遠藤雷太のうろうろブログ

何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。

「わっかりうむ ノシャップ寒流水族館・稚内市青少年科学館」など

2024-10-30 19:56:35 | 今月のソロ活

2024/10/30

・深夜バスで稚内へ。バスターミナルから徒歩で北上し「ノシャップ海流水族館」に行く。

・到着早々、アザラシorペンギンのショーは10月初旬に終了していたことが判明。いきなり誤算。

・飼育員の方がアザラシに取り囲まれながら餌を与えているところは見られた。

・餌くれるまで離れてぼうぼう鳴いている(そしてなかなか餌をくれない)アザラシが切なくてかわいい。

・餌の時間が終わるとみんな水に潜る。解散のスピードが早い。アザラシにとっては地面より水の中のほうの居心地がよいらしい。

・フンボルトペンギンは二羽だけ展示。子供アザラシたちと一緒に、小さめのプールでたたずんでいた。

・そのプールには、滑り台や、バスケ風のゴール網とボールもあったが、もう今期は使われない。哀愁。

・もう一つの売りである回遊水槽では、イトウとオオカミウオが一緒に泳いでいて驚く。

・どちらも水底でじっとして元気に泳いでいるイメージがない。そもそも淡水魚と海水魚だ。

・説明書きを見ると、イトウを「海水に慣らした」らしい。そんなことできるのか。

・わりと最近に生まれたゴマフアザラシの毛(ホワイトコートというらしい)の匂いを嗅げるコーナーがあった。

・わずかに獣っぽいにおいがした。見た目がかわいいのはわかるけど、なぜ匂いを嗅がせたのか。

・一通り見ても1時間半くらい。

・ショーは残念だったけど、これで道内の水族館と名の付く場所にはほぼ行くことができた。

・残るは「北の大地の水族館」だけど、留辺蘂は遠い。

・併設する「わっかりうむ稚内市青少年科学館」は同じチケットで入ることができる。

・プラネタリウムで『まくまくんの星空大冒険』を見る。

・ぬいぐるみ風のくまのキャラクターが星座の紹介などをしていたようだが、深夜バスの疲れで寝てしまい、スタッフさんに起こされる。

・たった15分の演目で恥ずかしい。正直、深夜バスより椅子の座り心地がよかった。

・他に電気、滑車、錯視などの実験コーナー、南極の資料なども充実していて意外と情報量が多い。

・南極越冬隊資料展示コーナーも別の棟にある。窓に技術の進化を感じる。

・南極観測の資料が、日本で一番南極から遠い場所に集まっているのは少し不思議な感じだった。

すぐ近くにある稚内灯台。高さ42.7mは日本で二番目。


あまりきれいに撮れず
 
にやけアザラシ

ペンギンと仔アザラシ
 
顔出しNGみたいになったイトウ

なぜ嗅がせようと思った

実は理解できてない
すこしずつバージョンアップ
 

トドはだいぶ怖い
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ブライアン・デ・パルマ監督『キャリー』(1976年)

