる「逆に」とミュージカル「みこし」の二択でした。

「逆に」は使いやすそうで使いにくい言葉で、どんな言葉につけてもそれなりに意味が通る反面、この言葉がタイトルになるほどの必然性を作るのは大変です。

その点、ヒルズ族(チーム名)は、ダサさが逆にかっこいい「DA PUMP」からオーディションらしきシーンを作り、たしかに節々で「逆に」をつけたくなるようなシチュエーションを重ねていたと思います。丁寧でした。

しかし、全作品終了後、あとから各作品を思い出すときに、どうしてもいちばん最初に出てくるのが「みこし」でした。

テクニカル的にはちょっと問題がありそうですが、みこしという躍動的なフレーズをまっすぐ受け取り、ミュージカルという加速装置を使って強い作品を作りました。

ほかに「マジ卍」「ヒルズ」もオープニングに相応しい良作ができてましたし、必ずしもタイトルの良さと内容の良さと技術的な高さが一致しないところが悩ましいところです。

シアタースポーツは本日あと2回。通常の演劇作品以上にお客様あっての公演です。

当日券もあるようですので、お時間のある方は是非。

即興組合HP

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報告:即興組合『シアタースポーツ』(初日)

2018-06-23 09:01:52 | 報告!

即興組合、初日あけました。
ご来場いただいた皆さま、ありがとうございました。

今回のシアタースポーツでは、専門の異なる三人のジャッジが各チームの作品を採点し、合計点数を競います。
テクニカル、ストーリー、エンタメのうち、遠藤はストーリージャッジを担当しました。

基本的には前回参加したときの基準で採点しましたが、興行の流れや前後の出来などで都度判断しています。

即興の性質上、ネタバレの心配もないですし、印象に残った作品の感想を書きます。

今回は「遠藤雷太賞(=タイトル賞)」という(自分にとっては)物々しい賞が設けられたこともあり、前回と比べてより説明責任あるだろうということと、単純に面白かったから反芻して楽しもうという魂胆です。

シアタースポーツというくらいですから、試合観戦後のニュース番組を見る感覚でお読みいただければ幸いです。

2チーム全12作品のうち、遠藤の最高得点は4点で2作品ありました。ちなみに満点は5点です。

ひとつは『ディズニーランド』というお題の作品。

スペースジャンプというルールにのっとった作品で、今回は対戦相手も巻き込んで六人で演じます。
始めに一人で状況を作ります。進行係の合図でストップモーションになると、二人目が加わって、一人目のポーズを活かして全く違う状況の話を始めます。
同じ要領で人数が増え、六人全員でシーンを作った後は、今度は一人ずつ減っていき、各人数ごとのシーンの続きを演じたあと、一人に戻って終わります。

ポイントはいかに前後の脈絡のない6種類のシーンが作れるかということと、それぞれのシーンをきちんとたためるかということです。
ついでに全体の隠れテーマが見えてくると面白い。

お題から、1人目のメッツ選手はお題から「一人でディズニーランドにやってきた人」を演じます。ちょっとさびしい。

そして、2人目は肩もみ、3人目、4人目のシーンは子供同士のいさかいが続き、5人目は男女の修羅場。

日常的なシーンが続きましたが、最後6人目の山田選手は各々のポーズをしっかり確認したうえで、「私の右目を奪ったのは誰だ!」というムダにスケールが大きいファンタジー世界を立ち上げます。
風呂敷が無限に広がった瞬間でした。
安打犠打進塁打などでこつこつランナーをためてホームランの流れです。

ただ、ちょっと考えると、直前シーンとのつながり方こそ意外だったものの、根っこではファンタジーと一番最初のディズニーランドが繋がっています。

そう考えると、途中の子供や修羅場のシーンは、一人目の彼の頭の中にある記憶や妄想に思えてきます。

人並みに紆余曲折を経験してきた平凡な男が、入場者数10万人目になったというちょっとした事件に遭遇して、幸せな終わりを迎えます。飛躍と収束がきちんと出来ています。

惜しいのは3名のシーンと4名のシーンが、あまり飛躍していなかったことです。そのあたりが回収できていれば、5点でもよかったと思います。

もうひとつの4点作品は、チーム香水シスターズの体チャレンジ。

お互いが誰かの体に触れている場合のみ、声を出すことが出来るというルールです。
お客様からのお題には三人の関係性「同僚」が出されました。
立ち飲み屋で会社の愚痴を言い合う二人。そこにさっきまで二人が悪口を言っていた上司が乱入してくるという話です。

