遠藤雷太のうろうろブログ

何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。

弦巻楽団「わたしたちの街の『ジュリアス・シーザー』」

2019-03-31 22:06:54 | 演劇を見てきた

2019/3/29

・英雄ジュリアス・シーザーを暗殺したブルータスが、アントニーに倒される話。

・有名な「ブルータス、お前もか」の話なんだけど、本当に盛り上がるのはその台詞の後だったりする。

・会場は市民活動プラザのSCARTSコート。

・対面に作られた客席が舞台を挟む。

・自分は入口から見て右側の奥に座る。

・入り口が大きく開いているので、モールの通行人もチラ見くらいならできそう。

・オシャレ喫茶店と図書館に挟まれたスペース。

・色んな決裁権のある大人たちが尽力しているはず。

・普通は静かにしてなきゃいけないところで、わいわいがやがやと大人数の演者さんたちが集まって、終いには古今東西の戯曲の中でも屈指であろう大演説が始まる。

・演劇に全く興味がない喫茶店のお客さんや図書館利用者は、漏れてくる役者さんの声を聞いてどんな気持ちになるんだろう。

・そういう場所で演劇をやる難しさを全く感じさせない弦巻さんの演出力はさすが。

・ぶらぶら歩いていたら突然シェイクスピアに不意打ちされるような街はたぶん楽しい。

・この近さというか、地続きな感じは、たしかに「わたしたちの街」の演劇。

・もうちょっと積極的に公開稽古を見に行けばよかった。

・弦巻楽団の演劇講座の一環として上演されているので全体的に役者さんは若め。

・ざっくり言うと、本作は剣が言葉に敗れる話。

・見所は若い演者さんたちがそんなシェイクスピアの膨大な言葉の流れを乗りこなそうとしている様子。

・あと、オープニングが充実している。

・個性を楽器(または音の鳴る何か)で表現している。

・ピンポンでリズムがとれるものなのか。

・開放的な空間に演技できちんと仕切りを作っていた。

・市民活動プラザで煽られやすい愚かな市民を描いているのは皮肉だけど、教訓にすればいいんだと思う。

・きっちり1時間45分~50分くらいにまとめる編集力も脚本家の腕。

・次はきちんと整理された『終わりよければ全てよし』とか見たい。

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トミヤマ ユキコ『40歳までにオシャレになりたい!』

2019-03-29 11:08:57 | 読書感想文
40歳までにオシャレになりたい!
トミヤマ ユキコ
扶桑社


2019/3/25

40歳過ぎているけど、まだ間に合うかなと思って読んでみる。

著者のトミヤマユキコさんは、ついファッションに「おもしろさ」を求めてしまうという、圏外ファッションを愛好している。

それゆえ、本当のオシャレとは距離を置いているという立場。

それでも自分と比べれば、着るものにこだわりがあるぶん、はるかにきちんとしている。

実際、知らないファッション用語がたくさん出てくる。興味の総量もそれをアウトプットする表現力も全然違う。

それでも、何が問題でどう改善したかを楽しく説明してくれるので読みやすい。

「鼻くそダイヤ」「美人見えするメガネのポイント」が好き。グレーのパーカーを来ている著者のポーズが謎過ぎる。

自分がおしゃれになるというよりも、オシャレを志す人はこういう考え方をするんだという意味でも勉強になる。

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名古屋旅行

2019-03-25 14:02:05 | おれのたび

2019/3/24

・名古屋旅行してきた。

・お目当ては空宙空地の短編一人芝居『ライト』。