2024-10-22 23:06:05 | NETFLIX/PrimeVideo/UNEXT/Apple TVで観た

2024/10/22

・日常的にいじめと虐待を受けている女子高校生キャリーが、参加したプロムで大変なことになる話(一応ネタバレは回避する方針)。

・北大の北図書館で視聴したので、冒頭のシャワーシーンがとても気まずい。

・後半の布石とはいえ、いじめが直接的で不快。「もう最後わかるよね?」という作り手の目配せを感じる。

・生理を知らず、半狂乱でクラスメイトに助けを求めるシーンが痛々しく、それに対する反応も酷い。

・自分の恋人にキャリーを誘わせて、プロムに連れ出そうとするスーの気持ちが全くわからない。

・特に彼女が心変わりするようなシーンもなかったし、嫌がらせチームの準備シーンと並べて見せられるので、当然共謀していると思っていた。

・先生が疑っていたのも理解できるし、一緒に「なにとぼけてるんだ」という感じ。

・なので、最後のところも彼女が一番重い罪を背負ったんだなと腑に落ちていたんだけど、あとでその解釈も間違っていたとわかって混乱する。

・少なくとも最初のうち全然乗り気ではなかったし、本当に本人が来るかどうかも微妙だったのに、あんなに手の込んだ準備をしていたんだろうか。

・たかがイジメのために生きた豚を殺してまで血を得るという発想はぶっ飛んでるし、実行する行動力にも驚く。

・アンケートのすり替えもわりとギリギリの感じだったし、ステージ上の一人だけに生き血をかける仕掛けも、ぶっつけ本番にしては難易度が高すぎる。

・ちゃんとリハーサルはしたんだろうか。

・たまたまキャリーが超能力者で母親をねじ伏せることができたからよかったものの、来なかったらどうするつもりだったんだろう。

・キャリー連れ出し班と、嫌がらせ準備班に分かれて行動していたと考える方が自然だと思うんだけど、たぶん何かを見落としている。

・それでも全世界のいじめられっ子が留飲を下げるクライマックスシーンは圧巻。

・特典映像のインタビューで「一瞬で鼓膜が破れた」という役者さんがいたり、ヒロインがスタントを使わずに火柱のすぐ横を歩いていたりで、冒頭からそうだったけど、全体的に演者が体を張りすぎだと思った。

(U-NEXT)

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劇団words of hearts『博士と過ごした無駄な毎日』

2024-10-21 11:29:42 | 演劇を見てきた

2024/10/18

・戦時中、江別で木製戦闘機の開発に携わった人々が満足な成果を得ることなく終戦を迎える話。

・初演も見ているので、同演目二回目の観劇。

・「博士」は当時作られていた戦闘機の愛称。

・「無駄」というのは、実戦に間に合わなかったという時期の話でもあり、木製戦闘機で戦おうとする発想そのもののことでもある。

・戦争の悲惨さをセンセーショナルに見せるような作りではなく、地続きのはずの戦場と目の前の作業に追われる日常との乖離を見せる方針。

・戦場で肉親が死んでも死んだという情報しか残らない。

・大規模な自然災害もそうだけど、誰でも有事に直面するまでは平時。ネット社会の現代ですら、平時に有事のことを想像するのは難しい。

・滑走路を組み込んだ美術がかっこいい。上部のガラス部分の曇りも味がある。高村由紀子さんの舞台美術はいつも楽しみ。

・初演の記憶がそんなにあるわけではないが、にぎやかな女工三人の掛け合いの練度が上がっている。

・最後のお菓子を食べるシーンで「いただきます」と手を合わせるところ。頭で考えていたら、あんなにリズムよくできないと思う。

・温水元さん演じる所長の語り口が軽快。間の取り方やスピードがお客さんの呼吸を感じながら話してるよう。

・人は弁当箱の包みをくわえたまま話せるものなんだ。

・本庄一登くんの見た目の威圧感がすごい。特別な服装ではないのに、当時の雰囲気を感じさせる着こなし。

・見た目から女工三人との対比ができている。

・映画『風立ちぬ』で描かれていた、技術者の喜びと人殺しに携わる苦悩との葛藤を思い返すと、どこまで爽やかな青春劇として描いていいのかという疑問は残る。

・それも国の中枢と地方の温度差とは言えるのかも。

・アフタートークは作演出の町田誠也さんと街歩き研究家の和田哲さん。

・史実と創作の違いなど。宿探し以外は大体もとになるエピソードがあるとのこと。

・質問コーナーで、客席にも江別の方や作品関係者の方が来場されていたことがわかる。

・近現代の史実を題材にしている以上、上演して終わりではなく、現実との関わり方も重要になる作品なんだなと勉強になった。

(10/18 15:00 生活支援型文化施設コンカリーニョ)

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北星学園女子高等学校『ホット・チョコレート』

2024-10-16 20:58:13 | 演劇を見てきた

2024/10/15

・自分の詩に曲をつけてくれたバンド仲間の親友が転校することになり、引っ越しの荷造りを手伝っているうちに、自身の環境の変化を受け入れていく話。

・今の生活が充実しているほど、その時間を失うことが怖くなってしまうことはある。

・特に大人と比べるとタイトな時間制限のある高校生(or高校生経験者)は共感しやすい題材だと思う。

・平凡と言えば平凡な題材でもあるので、どうやって表現するかが腕の見せどころ。

・本作では、直接的な表現や大袈裟な事件などは採用せずに、親友の引っ越しだったり、幼馴染に彼女ができること、進路とジェンダーギャップ、昔のままではいられない環境を丁寧に表現していた。