内容は落語の「~ほめ」っぽい話になりました。
定番といえば定番ですが、日常的な二人飲みシーンから即時にその型を選択し、スムーズに当てはめて起承転結を作ったところが加点ポイントです。

「触る」という制約をうまくストーリーに絡められていなかったので、ちょっと甘いかもしれませんが、十分だと思います。

また、ストーリー的には3点をつけましたが、『古都』も楽しかったです。

語り手一人とそのほかの演者に分かれ、語り手のムチャぶりに演者たちが対応していく形式。
内容は古都で上司を接待する話。

最終盤でのここしかないタイミングでこれしかない順番で演者が登場したところは、スポーツ観戦に似た熱が生まれていたと思います。

ただ、話としては予定調和に収まってしまったことと、起承転結の起承転で終わってしまった点で、高得点をつけにくい内容でした。

語り手はもちろん、演者からも無茶ぶりが飛んでくる緊張感や、ラストシーンの盛り上がり方もよかったので、エンタメとテクニカルの点数が高かったのは納得です。

遠藤雷太賞(=タイトル賞)は「ディズニーランド」と「古都」で迷いました。

タイトルのよさは必ず内容とリンクします。

言葉自体は「古都」のほうが強かったのですが、内容的にそのタイトルである必然性が強かったかどうかという点で「ディズニーランド」に決めました。

当選されたお客様、あらためておめでとうございました。

後付けも多分にありますが、ストーリージャッジからの感想は以上です。

2回目以降、こんなに丁寧に振り返られるかわかりませんが、しっかりジャッジしたいと思います。

シアタースポーツ、土日も続きます。
まだまだ間に合いますので、お時間の空いた方、当日券でふらっと入るにもいい公演だと思います。

興味を持たれた方はお越しいただけたらうれしいです。

即興組合HP

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Platform「インプロゲーム大図鑑」21~30

2018-06-20 01:02:02 | DVD・VHS・動画など

Platformのインプロゲーム大図鑑21「プレイブック」

(21)プレイブック
(22)あじゃじゃおじゃじゃ
(23)ステータスハイバトル
(24)ステータスローバトル
(25)二人羽織
(26)ペーパーズ
(27)座る立つ寝る
(28)1分間名作
(29)つぎなにしますか
(30)スピットファイヤー

2018/6/17

「プレイブック」は、本を使ってシーンを作る。自由度が高いのか低いのかよくわからず。あんまりランダムすぎると「ペーパーズ」と区別が付かなくなるので、本選びや言葉を取り出すルール作りが難しい。

「あじゃじゃおじゃじゃ」は椅子取りゲームの形式にしたところが工夫。

「ステータスハイ(ロー)バトル」ともども、どこまでテンポよく発想を重ねていけるかが見どころ。

「二人羽織」は、両腕とそれ以外の部分を別の人間が演じる。腕だけで行う表現のバリエーションが必要。テストプレイがまさにお手本というキレイな出来。

「ペーパーズ」「座る立つ寝る」は即興組合でもよく見かける形式。それぞれ紙のお題や体勢が変わることで展開が捻じ曲がるところが楽しい。

「1分間名作」はやったことあるけど、複数人数の場合で案外難しいのは互いの意思疎通。

「スピットファイヤー」は比較的手軽にできるし、対戦型のシアタースポーツにもむいているような気がする。

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是枝裕和監督『万引き家族』

2018-06-16 12:25:19 | 映画を見てきた

2018/6/15

・万引きが得意なおじさんが、虐待されている女の子を拾ってきて彼の家族とともに暮らす話。

・リリー・フフランキー演じる万引きおじさんが息子と女の子を連れて家に帰ると、狭い家で待っているのは松岡茉優、安藤サクラ、樹木希林。

・俳優たちの鬼の住処。窮屈そうに見えるのは家が狭いからだけじゃないと思う。

・これだけの人を集めて万引き家族を演じるというキャスティングがおもしろい。

・樹木希林が演じるおばあちゃんは、最初だけよぼよぼ感出してるけど、どんどん神々しくなっていく。

・何か食べてるのを見ているだけでありがたい気持ち。

・結局、樹木希林の一人勝ちだなと思っていたら、安藤サクラもやっぱりすごい。特に最終盤のシーン。

・基本的に社会の底辺の人たちの話なんだけど、少なくとも女優三人に関しては、あそこまでタダモノじゃない感出てる人たちが揃っているのに、貧困なわけないだろとは思ってしまう。セリフが鋭すぎる。

