遠藤雷太のうろうろブログ

何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。

「ウポポイ(民族共生象徴空間 ウアイヌコㇿ コタン)」

2024-08-30 20:34:00 | 今月のソロ活

2024/8/30

・そのうち行こうと思っているうちにかなり時間が経ってしまう。

・青春18きっぷを使うのにちょうどいい距離だとわかって、急に思い立つ。

・各種プログラムが充実していることは知っていたものの、ほぼ下調べなし、極度の寝不足で挑んでしまう。

・東博のときもそうだったけど、博物館はエンタメ施設ではないので、こちらの体調は結構重要。

・そういう意味でまた失敗してしまった。

・午前10時半ごろ白老駅を降りて歩く。平日の昼間なのに同じような人が結構いる。

・施設入口前にフードコートやカフェがあるが、とりあえず中に入ってみる。オハウ(アイヌの具沢山スープ)がちょっと気になる。

・パンフを渡される。表面の半分と裏面全部がプログラムのタイムテーブルになっている。

・わかりやすいけど、数が多すぎるし、寝不足で頭が動かない。

・まずは博物館だと言われたので、博物館へ。荷物をロッカーに入れて散策開始。

・シアタールームでは世界各地にアイヌの関連資料があることを説明される。

・イナウという木を削って作った大幣のようなもの、装飾を施した短刀マキリ、イクスパイなどの展示、イヨマンテの説明など、色々知ることができる。

・映像を使った演出も豊富で調子の良い時ならだいぶん楽しめるんだろうなと、自分の計画性の無さを呪う。

・口承文芸実演 「ネウサㇻアン ロ」では伝統的な家屋の囲炉裏を囲んで、お話(歌と物語、説明)を聞く。

・最初はアイヌ語、あとから日本語できちんと説明してくれているのに、ここでもオチの部分で意識が飛んでしまう。6匹の狐に付きまとわれた旦那さんはどうなったんだろう。

・たまにSNSの陰謀論者で、アイヌ民族は存在しないとか言っている人いるけど、言語形態から全く違うのに、どうしてそんなことが信じられるんだろう。

・アイヌの衣装を着てみたり、弓矢体験をしたり、なんだかんだで楽しんだとは思う。

・「ある民族の文化を守る」ということがどういうことなのか、まだ理解できていないところは多いけど、時間的な縦軸を守ることで横軸の多様性につながるんだと思った。もう少しわかりやすく言えるようにしたい。

・「イランカラプテ(こんにちは)」は覚えたけど、いつまで覚えていられるかは自信がない。




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ラボチプロデュース のと☆えれき『葉桜とセレナーデ』

2024-08-29 19:41:26 | 演劇を見てきた

2024/8/29

・娘が出産する病院の駐車場で、実の父親と育ての父親がやり場のない感情を発散しあう話。

・初演も見ているので二回目。

・正直、見た演劇の内容はすぐ忘れてしまうので、細かいことはわからないけど、だいぶ印象が変わった。

・たぶん情報の出し方の調整が効いていて、かなり見やすくなっていたと思う。

・具体的には実の父親が警察を名乗るウソの回収と、育ての親夫婦に子供ができなかったくだり。

・初演時には、身分を偽ることによるハラハラが軸になりそうなところを途中で方向転換した感じだったけど、今回は自然に展開、着地させていたと思う。

・出産に立ち会うシミュレーションをしている時に、バレる前の段階なのに「お父さん」って言っちゃってるけど、能登くんの役が瞬時にそれらしい設定を考えたのか、うすうす気づいていたのか、どちらも可能ではある。

・もう一つの能登くんの役の子供ができなかったくだりは、前回もう少し言葉で説明していたと思うけど、今回くらいのバランスで十分伝わる。演技や演出の配分のほうかも。

・エレキ君が立ってるだけで、たしかに違和感なく警察にもヤクザにも見える感じがおもしろい。

・能登くんの、コンビニおにぎりのフィルムを向いて一口食べるまでの所作がきれい。隠れた見どころ。

・役柄や状況にもよるけど、こういう意外と複雑な動きをノイズなく見せられるところがすごい。

・クラップ式の腕立てをやってから、だんだん感情が高ぶっていくうちに、トレーニング的には全く意味のないスクワットにまでクラップ入れていたところが楽しい。

・「父親になれ」「なれない」のくだりで、一人の人間の中で、強い感情が混ざりあわず、原色のまだら模様のまま喋っている様子も好き。

・ゲストは福地美乃さん。声だけでなく、舞台上にも登場する。

・おじさんたちの残念さを俯瞰する役割で、自己憐憫に陥りそうな雰囲気をうまくかき消していた。

・たくさん演者がいる中の3人なら何度も見ているけど、今回は3人だけ。

・初期のyhs成分が濃いせいか、急に三人芝居になったのに、なんだかおさまりがよかった。

・諸条件あって難しいのはわかるけど、ぷらすのと☆エレキの福地さんバージョンも見てみたい。

(8/29 14:00 シアターZOO)