・ほとんど「時間が過ぎゆくのが寂しい」だけで説得力のある一本の話ができている。強い。

・微細な心理表現が必要な主役の二人。演技として不自然なところが少なく、ストレスなく観ることができた。好演。

・ホットチョコレートのくだりはとてもよかった。あそこで牛乳とチョコを買ってくるセンス。

・本作では、別時空の人と思われる大人っぽい女性が一人、登場人物の女子高生たちの中に紛れ込んでいる。

・素直に見ればミオの将来の姿になるんだけど、今回のお話のなかでの役割がいまいち飲み込めず。

・あそこで自暴自棄にならず、ミルクとチョコレート買ってきたから今の自分があるみたいな感じなのかな。もうちょっと情報がほしい。

・主演の二人だけでなく、全体的に演技が見やすい。

・演技経験の少なそうな人もいるにはいたけど、うまく配役されていて気になりにくい。

・舞台袖からすでにわちゃわちゃしている感じがかわいい。

・彼女がいるのに幼馴染女子からノートを借りる男の無神経さ。彼女は彼女なりに抱えているものもありそう。

・引っ越しの準備で舞台上が少しずつ空っぽになっていくアイディアもおもしろかった。

(10/14 17:00 教育文化会館小ホール)

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山口香『スポーツの価値』

2024-10-14 23:01:18 | 読書感想文

2024/10/14

柔道家であり、日本オリンピック委員会の理事経験もある著者が、スポーツにはどのような価値があるのかを考察した本。

山口香さんは、権威のかなり近いところにいるわりに言動が共感しやすい人というイメージ。

実際、JOC内部の人間でありながら、東京五輪関係で真っ当な発言をしていた記憶もある。

2021年6月までJOC理事だったそうなので、本当に色々あったんだろうなと邪推する。

女性が柔道をやること自体おかしいという時代から柔道をやっていたこともあって、理不尽な状況には敏感に反応できている感じが頼もしい。

日本人選手への過剰な注目、旧体育会系的思想からの脱却、差別とアスリートの社会的発言についてなど、内容自体にはそれほど新味はないけど、こういう立場の人が発言することに意味がある。

最近、一流と言われるようなアスリートでも残念な言動をする人もいるので、こういう人がいると思うとホッとする。

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札幌西高校『誰そがれ』(たれそかれ)

2024-10-13 18:29:00 | 演劇を見てきた

2024/10/11

主人公が母親の残した数々の写真を見つけて、友達と撮影された場所を探す話…だと思うけど、仕事で3分くらい開演に遅刻してしまったので違うかもしれない。

主人公とその友達、若いころの母親とその親友、二組のシーンを交互に見せる進行。

転校なんてどこにでもある別れだけど、だからこそ平凡な日常を特別なものに変える写真という媒体に意味が出る。

演出効果や舞台美術にこだわりを感じる。

スマホのタップ音まで出しているところ初めて見たかも。

写真を飾る複数のハンガーラックも、教文の広い舞台をしっかり彩っていた。

ホリ幕を使った照明効果は高校演劇で多用されがちだけど、その中でも見せ方がうまい。

花火も見られるとは思わなかった。

憧れの作家先生とあった時のリアクションより、シシャモについて語るときの熱量が高くてそれでいいのかと思ったけど、人間びっくりしすぎるとそうなるものかもしれない。

(10/11 18:30 教育文化会館小ホール)

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阪元裕吾監督『ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ』

2024-10-12 00:31:21 | 映画を見てきた

2024/10/10

・殺し屋女子のコンビが、出張先の宮崎でモグリの殺し屋を粛清しようとする話。シリーズ三作目。

・殺し屋としての有能さと、それぞれ違うベクトルで世間に馴染めないというギャップのある二人が、お互いの弱点を埋め合うように暮らしている。

・今回は主張先が舞台とあって、殺し屋としての仕事シーンが多く、日常要素は抑えめ。

・それでも打撃、関節、乱戦、タイマン、銃に刃物、色々なバリエーションでアクションを楽しむことができる。

・特に刃物を使った戦闘は見ていて本当に緊張する。

・スピード感は他と変わりないし、他の戦闘シーンの撮影より事故率が高そうな感じがしてしまう。

・まひろ役の伊澤彩織さんは、実際に動きが早いし、体格のいい男性と一対一で戦っても遜色なく動ける。ここまで戦闘に特化している役者さんは少ないと思う。

・年齢を重ねれば見せ方も変わってくるだろうし、たぶん今見ておくべき役者さんのひとり。

・もう一人のちさとは、髙石あかりさんが演じる。社交性は高いものの、すぐにキレ散らすし、協調性が全くない。カタギの仕事は無理という説得力がある。

・基本的にアクションよりも演技の人という印象はあったけど、一作目から比較するとアクションの頻度も増えている。ポイントになる姿勢がかっこいい。最後の一撃にも意表を突かれた。

