遠藤雷太のうろうろブログ

何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。

劇団fireworks主催「北海道短編エンゲキ祭〜明日あの子が会いにくる〜」

2019-05-21 01:10:45 | 演劇を見てきた

2019/5/19

・一日券で見られるだけ見る。3作品×4ブロック。森組がカブったけど二本立てだったので結局12作品見た。

・演劇ユニット41×46『Oh My God!!』。トイレが三つ並んだ時のワクワク感。箱馬を縦にして並べてもよさそうだけど、わざわざあそこまで作り込むことで一飜のっている。函館から持ってきたのかな。

・星くずロンリネス『ドリルホール』は、細かく刻んだ前フリを終盤で回収する方法。「あ、アレはコレだ」と気づいた時の客席の一体感がすごい。

・劇団パーソンズ×劇団Fireworks『猫背の恋』。タイトル好き。見せ方もいい。入水表現きれい。

・題材自体はよくある話でも、共感する人が多そうなところをうまく切り取っているし、見せ方が丁寧なので安っぽく見えない。

・超自然的な出来事を、仲間が瞬時に理解する英断。退屈になりがちなくだりを大胆にカットしている。

・雑な夫を持つ奥さんも、社会出たての女子社員も、30年以上妻に怯えるおじさんも、揃いも揃って人生はかなんでいて世知辛い。

・あづき398『貴女のハートにラブシャウト』は、それこそ本当に語り尽くされたテーマではあるけど、しっかり泥臭可愛らしく見えた。狙いどおりではあるはず。演者と役のシンクロ率が高いのかも。

・縦長の三角形の構図がきれいだった。そもそもキャットウォークは見せる用には作ってないので下手に使うとスベるんだけど、珍しく成功していた。客席が上のほうだからそう見えただけかもしれないけど。

・アンプの繋がってないエレキが色々表現してて強い。

・劇団・木製ボイジャー14号『あのメガネ、さっきからコッチ見てるじゃん』。語られていることより、いかに語るかを重視している感じ。自然ではなくても、リズミカルなのでしっかり会話にひきつけられる。

・彗星マジック『テレグラキ』。動きの少ないほとんど声だけの作品なのに情報量が異様に多い。

・日本語、英語、英語の略称、モールス信号が、ほぼ同時に二人の間を飛び交い、それを音として聴き心地の良いところまで高めている。演奏しているみたい。

・そんな技巧的な作品でも、米山真理さんの急に額縁から飛び出してくるような生身の迫力に、ビクッとなる。

・思わず台本買ったけど理解して読めるか心配。

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鳩と狼『天才バカボンのパパなのだ』

2019-05-19 22:18:33 | 演劇を見てきた

2019/5/19

電柱のそばに居場所を定めようとする警察官二人と、急に現れたバカボン一家が噛み合わない会話を続ける話。

自分にとって別役実作品はなかなかに鬼門で、いまだに楽しみ方が良くわかっていない。

睡眠不足の状態からで駆け込んでしまったこともあって、好きな役者さんがたくさん出演されているのになかなか集中力を保てず。

客席は笑いが起きていたので、だいぶ自分が面白味を取りこぼしてしまったんだと思う。

警官の先輩後輩っぽい二人のやりとり。

どちらに感情移入しようとしても、ふわっと振り落とされてしまう、噛み合わない会話。

バカボン一家が出てくる時点で、結構サービスしてくれてるんだけど、それでも途中でついていけなくなってしまう。

バカボン一家と演者さんとは、あんまり共通点のなさそうな人たちなのに、普通にバカボン一家に見える。衣裳の記号性が強い。

不条理作品は、鑑賞するというより、最終的に自分と戦う感じになる。うまく戦いきれず無念。

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アンソニー・ルッソ、 ジョー・ルッソ監督『アベンジャーズ/エンドゲーム』

2019-05-07 22:36:18 | 映画を見てきた

「アベンジャーズ/エンドゲーム」最新予告

 

※一応、ネタバレには配慮しようと思いましたが、予備知識がないので、正直何がネタバレなのかよくわかりません。読む人は個々でお気つけください。

 