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ニットキャップシアター『チェーホフも鳥の名前』

2024-08-26 23:46:45 | 演劇を見てきた

2014/8/21

・サハリンにある、かつて劇作家チェーホフが訪れた家を中心に、1890年から1980年代頃に至るまでの間に起きた出来事を四幕に分けて見せていく話。

・戯曲は北海道戯曲賞の大賞作品。

・縁あってご招待いただく。上演直前で指定席だと気付いてあわててしまう。申し訳ない。

・大きく分けて4幕。1890年、1945年8月、1945年12月 1980年代および戦中の回想。

・ある地域の長期間の歴史を追うにあたって、単に網羅的ではなく、どのポイントをどう区切ってどのくらい膨らませるのかという加減はとても難しい。

・チェーホフ本人は一幕に出てくるだけ。

・それでも本作では、チェーホフが著書を通して時代を超えた登場人物たちにほんの少し影響を与え続けている、としている。ほんの少しだけど、大事な何か。

・こういうところは、戯曲に限らず、表現の根本的な意義なんだと思う。

・北海道文化財団発行の「北のとびら」などによると、チェーホフのルポタージュ「サハリン島」を起点に作られたそうだ。

・学校で習うような歴史だと、サハリン(樺太)は、ロシアか日本の領土という認識になるけど、少数民族の存在もあって実際にはそんなに単純ではない。

・地図でしか知らなかったような場所が、そこで生活していく人々を通して、だんだん色が付き、細分化し、立体化、多層化していく様子が楽しい。

・同じ演者さんが、単純に別の役だったり、同じ人でも年を重ねて見た目が変化しているだけだったり、別人でも血縁者だったりで混乱してしまい、終演後のパンフのお世話になる。

・以前映像で見ていたという油断があったかも。

・本来なら地理的に近い北海道の作家が書くべき題材のような気はするけど、逆に考えると、北海道の作家も他の文化圏を題材に挑戦してもよいのかもと思えてくる。

・自分にしか書けない作品というと、自分の出生や生活環境から題材を採るように考えがちだけど、人類が積み重ねてきた各種のアーカイブを信じるやり方もある。

・作品の題材選択から構成や表現の仕方まで、学びの多い作品だった。

(8/24 13:00 札幌市民交流プラザ クリエイティブスタジオ)

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室蘭民報みんなの水族館(室蘭市立水族館)

2024-08-25 17:32:26 | 今月のソロ活
 

2014/8/25

・実は北海道で最も早く営業を開始した水族館。

・前々から気になっていたが、青春18きっぷで日帰りできるらしいことが分かって行ってみる。

・入場チケットは400円。購入して敷地内に入ると、メリーゴーランド、コーヒーカップ、観覧車などの遊具が目に入る。初めて来たのに懐かしい感じがする。

・少し奥に行くと、ペンギン、アザラシのオスとメスで三つに分けられたプールがある。

・フンボルトペンギン。比較的温かい地域に生息している種類で、屋外かつ暑い日でも元気そうだった。

・建物内にはシンボルキャラクターであるアブラボウズをはじめとした近海の生き物など。数は少なめ。

・調理法と味に関する飼育員の方の解説が執拗でおもしろい。

・目つきが危なっかしいボウズギンポは全身大トロ。

・ペンギンウォークは専用のコースを往復する。

・ハードルと迷路の障害物があって、正面突破の剛の者もいれば、いったんコースアウトして迂回する策略者もいる。

・コースには仕切りがなく、沿道に夏休み期間中のお子さんがたくさんいたが、注意されているような子は見なかった。みんなお行儀がいい。

・雰囲気がゆるい。実際は大事なことなんだろうけど、スタッフさんが後ろからジョウロを持って誘導してるのもほのぼのとした印象を受ける。

・アザラシの餌やりも見た。

・炎天下で人間のほうはへばっていたが、アザラシもペンギンも食欲旺盛。見ていて安心する。

・ゴマフアザラシのさつき。餌をもらうためにケロヨンの風呂桶をばしばし叩いてアピールしている。SNS受けしそうなかわいらしさ。

・鰭で腹をバシバシ叩いてアピールしたり、遠くから呼びかけたり、個体差が結構ある。

・スタッフさんの解説はハキハキ系で屋外でもよく通る。

・トドショーもあったが、開始時間が微妙で見られず。

・小さめの観覧車にも乗ってみた。1回200円。ほんとにこれで採算とれるんだろうか。他の遊具も安い。自分が子供のころの値段と規模の感覚だった。

・もう一つの名物は水族館で育てているというつぶ焼き。

・おいしかったけど、大2個で1,000円。こちらの金額は割と現代的だった。

・つぶのおでん(5本で400円)もおすすめ。



※ゴマフアザラシーズ

※ワンチーム
 

※ビールがほしい
 

 