・主役二人のキャラがしっかりしているぶん、敵役はもちろん、新しい登場人物の造形は本当に難しいと思う。

・今回は、池松壮亮さん。あまりアクションのイメージはなかったけど、真面目が行き過ぎて底が見えないという深みのある悪役だった。

・サブマシンガンを乱射するところの全く飾り気のない服装が好き。

・前回もあったけど、決着直前に小休憩するのよくわからなかった。

・殺し屋としての正義を全うした最後のハンカチのシーンは、物語が線でつながった感じで、見ていて気持ちよかった。

・今回も清掃班の二人が楽しい。有能なのに頭のネジが一本抜けている感じ。癒し枠。

・水石亜飛夢さん演じる田坂。あの情緒不安定な話し方、どんな心持ちで演技すればああなるんだろう。

・元々のターゲットの存在が軽すぎて、新ターゲットの餌にしかなっていないところもおもしろかった。

(サツゲキ)

※コラボドリンクと特典ステッカー。

 

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KUROGOKU『DOLL』 《Team R》

2024-10-07 00:40:53 | 観劇三昧

KUROGOKU『DOLL』 《Team R》

2024/10/6

・宿舎のルームメイトになった高校生五人が入学して高校生活を送り、結果入水事件を起こす話。

・1983年の戯曲。もう古典と言ってもいい有名作だけど、上演しているのを見たのは初めて。

・年代は作中でも言及される。

・今は技術の変化が目まぐるしくて通信機器ひとつでもノイズになりかねないので、変に濁すよりもはっきり年代に触れたほうが書きやすいのかもしれない。

・髪型も1983年時を意識している。

・それぞれ全く異なる個性の生徒たちが同じ部屋で生活をするので、軋轢もあるが、なんだかんだでお互いを許しながら暮らしている。

・今の感覚だと、仮に校則や法律が許したとしても、自分以外は非喫煙者しかいない室内でタバコを吸うのは論外なんだけど、そのあたりもなあなあになっている。

・その生徒がまさにそのタバコで停学になりそうになり、なぜか他のルームメイトが彼女に謝る流れになっている。喫煙者の自業自得としか思えない。

・同じようなやりとりは他にもあって、男の子の告白を受け入れられなかった女子が、他のルームメイトに責められる。

・特に責めていた生徒は完全にただの嫉妬なのに、なぜか振ったほうが悪者扱いされている。

・自分に合うか合わないかなんて、実際にやりとりしてみるまでわからなくて当然だろうに。

・フラれた当てつけに自殺未遂するようなやつはフラれて当然。

・そういう理不尽さや、その場の雰囲気に流されている感じも、高校生らしいと言えばそうなのかもしれない。

・ただ、死ななくてもいいのにわざわざ死ぬような人たちが、最後に感動的な雰囲気を出しているのは乗りにくかった。

・エピローグ風のシーン、やっぱり死ななきゃよかったのに。

・ルームメイト五人がそれぞれの抱えている問題が順番に明らかになっていく。

・各演者の細かい表情の作りこみや言い立てもうまくいっていたと思う。練度が高い。

・それぞれ見せ場があってやりがいがありそう。

・最初に圧倒的な勢いで駄々をこねている生徒がかわいい。

・実生活でもあんなに全力で駄々がこねられたら気持ちよさそう。誰もいないところで試してみたい。

 

■詳細(観劇三昧HP)

■公演時期 2023/10/19

■地域 関東

■キャスト
佐々木奈緒
倉田みどり
菅原茉利奈
小橋杏佳
柳町明里(劇団身体ゲンゴロウ)
元山日菜子
石田梨乃
藤山ももこ
中前涼眞
畳谷洋登
小坂広夢(声の出演)