・もともと日帰りでさっと見て帰ってくるでいいやと思っていたけど、たまたま仕事が2日間休みになった。

・飛行機安い。往復で1万ちょっと。東京より全然安い。

・ただ、その安い航空券を手配した予約サイトの評価が軒並み「星1」。

・何かのトラブルで行けなかったら超恥ずかしいので、実際に行くことはほぼ誰にも言えず。

・唯一、たまたま直前に話す機会のあった上田龍成くんに味仙などのおすすめグルメをすすめてもらう。

・名古屋は二回目。中部国際空港は初めて。空腹でいきなり空港内の味仙に入る。たぶん割高。もう暑い。

・昼二時半くらいに安ホテルに到着。予定を立てる。

・アイドル文化は全くの門外漢なので、逆にSKEの劇場ライブに興味を引かれるがチケット売切れ。

・キャンセル待ちもできそうだったけど自分よりはるかにライブ見たい人を押しのけて入るのはナシかと諦める。

・ロボコップ4Kも候補だったけど映画館がやや遠い。

・大須商店街付近を延々ウロウロする。

・札幌でいう狸小路が巨大化複雑化したような場所。

・「メガケバブ」でケバブ食べる。おいしいけど、メガ要素を期待していた。ノリのいい店員のお兄さんにウィンクされて、うまくリアクションできず。

・オシャレな店も胡散臭い店も色々あって楽しい。

・最終的に千草文化小劇場でオペラのイベントを見る。

・劇場が個性的で、妄想がはかどる。

・翌朝、自分は本当にモーニングを取りたいのか、深く自問自答して、取らないことにする。

・もともと興味のあった常滑のボートレースを見に行く。

・4レースくらいで合計1500円くらい賭けたけど単勝しか当たらず。豪快な「差し」のレースを間近で見れて満足。

・このボートレース場で食べた「とり伊」のどて玉子焼き丼。高いもの何にも食べてないというのもあるけど、旅行中、一番の当たりだった。

・夜は「この短編劇がすごい!」を見る。お目当て以外の二作品もおもしろく満足を重ねる。

・考えてみれば、ご当地グルメよりもご当地演劇のほうがご当地感があるのかも。

・どんなに面白くても、活動拠点の外で公演できる団体なんてほんのわずかだし。

この開放感。

どて玉子焼き丼

常滑のスーパーで見たさんま。目がきれい。さすが海が近いからかなと思ったら、北海道産だった。

大須で見た。メンタルの調子がいいときに入りたい。

今回も面白かった空宙空地のお二人と。普段写真撮られ慣れていないことが露骨にバレる姿勢。握り締めているのはハンカチ。

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逃避ラン「名古屋城外周コース」

2019-03-24 20:54:50 | 走メモ

2019/3/21

名古屋城外周コース

6.54km 47:47 7:18/km

はりきって外に出たら小雨。

後にも引けず、とりあえず城に向かう。

3月なのに雨にTシャツでも全然寒くない。うれしい。

途中、石垣と堀があったので入っていったら、城じゃなくて図書館の敷地だった。

たぶん、名古屋観光客あるあるだ思う。

名古屋の街並みは札幌と雰囲気が似ている。

ただし、札幌には城がない。

朝にしては交通量の多い歩道橋の上から天守閣を見る。その感じが自分の中の名古屋っぽくて満足。

あと、お堀がかっこいい。

時間が早かったので中に入れなかったのは残念。

ほんとはテレビ塔やオアシス21の不思議建造物も見たかったけど、久しぶりのジョギングにしては走りすぎていたのと、すでにずぶぬれだったので諦める。

次の機会の楽しみとしたい。

やたら広い道路の向こう側に城。名古屋っぽい。

この草、かっこいい。

この角、かっこいい。

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空宙空地『ライト』(この短編劇がすごい!vol.4)