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春日太一『鬼の筆 戦後最大の脚本家・橋本忍の栄光と挫折』

2024-08-23 23:53:48 | 読書感想文

 

2024/8/21

・脚本家の橋本忍の生涯を様々な資料や本人への聞き込みをもとにまとめたノンフィクション。

・橋本忍は『七人の侍』『切腹』をはじめとする数々の代表作があり、日本で最も偉大な脚本家のひとり。

・ただ、黒澤明という大きすぎる存在の陰に隠れがちで、一般的な知名度はそれほどでもないように感じる。

・自分も作品自体はそんなに観ていないので、本書を読むまでは人となりが想像もできなかった。

・幼少期の父親との関係、戦時の療養所で若くして余命宣告を受けていること、会社員と修業時代、七人の侍と黒澤明との関係性、松本清張作品、自身のプロダクション設立とその後、最晩年の様子まで。

・著者が製作エピソードにまつわる事実確認をしていくくだり、考古学者のようであり、事件の真相を探っていく刑事のようでもあった。

・本人によるアイディアノートのようなものがしっかり残っていて、重要な資料になっている。

・残っていること自体がすごいことだし、年月が経てば失われるものもあるだろうから、著者が橋本忍の晩年に間に合ったのはとても大きい。

・これからの作家は全部データになっていくと思うので、同じような追跡は難しそう。

・多少の無理筋を筆力で通してしまう、腕力で勝負をするタイプの作家という。同じような比喩は自分も使うので図々しくも親近感がわく。

・取材対象との距離感がしっかり保たれていて、内容面、興行面など、筆者独自の評価がなされている。

・創価学会との関係にも触れている。自分の日常生活で宗教を意識することはあまりないけど、大きいところなら映画の興行成績を左右するくらいの力を持っていることがわかる。

・本書は脚本の指南書ではないけど、橋本忍の推敲に推敲を重ねるしつこさ、大きな紙に書くことで脚本の構造を視覚的に上げること、長時間机に座って何かしらの文字を書き続けるフィジカル面の訓練が紹介されていた。

・特にフィジカル面の話はそのまま真似するにはリスクが高いけど、一理あるような気がしないでもない。

・企画から出版まで12年かかった労作だけあって充実のノンフィクションだった。

・あとがきに触れられていた執筆時のエピソードも楽しみに待ちたい。

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福島県立福島南高校『放課後クエストーセノオモエ彷徨編ー』(春フェス2023年度) 

2024-08-16 07:34:00 | 動画で演劇を見た(観劇三昧以外)

福島県立福島南高校『放課後クエストーセノオモエ彷徨編ー』

2024/8/15

たった一人で活動する文芸部生徒が、文化部の最大派閥である合唱部に活動教室を奪われ、あちこち彷徨っているうちにいろんな人とその思いに触れて気づきを得る話。

「滅びる(た)存在に価値はないのか」という、高校生があまり好きそうではない迂遠なテーマ設定に味わいがある。

歴史の栄枯盛衰に、休部になっていく文化部を重ねている。

「演劇部、つぶれた」という、肉声で聴くと悲しすぎるフレーズ。

生物部あたりを追加して、長篇にしたほうが題材的にあっているような気がする。

先生がOGだったとかで、元イモリヤモリ部が活躍するのもアリだと思う。

最後の方、急にみんないい人になってしまって唐突に感じる。

合唱部、色んな意味でゲス過ぎて改心していても飲み込みにくい。

1時間の制約はあるものの、目の付けどころはかなり好きなので、もうひと押しほしい気持ちになってしまう。

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群馬県立伊勢崎清明高校『(株)カンパネラ工業』(春フェス2023年度)

2024-08-15 00:24:46 | 動画で演劇を見た(観劇三昧以外)