■スタッフ
原作:如月小春
企画・製作・演出・照明:黒柳安弘(KUROGOKU)
舞台監督・美術:藤田清二(工房 F)
音響:松本将太
舞台・宣伝写真:野村尊司(KUROGOKU)
映像撮影・編集:中島一人(ハートライン・ピクチャーズ)
編集:黒柳安弘(KUROGOKU)
宣伝美術:平井辰夫
フライヤーモデル・ヘアメイク:柊みさ都
当日運営:水沢 綾
制作・衣装:大澤このみ(KUROGOKU)

■あらすじ
進め! 進め! 進め!
泣き寝入りの少女たちよ
今こそ我らは汝らに告ぐ
時来たれり
ただちに哀しみの冷たい壁を打ち破り 我らと共に進軍せよ
ありとあらゆる艱難辛苦をのりこえて 何があろうと生きようとせず
決して生きようとせず
我らと共に進め! 進め! 進め!

初演から40年。今なお褪せることなく輝きを放つ、如月小春による珠玉の名作

何故、少女たちは水になったのか

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阪本順治監督『北のカナリアたち』(2012年)

2024-10-05 01:13:00 | NETFLIX/PrimeVideo/UNEXT/Apple TVで観た

2024/10/4

・元教師が、かつての教え子が殺人事件を起こしたことを知り、他の教え子たちを訪ね歩く話。

・その元先生役が吉永小百合。

・実写映画で、定年退職したヒロインの役を演じられる人は貴重。

・船から先生が現れるとき、フェイクで出てくる怖そうな顔のおばさん。そのためだけに出てきたっぽくて、もっと出番あげてほしかった。

・話は教え子が殺人事件を起こした理由を探るような体で進行するが、実際には別の目的がある。

・教え子たちの思い出は、彼女が教師をやめるきっかけになった事故の話に集約していく。

・それぞれの視点で事故を振り返ることで、どんどん事故の解像度が上がっていくし、生徒たちの当時の思惑が明らかになっていく。

・子供たちの演技が様式的なのはご愛敬として、合唱が始まると普通にうまくてびっくりする。

・そういう設定はないだろうに、逃げようとする森山未來の身のこなしが軽い上に、その軽さを強調するような演出が入っていてちょっと笑ってしまった。

・企画的に吉永小百合を中心に据えるのが確定していたからこそ、脇の俳優に実力者を揃えたんだろうけど、みんな主役ができる人たちなので逆に話のバランスをとるのが難しそう。

・それでも、あくまで主人公は吉永小百合のまま、それぞれの俳優に見せ場を作り一本の話を作っている。脚本の構成と配役のセンスが好き。

・キスシーンを書くのは結構勇気いると思うけど、脚本家の方は、どんな気持ちで書いたんだろう。

・物語とロケ地どちらが先なのかわからないけど、利尻礼文の雄大な自然と、何かと間違いを犯しがちなちっぽけな人間たちを対比させる構図もよくできている。

・最後の合唱は感動的なんだけど、どうしても演者が豪華すぎるという感想になってしまう。これだけの人たちが集まって人前で合唱するなんて二度とないだろうし。

・エピローグ風に大御所二人で占めるのも配置の妙。セリフはよくわからなかったけど。

・礼文島のロケ地にも行ってみたくなった。

(U-NEXT)

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STORIA法律事務所・他『60分でわかる! 最新 著作権  超入門 』

2024-10-04 00:24:09 | 読書感想文

2024/10/3

前半は著作権とは何か、権利の詳細、制限規定など、入門書らしい内容がコンパクトにまとまっている。

復習にちょうどいい塩梅。

後半はデジタルコンテンツ、SNSなどのWEBサービス、AIにおける著作権の扱い。

これらに紙面を多く割いているのが本書の特徴だけど、なかなか横文字が多くて難しい。

各項目コンパクトにまとまっているが、逆にもうちょっと説明ほしいと思ってしまう。

NFTコンテンツと著作権の説明のところも、自分の中でそもそもNFTとは何かがぼんやりしているし、AIと生成AIの違い、RAG(検索拡張生成)、LoRA(Low-Rank Adaptation)までくると何が何やらわからない。

これから重要になる分野なのは確かなので、こういうよくわからない分野があるんだなと認識して今後の課題としたい。

少なくとも60分では読めなかったけど、ある程度知識を身に付けた後なら、おさらい用にちょうどよさそうな本だった。

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