2022/4/21
・堅物実業家の兄ライナスと遊び人の弟デイビットが、彼らの家の雇われ運転手の娘サブリナと三角関係になる話。
・序盤のサブリナは見た目も行動も幼くて心配になる。
・自殺の方法は他になかったのか。
・そんな彼女もパリ留学で変わる。当時のパリってそんなにすごいのか。自信がみなぎっている。
・「私の顔を忘れたら一番魅力的な女をさがして」。
・ペットの首輪までキラキラしている。料理学校通いながら、犬を飼う余裕があるんだ。
・特にドレス姿でテニスコートに佇むところが美しい。
・あの時代だと、サブリナパンツもさぞかし印象的だったんだろうな。
・身分違いの恋を描いた作品ではあるけど、その部分はそれほど強調されていない。
・今の感覚だと年齢差のほうが気になる。
・兄弟は正反対の性格だけどそれほど仲は悪くない。
・表面上は順調に事が運んでいるのに、三人の思惑がどんどんすれ違っていく描き方がうまい。
・弟の「悪い奴ではないんだけど、積極的には応援しようとは思いにくい」の加減が絶妙。特に説明がなくても、物語の進むべき方向はそっちじゃないとわかる。
・気持ちが離れたことを表現するキスと、遊び人だからこそそれを読み取れるというぴったりな着地。
・少女マンガならナレーションで説明が入ると思うけど、言葉がなくても伝わる。
・父親が絶望的に不器用。敵役になるには弱々しくてなんだかかわいらしい。
・古い映画だけど、意外なほど嫌なやつがいない。ちょっとした擦れ違いでハラハラして最後に収まるべきところに収まる。ストレスなく見られる。
・帽子の小道具演出がワイルダーっぽい。最後のほうにひと手間いれてくる。
・サブリナが父親の洗車を手伝っているところが好き。
・二人にとっては、たぶん大事なことなんだということもわかる。親子としての歴史が垣間見える感じ。
・事業の損失より(他者の)愛の成就を取ろうとする感じは『真夜中の出来事』にも通じる。
・テンプレっぽいけど、やっぱり効果的ではある。