2023/11/29
・ガメラが、守るべき人間に足を引っ張られながらも、空飛ぶ怪獣ギャオスを撃退する話。
・もともと怪獣への興味はそんなにないものの、TOHOシネマすすきのでガメラ2の轟音上映があると聞いて予習してみる。
・wikiによると、ガメラシリーズは大きく分けて、1965年~1980年の昭和版、今回観た作品を含む平成三部作、角川時代と三期にわかれているらしい。
・平成ガメラと言っても、編集の仕方や登場人物の演技、舞台装置、その他もろもろ、ほどよいチープさを残した昭和風味濃いめの演出で、たぶんこのバランスが正解。
・子供のころは建物が崩壊しても人が死んでもどんどんやれやれと楽しんでいたけど、大人になると無駄に共感してしまうので、このくらいのほうが見やすい。
・たぶん、演技うまい人ばっかりだったり、無駄にCGでリアルに見せようとしたら、息苦しくなってしまいそう。ガメラという題材にもそぐわない。
・最初は正体不明の巨大な何かから始まって、小さなギャオス、複数のギャオス、一見危険そうなガメラ、空飛ぶガメラ、急成長するギャオスと少しずつ現実離れするのがうまい。
・ガメラの飛び方、生物としてはどうやっても無理があるんだけど、その中でもどうにか理屈付けしている。
・作中でも、特に知識のある人たちが、現実的にありえない事態に遭遇して、混乱していたり、それでも何とか分析、対策しようとしているところが楽しい。
・人間側のドラマの加減が好き。あくまで怪獣の添え物。傍観者であり、出しゃばらない。
・人類の味方であるところのガメラの見た目はかわいいし、ギャオスはなんか汚い。特に喰い方。わりと露骨。
・ガメラの食事シーンがないのは意図的なのかな。
・ギャオスも東京タワーを折って巣にしちゃうところだけはかわいい。
・ガメラは話が進むほど、かわいらしくなっていく。
・環境庁のおじさん、なんでギャオスはよくてガメラがダメなのか。
・一応、進歩しすぎた文明への警句というテーマはあるものの、本質的には人知を超えた巨大な亀と巨大な鳥が巨大建築物をなぎ倒しながら戦うという大雑把なところが最大の魅力。
・明らかに巨大スクリーンで真価を発揮する映画だった。
(U-NEXT)