2023/12/29
・巨大な氷山が衝突し隔離状態になったコウテイペンギンのコロニーを、前作の主人公マンブルと息子エリックが中心になって解放する話。
・異なる立場(というか種族)が一致団結して、大きなトラブルを解決するという構造。
・わりとオーソドックスで手堅い様式だと思うけど、どうしてこうなったと思うくらいバランスがよくない。
・たぶん一番の原因はオキアミ。
・サイズ的に話に絡みようがないし、実際、作り手も持て余していたように見える。
・頻繁に出てくるわりに、登場時のエフェクトはワンパターンで、彼らの会話の内容も変わり映えしない。
・あそこまでオキアミに人格を持たせるなら、エサである魚類にもちゃんと意思がないとフェアじゃない。
・例えば、オキアミの目線で、「どんな種族もみんな仲良く」というペンギンたちの欺瞞を指摘するようなことはできたと思うけど、そういう感じでもなかった。
・最初のほうでマンブルがゾウアザラシを助けるところはいい導入だったけど、どうしてあんなにゼニガタアザラシは扱いが悪いんだろう。同じアザラシなのに。
・パフィンというペンギンのフリをした鳥が出てくる。鳥に詳しい人は一目なんだろうけど、後で調べたらホントにペンギンっぽくて驚いた。
・自分より人気者だったパフィンの正体がバレたあとに、マンブルが嬉しそうにタップダンスを踊り出すところは、わりとかっこわるい。たぶん説明が足りてない。
・マンブルの見た目がまだヒナ仕様を引きずっていたのも残念。
・前作は内面含めて未成熟の表現でもあったからいいんだけど、今回は見た目の区別以上の意味がない。
・もう子供がいるんだから、成長させてあげてほしかった。
・結構集中を保つのが難しくて、コロニー内の人間がどうだったのか把握できていない。
・トウゾクカモメなんて酷い和名つけられていてかわいそう。やつらだって一生懸命生きているのに。
・高いところから落下するのが、一大事なのかそうでもないのかがよくわからなかった。
・この時期、監督は大変だったんだろうなと、怒りのデスロードの口述筆記の内容を思い出して余計なことを考えてしまった。
(U-NEXT)