2019-03-23 01:45:39 | 演劇を見てきた

2019/3/21

深夜の工場でシュウマイにグリンピースをのせる係の女の人が、班長に同僚の悪口を言う話。一人芝居。

幕開け、その女の人が不機嫌そうに立ってるだけで何かが始まりそうな佇まい。

「NOKKOの次にNOKKO」のところで、両手でNOKKOの形を作ってから、自分がそのNOKKOの中に体をねじ込む動きが好き。

そんな細かい仕草で「あ、ここ好き」というところはたくさんあったけど、たくさんありすぎて覚えきれない。感想書くの困る。

脚本上、十分なタイミングでツカミの笑いを入れているのに、そのさらに前に演者さんがフックを作っている。

隙間があればどんどん埋めてくる突き詰め方はさすが。

お話自体はそこまで奇をてらったものではないけど、それでも具現化の質が高い。

もはや都市生活カタログ的にまとめるだけで十分なのかもと感じてしまう。

軽いはずのグリンピースの、天秤の反対側にあるものの重さを想像するとそら恐ろしくなる。

物事の軽重の区別がつけられなくなった女の悲劇だった。

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岡田彩希『かたほう。』(この短編劇がすごい!vol.4)

2019-03-23 01:42:21 | 演劇を見てきた

2019/3/21

スリッパの片方が、消えたもう片方との思い出を語る話。一人芝居。

幕が開いた瞬間、「お、おまえ、本当にそれで25分持たせる気なのか?」と問いただしたくなるスリッパの衣装。

というか、ほほハリボテ。

フライヤーで見た感じと大分ちがったので面食らう。

思いついても普通はやらない、思い切った設定。勇気がある。

スリッパもそうだし、手袋とか、メガネとか、御神酒徳利とか、一対のものの片方がなくなる喪失感はお話にしやすい。

顔の部分が楕円でもなく、微妙に歪んだ丸。照明の加減で顔が立体的に飛び出して見える。

先々月、父親を見送ったときの棺桶を思い出した。テーマ的には遠からずかも。違うかも。

スリッパを互い違いに合体させるのはセックス的な意味合いでいいんだろうか。

ゴキブリかわいい。ひっくり返ったところやられたのかな。

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もずくさん≒わさびさん『状態練習』(この短編劇がすごい!vol.4)

2019-03-23 00:56:31 | 演劇を見てきた

2019/3/21

食事をする男とパソコンをいじる女が、シームレスに関係性を変えながら会話していく話。二人芝居。

特にきっかけなく、次々と色んな関係に移り変わるので、最初はどういう仕掛けの話かわからず、ついていくのに苦労する。

テーブルが小さい。お皿とお茶碗とMacBook(たしか)でぎゅうぎゅう。

二人の物理的な距離は近いというか、ほぼ混ざってるくらいなのに、お互いの主張はずっとスレ違っている。

そんな様子が、強制的に移ろっていく二人の「状態」の上にのっかっている。

それは列車のうたた寝で見る夢のように不安定なものだし、感覚派の演出に翻弄される役者のようでもある。

最終的にはコミュニケーションの不可能性みたいなことを取り上げた話なのかなと思う。

一人芝居なのか落語なのかよくわからない感じでまとまる。

見た目以上に、散々混乱させておいて、シレっとお後をよろしいことにしている感じこそが落語みたいだった。

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「この短編劇がすごい! vol.4」

2019-03-22 02:27:52 | 演劇を見てきた

2019/3/21

結局、うっかり名古屋まで見に行く。

一人芝居『如水』をきっかけに、空宙空地の動画やライブを見ていたけど、自分が未見の『ライト』をintroのイトウワカナさんが好きだと言っていたのでどうしても気になってしまう。