2019/5/6

・今さら一からマーベル見始めるのもしんどいなと思いつつ、ネタバレ絶対NGの評判も耳に入っていたので、とにかく先に見ておこうというノリで見に行く。IMAX3D。

・マーベル映画の鑑賞歴はほぼゼロ。ガーディアンズオブギャラクシー(GotG)の1と2、スパイダーバースくらい。

・基本有名人しか出てこないだろうとタカをくくっていたけど、やっぱりわからない重要人物も結構出てくる。

・ホークアイも名前や特徴くらいは知っていたけど、実際、誰がホークアイなのかわかるまで結構な時間がかかった。刀使ってるし。

・女性キャラに至ってはほとんどわからず。キャプテンマーベルくらい。彼女のバランスブレイカーぶりに、これで話が成り立つんだろうかと心配してしまう。

・何もわからないと言いつつ、ほぼ唯一見ていたGotGが重要な補助線だった。ロケットとネビュラしかいないことで、諸々の流れが推測できる。っていうか、こんなに二人の扱い重くていいのかしらとソワソワする。

・もしGotGも見てなかったら、何が問題なのかかなりわかりにくくなっていた。生き残った人たちに関してはわりと普通に暮らしてるし。

・キャプテンアメリカとトニースタークの性格がいいバランスでバディものとして楽しい。

・特にトニースタークの人格的に付き合いにくそうな感じも好き。

・ぽっちゃりソーもかわいい。

・ちゃんと楽しんだけど、シリーズを踏まえたらしきシーンやセリフもたくさんあるので、今まで何年も追いかけていた人を差し置いて「面白かった」とは言いにくい感じ。

・スパイダーバースの時とは逆で、ちゃんと追いかけていた人の半分くらいしか面白く感じていないと思う。人の家に土足で踏み込むような居心地の悪さを感じる。

・最後のほう既視感あるなと思ったら、『レディ・プレイヤー1』だった。

・サノスがすっかりヒーロー百人組み手状態で、ちょっと気の毒。

・サノス自身は強いからまだいいけど、サノス軍の有象無象には厳しすぎる戦い。

・見終わったあとでブラックウィドウのことがわかって、いたましい気持ちになる。

・とりあえず、はやくGotGの3が見たい。

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ロブ・レターマン監督『名探偵ピカチュウ』

2019-05-06 21:35:52 | 映画を見てきた

【公式】映画「名探偵ピカチュウ」WEB用プロモ映像②

2019/5/5

・字幕で見る。

・青年ティムが、父親の事故死の真相を知ろうとする話。

・彼は父親の元相棒のピカチュウと行動する。

・実写の人間を出す以上、ポケモンもある程度リアルな造形にするのはわかるけど、その結果が大体こわい。

・キトカゲの粘液感とかゼニガメの水辺に住む爬虫類感とかリザードンの皮膚感とか。特にエイパム。昔、なにかの映像で見た「共食いするチンパンジー」を思い出した。

・ただ、原作を茶化す感じはなく、端々に作り手の愛も感じる。

・ポケモンを単なる悪として描かないことや、コイキングやコダックの活躍のお約束感、エンドロール、今回の最大の売りであるピカチュウのキャラについてもきちんと着地している。

・見た目含めて色々脚色はしているけど、原作好きにとっても、超えてはいけない一線は越えていない。たぶん。

・肝心のピカチュウは、見た目かわいいんだけど、話す言葉の端々から知性とユーモアがあふれている。かわいらしさにとどまらない、いい演技をしている。

・ゲンガーはかっこいい。

・自分は、ポケモンGOから入って、後追いで最初のテレビシリーズだけ見たくらいのポケモン歴。

・なのでポケモン自体にそこまで愛着があるわけじゃないけど、ポケモンたちが次々と出てきては通り過ぎていくのを見て「え、それだけ?」と何度も思う。

・人間が架空の異種族と共存する話は、それこそETを筆頭に山ほどあるんだけど、異種族の量と種類をここまでそろえた作品世界はそうそうないはず。

・こういう題材こそ、ネトフリとかで連続ドラマ化してじっくり見せるといいのかも。もう動いてるかもしれないけど。

・「精神を移すと記憶をなくす」という作話に都合の良すぎる能力。「目的も忘れちゃうけど、遂行してね」という無茶ぶり。一目で黒幕とわかる黒幕。サングラスの女=怪しい。明らかに生死判定のおかしいダイブ。いかにもハリウッド的な父と息子がわかりあう話。

・諸々かなりざっくりしているものの、ポケモン自体がもともとざっくりした存在なので、あんまり厳密に作ってしまうとかえって嘘くさくなるんだと思う。

・渋キャラのピカチュウで、タイトルに名探偵とつくけど、ほとんど推理小説要素はない。見た目の暗さくらい。

・どちらかというと、冒険活劇だった。

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