群馬県立伊勢崎清明高校『(株)カンパネラ工業』

2024/8/13

職場体験中の高校生女子二人が控室で愚痴を言い続ける話。

会社の変な慣習イジリが楽しい。

「大谷のことばっかり言っているぴちぴちのスーツを着たソフトモヒカン野郎」という作中には出てこない社長。描写力が強い。

裏ではぐちぐち言っていても、社員の人が来ると機械的に姿勢を正す。古典的なリズムだけどおもしろい。

まさか朝の体操を見せてくれるとは。

実際見てみると、踊りに限っては意外と悪くないのかなと思ったりした。

似たもの同士の二人ではあるけど、温度差はある。

それに対して、ギスギスすることなくその違いを受け入れるのはよかった。大人。

お笑いのコントのような軽いノリの話ではあるけど、生き方を選べない就職間際の高校生の悲哀と重ねているところが本作の個性になっていた。

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「プチ鹿島&春日太一の気ままに昭和トーク21」

2024-08-14 22:16:43 | DVD・VHS・動画など

2024/8/12

・時代劇・映画史研究科の春日太一さんと、時事芸人のプチ鹿島さんが、昭和から今に至るまでの政治、プロ野球、プロレスなどを語るトークショー。

・ポンセという人名を久しぶりに聞いた。

・最近買った春日さんの著書が面白かったので、ツイキャスのチケットを購入。

・最初は春日さんの大矢壮一賞のパーティの話。「猪瀬スルー」が最高。

・猪瀬さんのそういう人となりは、こういう場でないとなかなか聞くことができない。

・思ったよりひどかった。

・迎合すべきでないところは毅然と対応する。こういうことができるから信頼できる。あやかりたい。

・「わかりやすいとおもしろいものは危ない」「世の中、そんなにエンタメ性は高くない」。

・星野仙一さんのNHK解説員時代の話。「星野はずっと人を殴っていたわけではない」。

・星野の政治家としての資質の話。自分の現役時代を知っている人を全員クビ。

・よく「スターリン」「粛清」という言葉が出てくる。

・「野球観戦は理不尽を受け入れること」「暗黒期が一番面白い」「神宮の呪い」

・「星野とイチローは合わない」そりゃそうだ。

・「(小泉構文って)要はアホってことでしょ」

・話と何の関係もない盛岡市長選挙の長文レポートのコメントが投稿されていた。

・普通ならただの迷惑投稿だが、他のコメントも在野の研究者にウェルカムムードだった。新鮮。

・それを受けて春日さんの解説が入る。

・もちろんコメントの情報は未確認だけど、未確認としての平沢先生の好きなもの投稿が見られてよかった。

・興行論として立憲民主党の戦略を考えている。行く末は暗そう。

・選挙における区議会議員の力、蓮舫さんの今後のことなど、素直に興味深い話も多かった。

・多少の台本はあるにしても、二人がただ話しているだけで、お金のとれるイベントになっているのがすごい。

・そもそも二人の語り口が心地よく、春日さんの声質と鹿島さんのリズム感で、繰り返しアーカイブを聞きたいトークライブだった。

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岡山学芸館高等学校『ゴリコン』(春フェス2023年度)

2024-08-13 00:01:59 | 動画で演劇を見た(観劇三昧以外)

岡山学芸館高等学校『ゴリコン』

2024/8/13

数名の大学生が、渓流キャンプをしつつ、普段の研究対象であるヨシノボリを捕まえて調理したり、酒を飲んだりして親睦を深める話。

演じているのは高校生なので、自分たちのちょっと未来の姿を演じている。

大学生なのでお酒を飲むシーンや、ちょっと突っ込んだ恋愛のシーンもある。

同じ大学生でも研究対象によってふんわりした派閥ができているところがいいアクセントになっている。

どういう経緯でできた作品なのかは分からないけど、異性間の距離感覚や、専門用語を世間話に流用している感じが、ちゃんと等身大の大学生らしく見える。

あんまり飲み会のシーンをリアルにやられても困るけど。

大きな事件が起きるような話ではなく、人間関係のちょっとした変化を表現するような細部が見せ場になる作品だった。

あと、擬人化したトヨノボリがただただかわいらしい。

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福岡県立戸畑高校『私こしひかり』(春フェス2023年度)

2024-08-12 15:59:12 | 動画で演劇を見た(観劇三昧以外)

福岡県立戸畑高校『私こしひかり』

2024/8/12

美術の授業の補修で、学校祭の映像作品を作ることになった高校生四人が、一人しか部員のいない合唱部を題材に撮影を始める話。

タイトルは米米CLUBの曲名。

普段は無口、その無口に一目ぼれする生徒、映画好き、それらをテキパキと仕切る主人公。

わりとステレオタイプで個性のわかりやすい四人。

クライマックス一歩手前をプロローグに使う構成、嘘と恋愛を推進力にした進行で、ストレスなく見ることができる。

特に合唱部米田の独唱は、わちゃわちゃしていた周りの人間を急に静かにさせるだけの説得力がある。

設定の甘さや自分語り、状況説明でテンポを損なっていた印象はあるが、最後の合唱シーンで全部解決している感じ。シーン単体で強い。

最終的には創作の喜びみたいなものに着地して後味の良い作品だった。

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