・そのあたり、似た境遇を描いた『フロリダプロジェクト』ともちょっと違う。

・なんなら『人生フルーツ』っぽい感じすらある。

・その点、リリー・フランキーのダメおやじ感には説得力がある。

・仕事に行きたくないアピールとか、ビニール袋で遊んでいるところとか、子供につれなくされているところとか、ほんとにしょうもない。

・ハイエースに押し込められて現場に向かうところは自分も経験があるので一緒に死んだ目になってしまう。

・傍から見れば完全に誘拐だし人攫いの話。虐待も子供を奪う理由にはならない。

・一見普通そうな家族が裏で虐待していて、アウトローな家族のほうが心を通わすことができる、という見え方はちょっと危なっかしい。

・なので、パルムドールを取った大傑作だと思って観ると、ちょっと混乱する。

・ある事件前の前フリがうまい。「それもう万引きじゃないだろ」という出来事からの本人の僅かな迷い、行きつけの店の閉店、妹の予測不可能な行動、なるべくしてなっている。

・コロッケとカップラーメンが食べたくなる。

・フード映画として、どのタイミングで誰と誰が何を食べるのかまとめて表にしたら面白いかもしれない。

【公式】『万引き家族』大ヒット上映中!/本予告

※観る予定なら予告スルーしたほうがいいと思う。

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クレイグ・ジスク監督『45歳からの恋の幕アケ!!』(2013年)

2018-06-14 00:56:55 | NETFLIX/PrimeVideo/UNEXT/Apple TVで観た

45歳からの恋の幕アケ!!(プレビュー)

2018/6/8

・高校で英文学を教えている女性教師リンダがかつての教え子ジェイソンの書いた脚本に惚れこみ、プロデューサー役になって彼女の高校で上演しようとする話。

・現実にありうる八方ふさがり事案を扱った演劇映画。

・見ていて自分も胃がキリキリしてしまう。

・それぞれが善人でそれぞれに少しずつ欠点がある。特定の誰かを悪人にしないようにとても注意深く作られている。

・リンダは真面目で教師として一本筋の通ったいい先生なのに、たった一回のミスで周囲から尻軽女扱いされてしまう。

・かわいそうだけど、そういえば序盤で彼女は出会う男を心の中でこっそり採点していたし、今までやっていたレッテル貼りをやられただけという見方もできる。

・ジェイソンがやったこともどうかと思うけど、元々彼は乗り気ではなかったし、メンタルもやられてたっぽいし、脚本の改変に怒るのは当然だし、「品行方正でいろ」というのは無理な話。

・セックスが唐突。

・リンダ自身が作劇に詳しいからこそ、現実世界では伏線も構成もない唐突な見せ方をしているんだと思う。

・最後のシーンの脚本家の心変わりも、経緯をちゃんと描いていない。

・このあたりも、別に彼は納得したわけじゃなく、葛藤を抱えたまま、それでもなんらかの選択をしなければいけないという、どこにでもある人生の一場面として描いている。

・おそらく、なんだかんだで役をおりなかった主演の子も同じ。

・アメリカの演劇部でも、本番直前に円陣組んでいた。

・ナレーションはどの立場から話をしていたんだろう。

・『わが町』を強烈に勧めてくる副校長がかわいい。

・ひとつの作品が色んな人を巻き込んでゼロから立ち上がっていく迫力にわくわくする。

・演劇は、プロデューサーも脚本家も演出家も役者も一人では何も出来ないので、無理やりでも協力しながらやるしかない。

・演劇が社会的な芸術だということを再認識した。

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Platform「インプロゲーム大図鑑」11~20

2018-06-13 01:02:24 | DVD・VHS・動画など

Platformのインプロゲーム大図鑑11「Nワード」

 

(11)Nワード
(12)ダビング(演者と声担当の二人一役)
(13)3WAYダビング
(14)No"S"
(15)スペースジャンプ
(16)インアウト(舞台には常に二人いる)
(17)コンタクト(身体に触れているときしか喋れない)
(18)エモーショナルリプレイ
(19)秘密の目的
(20)最初と最後


2018/6/12

Nワード」は、即興組合の公演でもよく見る形式。

文字数制限ゆえにその人が普段使わない言葉遣いや進行上の事故がおきやすいところが見どころ。

3WAYダビング」はほとんど曲芸。すごい訓練してやったら盛り上がりそう。

「スペースジャンプ」もおなじみ。次々と全く違う物語が始まり、次々と終わる振り幅の大きさが魅力。

No"S"」「インアウト」「コンタクト」は、全体の物語はもちろん、それぞれの制約「S音の台詞で退出する」「登場人物が入れ替わる」「触れる→話す」をこなすための小さな物語を作れるかどうかがポイント。