それとは別に「この短編劇がすごい!」というパッケージの引きの強さがすごい。

それこそ、如水みたいな作品が3本も見られるなら、わざわざ見にくる甲斐がある。

短編劇がすごいという括りなのに3作中2作が一人芝居なのもすごい。

会場の「ユースクエア」は札幌で言うところのYOUTH+センター。ちゃんと演劇ができるホールがあって羨ましい。

全演目終了後にイベント「この短 感想部」。

お客さんに感想を付箋に書いてもらって、大きな紙に貼る。それに同意のシールを貼ったり、感想の感想を語ったりする。

こんなにお客さんに感想を言わせる企画も珍しい。でも、短編フェス的な企画をやる人には参考になると思う。

※個別の作品の感想は、書きあがり次第、あげてきます。

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やまのてオペラ「オペラ入門公演『やさしいオペラ』」

2019-03-22 02:05:46 | 演劇を見てきた

2019/3/20

来月公演のオペラ『見てくれ馬鹿娘』のプレ企画。

公演のダイジェストや各登場人物の紹介や歌の披露。

大きなスライドで人間関係をレクチャーしつつ、演者さんが一人ずつ登場して一曲披露していくという構成。

演奏はチェンバロとバイオリン。最初ピアノだと思っていたので、全然違う音が出てきてびっくりする。

会場は千種文化会館。八角形の舞台を三方から取り囲む、ほぼ円形劇場。少人数の会話劇や不条理劇が合いそう。

別に「やまのて」だからでもないだろうけど、アットホームな親しみやすさはあるのに生臭い生活感はない。

普段自分が演劇でかかわる人とは明らかに雰囲気の違う人たちが運営されていておもしろい。

オペラは完全に門外漢。興味があるのはたしかなので、初心者向けの企画があるのはありがたい。

それでも簡単なスライドと説明だけではよくわからない部分も多かったし、この機会に4月の公演も見たかったけど、また札幌から来るわけにもいかず。もどかしい。

※終演後、撮影コーナーがありました。

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『キラキラ プリキュア アラモード』(2017年)

2019-03-20 01:50:01 | NETFLIXで観た・その他

2019/3/17

・プリキュアを1シーズン丸ごと見たのは初めて。全49回。

・本シリーズのプリキュアは伝説のパティシエ。

・その伝説を継ぐことになった五人の女の子が、悪と戦いながら、街をスイーツで笑顔にしようとする話。

・中学生三人と高校生二人の編成。年長コンビがとにかくしっかりしている。

・スイーツ属性の魔法少女。ホイップ(ショートケーキ)、カスタード(プリン)、ジェラート、マカロン、ショコラ。パフェ、ドーナツ。

・タルトやクレープ、チーズケーキ、他にも色々ありそうだけど、あえてマカロンを選ぶところに作り手の強いこだわりを感じる。

・和菓子だけでも1チーム作れるなと試しに考えてみた結果、安藤サクラ(あんこ)と、海苔巻アラレ(米菓子)に行き着いて、この二人のプリキュアだけで街の平和どころか本気で世界征服ができる感じになった。

・このジャンル、層が厚い。

・たまに特撮ヒーローのモチーフは出尽くしたみたいなことを聞くけど、甘味戦隊パティシエンジャーみたいなのを作れば、深夜枠くらいならいけるかも。

・変身シーンのケレン味が強い。リスの尻尾は鈍器ではない。

・攻撃方法がモコモコしている。ホイップとカスタードは何かモコモコしているものを発射する。やさしい。

・どういう理屈なのかはわからないけど、敵を倒すというより、敵の心の中の悪を浄化している。戦いではなく、清掃という感じ。

・ディズニーもそうだけど、コンプラに配慮するほど、だんだん敵キャラの設定が難しくなるんだと思う。

・ヒロインが心の中で歯を食いしばりながら、無理やり笑顔を作っている31話が自分のなかのピーク。たぶん女児アニメであんな歪んだ笑顔はなかなかないはず。心が痛む。

・次シリーズでかなり攻めた表現をやってるという話を聞いていたので、マカロンとショコラの仲があんまり進展してなくてちょっと残念。でも踏み込んだほうか。

・中盤以降の敵のカッコ悪さも見どころ。製氷機の容器みたいなのが特にカッコ悪い。

・キュアパルフェだけが、なぜだかラッキーマンの登場人物みたいなデザインに見える。不思議。

・最初は中年男性として斜に構えていたけど、49話も観るとさすがに感情移入も出来るし、別れもさびしく感じた。なんなら次シリーズも見ていきたい。

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