テストプレイの「まさし」がシュールすぎて好き。

「エモーショナルリプレイ」は、同じ感情を異なる立場で表現するのが難しそう。

「秘密の質問」のテストプレイがとても上手くいっている。シリアスもいけるんだ。

全体的に制約にとらわれず、いったん頭の中でルールと距離を置くのがコツっぽい(言うだけなら簡単)。

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Platform「インプロゲーム大図鑑」 1~10

2018-06-10 00:15:37 | DVD・VHS・動画など

Platformのインプロゲーム大図鑑 1「ワンワード」

(1)ワンワード(一人一文節)
(2)ワンボイス(複数人数で同時に話す)
(3)ワンサウンド(一文字ずつ発語して作話)
(4)フリーズタッグ
(5)五七五
(6)即興ソング
(7)シングアバウトイット(sing about it)
(8)連想ゲームと無関係ゲーム
(9)あいうえお
(10)ツーボイス(二人いて声だけ一人二役)

2018/6/8

インプロゲームの紹介動画。

60種類も公開されているので、10件ずつ見ていくことにする。

ワンワード、ワンボイス、ワンサウンドは名前が紛らわしいけど、それぞれはそんなに難しくないので、初心者にはよさそう。

無関係ワードはコツを掴めば何とかなるかも。

フリーズタッグ、五七五、あいうえおも頭使うけど、なんとかついていけそう。

ただし、単にルールを守るだけなのと、ルールを活かすのは結構違うので、そのへんで初心者と上級者の差が出るんだと思う。

五七五はルールこそ簡単だけど、ただの制約以上の意味を生み出すにはどうしたらいいんだろう。

即興ソング、シングアバウトイットになると全くできる気がしない。

即興とは言え、とっさに吐瀉物の役になったり、ぎりぎりの下ネタを瞬時に言えるところにインプロバイザー凄味を感じる。

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星くずロンリネス『くずコンピ』

2018-06-09 00:49:06 | 演劇を見てきた

2018/6/8

・短編三作品と幕間の映像作品。

『キンチョーム』は、緊張しいの男が緊張を抑える薬キンチョームの作用と副作用に翻弄されながら彼女に告白しようとする話。

・オチから逆算して作ったような感じ。

・お話を楽しむというより、例えば複雑なクロスワードパズルを見て「よくこんなの作れるよね」という感じで楽しむ。

『ウオアリ!』は、父親の遺産を巡って、息子たちが血で血を洗う寿司バトルを繰り広げる話。

・最初から最後までのあらすじを思い返してみると、ほんとにしょうもない。

・そのしょうもないたかだか20分の話に、10人以上役者さんを集め、映像を作り、わざわざ人を呼んで殺陣や振付、手のかかる衣裳に小道具を準備する。そのギャップがいとおしい。

・そして、もうひとつの仕掛けが生命線。『さむらいスター』のときも思ったけど、よくここまでテレビを信じて作話できるもんだなと呆れたり感心したりする。

・何を信じて話を作ってもいいんだけど、テレビって大衆の象徴みたいなところがあるから、演劇を芸術だと考える層は評価しづらい作風なんだと思う。(それでもあちこちで賞とってるのはすごいけど)

・高橋なおとさんが好演。ほんとにむかついた。

『言いにくいコトは、、』は、同棲中の彼女に子供が出来たことを彼女の父親に報告しに行く話。

・三人バージョンは初めて。違和感なく変換できているのがすごい。

・熊谷嶺くんと塚本奈緒美さんの会話。そんなに面白いことを言ってなくても、ちょっとした会話の工夫とテレビのリモコンだけで緊張感を保っている。

・で、その二人に宮澤りえ蔵さんが加わって、さらに安定感が増している。

・わりとシンプルなコンセプトの話だけど、その仕掛けと役者三人の演技がうまいこと拮抗して化学反応が起きている。

・最後のほう、熊谷くんの畳み掛け方はやっぱり見ごたえがあるし、ネタバレしてから見ても、魅力は損なわれないと思う。今回は最初のほう、ちょっと噛んでたけど。

・幕間の映像作品もやらなくていいことをたくさんやっていて、全体的にとても手間がかかっている。

・とにかく労力を厭わない。それも、やる気だけではどうにもならないノウハウの蓄積や築き上げた人脈があってこそ。

・きちんと星くずロンリネスにしかできない企画になっていたと思う。

※辛い物好きの熊谷君はセイコマの山わさびやきそばは食べたんだろうか。

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